つらこ、人生で初めての料理をする3
お母さんはとにかくよく喋る
私は適当にうん、うんって合間に相槌をうつだけ
いつもは怒りながらばあちゃんの愚痴とかにいちゃんの愚痴とか喋りながら私にどう思う?なんて
聞いてくるんだけど
今日は終始ハッピーなオーラが出ていた
「お母さん、あのさ」
「ん?」
「わたしを産んだこと後悔してる?」
なんでこんな事聞いたんだろう...
お母さんは暫く考えたあと、
「後悔したことないって言ったらうそになるね、母さんも完璧な人間じゃないからカルトや、つらこのことを憎いとか思う時もあるし、周りの子供たちと同じように働いてくれたらなって思う時もある」
「親のくせによくそんなこと子供の前で平気で言えるね..」
「自分で聞いといてなにすねてんの、でも産んでよかったと思うよ あなたたちがいない夜はシーンとして寂しいから」
「そっか....」
母は本音から逃げない人だと思った
それでいて愛を感じるのはなぜだろう
「私も」
「ん?」
「私もなんで生まれてきたんだろうって思ったよ。どうして親のエゴの元生まれてきたのに感謝しろーとか言われなきゃいけないんだろうって」
母は豪快に笑った後、
「そうだね、つらこを産んだのも確かに私のエゴかもね。」
「うんそうだよ。」
「でもつらこが産まれるってわかったとき、わたしはこの子を生涯かけて守ろうって思ったんだよ。あなたは憎たらしくもあり私の可愛い娘だから」
「私もお母さんのこと怒ってばっかでヒステリックなところ苦手だけど、料理はいつもおいしいって思うよ」
母は驚いたような顔をしてつらこの顔を見た
「なんか初めてあなたを知れた気がするな」
母は今まで見たこともないような優しい笑顔でつらこの頭を撫でた




