田中という男5
田中side
「あいつ毎回俺のことブスブスってマジでむかついてきた何なんだよガチで整形してやる」
田中は一番腕のいい先生のクリニックに向かった
「こんな感じでごにょごにょ」
「こんなことがあってごにょごにょ」
「色々長く話してしまったけど見返したいんです!ゲーフレと好きな女のことを!」
「は、はぁ...まあわかりました。田中さんの場合土台があまりよくないからうまくいくかわからないけどやってみましょうか」
「(コイツまで俺の顔見下しやがってクソが)はい、お願いします」
イライラしながらも薄れゆく意識の中で田中は願った
うまくいきますように...
何時間か後
目が覚めた田中の意識はまだぼんやりしていた
「あ、田中さん、起きましたか?手術はかろうじて最高です。あなたの顔では正直うまくいくか心配だったけどもちゃんとイケメンにしときましたよ、まだ麻酔が残ってるだろうから暫くそこで寝てていいですよ帰れるタイミングで帰ってください」
パチンとウインクして医師は去っていった。
「(かろうじて成功ってなんだよ、逆に不安だわってか普通に金払ってんのに失礼じゃね?)」
恐る恐る鏡をみてみると
そこには包帯でぐるぐる巻きの痛々しい田中が映っていた。
俺本当にイケメンになるのかな...こわ
主人公side
「あー暇だな、田中くん怒って返事ないし私コミュ障だから新しい人にコンタクトとれないしとりあえず寝るか」
「ニャーンゴロゴロ...」
「おー、ミーコよしよしあたしに懐いて気にかけて普通に接してくれるのはお前だけだよ、人間界は汚くてドロドロしてるからね、お前もこの家では愛想良くして可愛がられてるけど野良になったら生きていけるかな?心配だよミーコぉうっうっ」
「ニャ...ニャー.....(飼い猫になんてこと言いやがるんだコイツはクソニート、はよ飯よこせや)」
ゴンゴン!
「まはあへかさまなかねらたやたら、お許しくださいッ!!」
隣の兄の部屋が異音がしたと思えばいつも通りの儀式が始まった。
「お兄ちゃんうるさいなぁお母さんも何も言わないしちょっくら様子見に行って煽ってやるか」
コンコン
「おい兄ちゃん!」
「たはたわはあらたばらあらあらた、神よ救いたまえ清めたまへ!」
「兄ちゃんってば!はいるよ?!」
「く、くるなあああああサタン様がお前に取り憑くぞォオ」
ガチャ
「サタンでもチタンでもなんでもいいけどうるさいから静かにして」
「おまえ、サタン様を愚弄するのか!!?地獄を見るぞキサマ」
「兄ちゃんまじでメンクリいきなよやばいよ」
「お前、そんなこと言ってただじゃすまないぞ!!!
さ、サタン様どうかお許しを!!!ひ、ひいいいいい」
「兄ちゃんがみてる方向には大きなおっぱいのお姉さんのポスターしかないよ安心して」
「うるさいでてけええええええ」
追い出されてしまった