【第1章:始まりの物語】第2話
また遅くなってすみませんでしたあ!
3話目の投稿になります。
今回は説明回という位置づけで書きましたので、少しこの世界についてお披露目します!
ここで少し時間を戻そう。
これは主人公ティアが調査員として派遣される前、学園都市アルカディアにいた時のお話をしよう。
学園都市アルカディア
それはかつて起きた大戦【黒と白の大戦】で生き残った人類が騎士王ガラハッドの元に集まり、形成された人類最後の都市である。
その都市は巨大な白亜の壁に囲まれた【貴賓区】
その白亜の壁の外側にあり、石造りの壁に囲まれた【市民区】
そして、その下町の壁より外側にあり、壁に囲われていない最下層地区【廃棄区】
この3つの階層に別れている都市である。
※遠くから見ると正三角形のような形状
人類の中でも王族や貴族、豪商といった上流階級の人間は貴賓区にて安住を得、一般の街人や農民などは市民区にて生活を行い、それにすらなれない、罪人や前科持ち、普通に過ごす事の困難な人々が住む廃棄地区。
その中でも廃棄地区出身の人間が、貴賓区に存在する最高学府である【アテナ】に入学するの子は不可能であった。
だか、【異能】を所持していれば話は別だ。
異能はそれを所持しているだけで強制的に学園都市アルカディア所属の調査隊員に任命させられる。
これはとても名誉なことであると共に、その異能について日夜研究させられるということでもある。
例えば、【異能】異常な再生能力を持っていた少年はどこまで再生が可能なのか、その再生能力は他人に付与できるのかを無理やり実験させられ、異能が暴走し都市外へ逃亡した事例もある。
そう。異能を所持しているだけでその人間は未来を決められるという事でもある。
だが、異能とは何だろうか?
そこまでして調査や実験をする必要があるのか?
その答えは《ある》
何故ならば異能とは《神話》であるからだ。
では神話とはなんだろうか?
この世界の誕生物語か?
それともこの世界のこれまでの歩みか?
そうであるとも言えるし、そうでないとも言える。
この世界がこの世界に起こった事象を取り纏めたものが神話である。
そして、その神話は様々な《章》で構成されている。
その章をさらに細分化したものが《節》である。
これだけだとまだ意味がわからないと思う。
なので私からさらに解説を続けよう。
結論から言うと《神話》とは兵器である。
何故ならばそれを細分化した《章》や章のさらに細分化である《節》。
これらの内容を現実に引き起こすことが出来る。
例えばこんな神話があったらどうだろう?
《第1章神の誕生 第1節世界の始まり》
この神話は私が今考えついたものだが、君たちはどんな内容なのかイメージがつくかな?
私が考えたこの神話は《世界》がどう産まれたのか記載された神話である為、使用者の好きな世界を構築することが出来る。
例えば、よくあるファンタジー小説のように戦艦が空を飛んで艦隊戦を繰り広げる。
そんな世界を作ることすら可能だ。
これが神話の危険性と有用性だ。
このような力を秘めているが為に、学園都市の理事会や騎士王は躍起になって神話を探し求める。
では異能との関連性は何だろうか?
それは神話を生まれながらにしてその身に宿しているという事である。
そう。とても危険だが権力者にとってはとても有用なことなのだ。
何故ならば意志を持ち自らの意思で動く兵器だからね。
だからこそ、問答無用で軍隊に所属させられるし、実験用のモルモットにもされる。
過去に様々な異能保有者が居たが、大半は実験と称した拷問により、命を落としている。
その代わり、この都市には様々な恩恵が与えられた。
例えば、軍隊に配備されている【機動戦車】
これは《戦争》の神話保有者から顕現した兵器である。
例えば、白亜の壁。
これは《知恵》の神話保有者により顕現した物で、金剛不壊の物質にて構築されている。
このような形で様々な恩恵を受けているのだ。
あぁ、そうそう言い忘れてたよ
神話にはランクがある。
さっき、《章》と《節》について話したよね?
神話によってはこの《章》と《節》が存在しないものがあるんだ。
何故ならばそれはこの世界に存在しない現象や事象の神話だからね。これらは全て【隔絶神話】とされている。
そして《章》と《節》を保有する神話は【接続神話】と呼ばれている。
これはすごい発見だった!
この世界とは異なる世界の存在証明!
これを繰り返せば人類は次元移動が可能になるかもしれない!
そうなればこのくそみたいな世界を捨てて、人類は更なる発展を繰り広げられる!
あぁ、なんて素晴らしいんだ
おっと、長々とすまなかったね。
これが君たちの未来だ。
これからは学園都市アルカディア所属軍隊にて、楽しい人生を送るといい。
そうして私達は最下層の廃棄地区から学園都市アルカディアへ入学を果たした
次回の更新はいつになるのやら、、、
出来るだけ早く書きます、、