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田中という男3


ああまたやってしまった

私はついつい思ったことをすぐに口に出してしまう性格でよくそれで人と揉めてきた。


田中くんを怒らせるのはこれで5回目だ。



田中side



「なんなんあいつめっちゃウザいんだけど。」


カップラーメンの残骸と脱ぎ捨てた服のゴミ屋敷の中で田中が舌打ちをした。


「ブスってあいつ俺のことわかってなすぎ、こんなイケメンいないだろ」


手鏡を見ながらウインクしてみる。


だがそこに写っているのは紛れもない化け物だ。


「はぁ、まじでだる、整形したいな」


「ていうかマリアから返信ないし..男かな」


本当の田中は、マリアに相手にしてもらえない客側であった。

フリーで入った時マリアに初めて会って胸がときめいてしまった田中はそれ以降その店に通うようになった。



連絡先をきいても笑顔ではぐらかされ、

得意の営業トークにすっかりだまされてしまったのだ



「マリア、いつになったらデートしてくれるの?俺もう100万もつかったよ?」


「ごめんね、実は私借金があってそれを返すまではこの店辞められないんだ..」



「マジかよ、それは仕方ないな」



田中は好きな女のために借金を背負う覚悟はなかった。


「じゃあ借金返し終わったらデートいこ!」


「うん、じゃあ沢山通ってくれる?」


「え、うーんまあ月一くらいならこれるけどそんなには通えないよ?」


「そっか、それだと私他のお客さんの予約優先したいかも」


「まあ週一で通えるよたぶん」




情けない男である。


「ほんと?うれしいーじゃあサービス頑張っちゃおうかな」



マリアとのやりとりを思い出し田中はため息をついた。


ゲーフレにはモテモテって嘘ついちゃったし俺何がしたいんだろ...



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