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担任の闇
無我夢中で殴って気付いたら
老婆が通報したパトカーに連れていかれ
俺は警察署にいた
色々と事情を聞かれて素直に全部喋った
「え、それだけの理由で殴ったの?」
終始めんどくさそうな顔で警察官は目を細めた
「だってアイツの方がチョコたくさん貰って、アイツの方が嫁もかわいくて存在が目障りなんです」
「嫁も子供もいるなら充分キミも幸せじゃないか」
「俺だって美人と結婚したかったし本当はアイツみたいにもてたかった」
警察官は呆れたようにため息をつきながら
俺の前に缶コーヒーを置いた
「上を見たらキリがないぞ。隣の芝生は青く見えるそういうもんなんだよ」
「いや意味わからん、はるかにイケメンの方が得してる見ててわかるだろ」
俺はたまらずブチギレた
「人は与えられたもので自分なりの幸せを見つけていくんだよ。周りなんかどうでもいいじゃねえか」
警察官ははよ帰れといわんばかりに俺を追い出した
納得がいかない
なんだよそんなのただの綺麗事だろ...
人と比較すんな?
無理に決まってる
俺は憤りながら道端に転がっていた空き缶を蹴っ飛ばした




