表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/27

田中という男2


私には唯一ゲームフレンドがいる。

彼の名前は田中くん。

彼もまた人間が嫌いな男であった。


好きなものは金、信じるものも金

趣味はパチンコと風俗




毎回パチンコにいっては、勝ったお金で風俗にいくらしい



お気に入りはマリアちゃんだってさ。


「マリアが俺に会いたがってんだよね、ちょろっと口説いただけなのにさ困っちまうよなー」


笑ってしまうくらいのドヤ顔で田中くんは続けた。


「でもぶっちゃけ風俗嬢は風俗嬢だよ。付き合うとか考えられねえ なんかあいつ、めちゃくちゃ付き合いたがってきてさ。そりゃ顔は可愛いけどさ、胸ないしないわ」


ボイチャごしにラーメンを啜る音が聞こえた。




この男はきっと私のことを女としてカウントしてないだろう


だってこんな会話普通異性のまえでしないからね。



「ふーん、でも田中くんってさ顔ブサイクだよね、なんでモテるのかな?」


「は?お前はっきり言いすぎだろ。まあいいけどさ、そりゃイケメンよりもめちゃくちゃ努力してるもん。会話磨いたりとかファッション変えてみたりね」


彼のファッションははっきり言ってダサい。

花鳥風月をモチーフにしたパーカーに、ゼブラ柄の短パンをいつも履いている。



「あ、ああなるほどね、人によってはスター性感じるかもね」


「バカにしてる?うっざ」


ブチッ


ボイチャが切れる音がした。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ