しゃんれい誤さい 1
わたしはしゃんれい。
両親はしゃんなぎむとしゃんいざ。
よく似ていないとよくいわれる。
けど、中身は両親にそっくり。
両親にも、村のみんなにそっくりだといわれている。
「れい、明日は村の外を子供だけでフィールドワークするけど、くれぐれも無茶しないでね。」
パパがしんぱいそうな様子でみる。
「大丈夫よ、あなたにに似て賢いし、なんか耳と目がいいし」
ママが笑いながらいう。
そういうとパパはかおをそむける。
「照れちゃって、体温でわかるんだからね。」
「そうだけど、イザ、レイはおてんばすぎる。君みたいに、ちょろちょろ動いて目が離せない。あと、集中力がすごいから、周り見えなくなるリスク。」
クールにすましつつ、パパの尻尾はピンと後ろでたち先を小刻みに震わせている。うれしいようだ。
「大丈夫よ。両親。拾い食いは絶対しない。」
「「絶対ダメ」」
まだ、りょうしんは毒イチゴを間違えて食べて死にかけたことを引きずっているようだ。
あの時は甘苦しかった。
致死量はゆうに超えていたが翌日にはピンピンしていた。
そういうと二人は、真顔でお願いしてきた。
「あと、高い崖とかから降りる時は飛び降りない。
他の子が飛び降りてようと絶対だめよ」
両親と一緒に村の外に行った時に、崖に生える山菜をとりに降りるパパをおって、誤って崖から降りてしにかけた。ことも引きずってる。
頭割れかけたけどすぐ塞がって再生したのに。
「降りれない崖や谷があれば、一緒に行く近所のラヴィちゃんたちに背負ってもらうこと」
パパが念を推してくる。
「あなたは死なないけど、弱いんだから」
ママは私の頭を撫でる。
「レイちゃん」
家の外から、ラヴィちゃんの声がする。
草履をはき、家の外に出ると、ウサギのような長い茶色い耳を持つ、幼馴染がいる。
「ラヴィちゃん。」
わたしの倍身長が高く、年が5つ上のおねいさんの幼馴染だ。
「絶対、崖や谷の時は、私を頼ってね。力が弱いから、みんなみたいにたくさんの荷物持たないだから。暇だからね。」
私が生まれる前は、ラヴィちゃんがこの村一番の弱い子だったらしい。
けれど、高い聴力や脚力、危機察知能力は高く。
フィールドワークでは、魔物回避能力が高くて重宝されている。
「はーい」
ラビィちゃんはわたしを抱きしめ、離した。
「それじゃ、また明日」
そう言って、跳ねるようにお家に帰って行った。
両親や村の人たちみたいに私は物理的に強い体ではない。
けれど、軽い傷ならすぐ塞がり、食べ物に当たったことも毒以外ではほとんどない。
みんなと違うと悩んで泣いたことがあるけど、みんなの姿や能力をみてたら、自分の違いは些細なことでだと思うようになった。
明日のフィールドワーク楽しみだな。