43/102
こどもおとな
担任の先生に相談したら
「それは君がよくないよ。彼の気持ちや背景を想像する発言をしないと」
と返ってきた。
「僕は何も間違ってません、先に僕を攻撃したのは彼です。僕はずっとそれに耐えてきた。先生は、彼の気持ちばかり推し量るくせに僕の気持ちは考えてくれてませんね」
淡々と言った
「彼だって事情があったんだよ、それに喧嘩する前は君のことを考えてアドバイスもくれたんだろ?」
「はい、でもそれは仲が拗れる前の話です」
先生は次第に怪訝な顔つきにかわり
「君が悪口を言われるのは、そういう態度が原因なんじゃないの?人の言うことを素直に聞かないしね。」
「自分が間違ってることを認めないで僕のせいにするんですね分かりました」
教室を出て行こうとする僕の背中に
「正しさで人を裁くな!そう言う態度が人を傷つけるんだ!」
と荒げた口調で担任は言い放った
正しさで人を捌くことで傷つく気持ちがあるってわかっていながら、
悪意によって傷つく気持ちもあるんだってことがなぜあの人はわからないんだろう
担任は次の日から僕にだけ居残りをさせるようになった
そんな僕を見ながら、
嫌味を言っていた彼は僕のことをニヤニヤと満足そうに眺めていた




