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ばあちゃん


ああ空は青いなあ..

空は果てしなくすんでてきれい



ピンポーン

ガチャ


「邪魔するよ」

「ばあちゃん...帰って」

ガチャ



ガチャ

「それが産んでやった人間に対する態度かい?!」



「産んだのばあちゃんじゃなくて正確には母さんだからな」


「そんなのどうでもいいんだよ!本当に生意気なガキだね!」


「事実だから仕方ない。感情論での口論は無駄」


ペシン


「あ叩いた暴力、虐待じゃない?これ」

「しつけっていうんだよ!とにかく恵美子はいないの?」



「母さんいないよ、どうせまた女風のお金でもたかりにきたんでしょ?」



「あら、たかるんじゃなくて貰いに来たんだよ」


「だからそれをたかるっていうんだよ」



ペシン


「また暴力か、口で言い返せないからって暴力」


「うるさいんだよクソガキ!さっさと恵美子よんできな!」


「わかったよ、それとばあちゃん今は私の方が体力も多いし、いざというときの為に口の利き方に気をつけた方がいいよ、介護誰がすると思ってるの?」


「え?な、なに?脅しかい?それは、ば、ばあちゃんを脅そうってのかい?」


「忠告」


「つ、つらこ、恵美子をよんできてほしいな?」


「はいよ、おかあさーん」


ガラガラ


「な、お母さんまたお金たかりにきたの?」


「新しく可愛い男の子がはいってさ、たのむよ、老後の楽しみが何もないんだよ」


「うちだって厳しいのに無理に決まってるじゃない!つらこもカルトもあんなんになっちゃって私は大変なのよ!うおおおおおん」


「ごめんねお母さん苦労かけて」


母の背中をさする私。



「何泣いてんのさ、あんた母親だろ?母親だったら胸張って子供がどんな姿になっても気にかけてやらなきゃダメだろう」



「お母さん...でもわたし限界なのよもう...」



泣き崩れる母


「あたしだって色々あったけどあんたを立派に育てたんだ。その結果どうだい子供ふたりかかえてあんたは頑張ってるじゃないか!」


「お母さん!!」


「だから金、よこしな」


「あたししぬーッ!!!」







包丁をもって自分の腹につきたてようとする母をなんとか2人で宥めて寝かしつけた。

これぞまさに大乱闘スマッシュブラザーズ家庭版である。



ばあちゃんはその後母の髪を撫でながら、

財布から20000円を抜いて出ていった。



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