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死にかけの弟妹を助けるために荒稼ぎする。  作者: カゼ ルビネ 関西コミティア 『N-39』
バイバイ旧世界こんにちわ新世界(両親とシュンとハルに出会い過ごすほのぼの多め)
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レイ三度目の覚醒

「レイちゃーん!」

ラビィちゃんがすごい勢いで、私を掴んで走った。

なんで、こんなところに大型の魔獣がお腹に傷が入った手負でいるんだよ。

しかも、なんで追いかけてくる

後ろから牛ほどもある巨大な狼のような姿をした魔獣が追いかけてくる。

ラヴィちゃんは私を小脇に抱えて、みんなは持っている荷物を全部捨てて、後ろを気にしつつ全力で走る。

ダメだ。

あいつ、荷物になんの興味も示さない。

完全に私たち目当てだ。

ヴォルにいちゃんは、ハッハッと息を切らしながら走る。

ヴォルの茶色く泥汚れた尻尾ととんがった耳の毛を逆立てている。

「ちれ!お前たち!遠吠えできるやつは吠えて大人たちに伝える。ワン、ワン、ワーンでSOS。ラヴィ、レイこっち持つから全力で走れ」


森中から、遠吠えが響く。

みんなちって、森にばらける。

私を抱えたままだから、ラヴィちゃんは動きが遅い。ラヴィちゃんを守るために、ヴォルにいちゃんが合わせてそばにそばを走る。

こわい、まだ死にたくない。

胸がバクバクする。

今までにないくらいだ。

『シバ、危機的状況と判断し起動します』

頭の中に慣れた声が響く。

すると、スッとパニックに陥っていた頭が落ち着きを取り戻した。

なぜ、後ろの魔獣は私たちだけを狙う。

ヴォルにいちゃんの腕に抱えられながら肩に顎を乗せて後ろからの迫り来る魔獣をじっとみる。

顔からは敵意感じられない。

さっきの大雨で、外套と頭巾を外して、今の私たちは耳や尻尾を丸出し。

逃げれた子達は白い耳や明るい金髪や黒い毛の子達。

私の髪とラビィちゃんの耳は茶色。

ヴォルの体は、泥だらけで茶色。

自慢の白銀の毛色は茶色く染まっている。

後ろから追いかけてくる魔獣は茶色。

まさか、仲間だと思っている。

「シバ、読心起動。」

「対象への接触と一時的な言語喪失があります。」

「そんなあ」

「しまった。川だ」

目の前が川で行き止まり、子供の体では泳げないほどの深い広い川だ。

止まった瞬間、もう魔獣は目と鼻の先。


魔獣が大きな鼻を近づけて、私ごとヴォルにいちゃんの顔を舐める。

その時、魔獣の鼻先が私の頭に当たる。

「子供たち。やっと見つけた。」

魔獣の意思が伝わる。

生臭い息と同時に薬品のような匂いが微かにする。

「解析」

「推測、鎮痛作用のある薬草を大量摂取した様子。さらにそれの同時に毒草を食べたから、幻覚の症状がと推測。」

ラヴィちゃんが叫ぶ。

ラヴィちゃんの顔もぺろぺろ舐める。

その尻尾を嬉しそうに揺れている。

「ラヴィを食うなら、俺をさきに食え」

私を河原におろして、ヴォルお兄ちゃんが叫ぶ。

ヴォルにいちゃんはラヴィちゃんを魔獣の口から力強く、離して庇うように前に出る。

「ヴォルくん」

ラヴィちゃんはへたり込み座る。

どうやら、力が抜けたようだ。

すると魔獣はさらに嬉しそうに尻尾をふり、ヴォルの顔や体を舐め始めた。

私はゆっくり近づき、魔獣の右前足を触る。

すると気づいた魔獣がヴォルを舐めるのをやめてら私を舐め始める。

「子供たち。小さくなって。やっと見つけた。どうして、逃げるの。ママだよ」

言葉だけじゃ足りない。この魔獣の記憶を読み取ろう。

「読み取り」

「リスクとして一時的な」

「わかってる」


魔獣の群れがわけわからん魔物に襲われていた。 群れの縄張りの拠点が襲われて、子どもたちがたくさん死んでいて、パニックになった魔獣たちが散り散りに逃げる。

一匹、また一匹と殺される中、この魔獣のつがいが戦い、この魔獣を逃した。

傷の痛みを乗り越えるために、ここに生えていた痛み止めの薬草をたくさん食べた。

毒草もたくさん食べた。

幻覚をみながら森を彷徨っているときに、茶色い毛を持つ私たちに出会う。

三匹は二本あしで、歩いていて、二匹は耳が長かったり、尻尾がなかったりしたけど間違いなく私の赤ちゃんだ。

そう言って、私たちを舐め回している。

記憶が追いついて、読み取りがとける。

起きると魔獣の腹の下にいた。

毛を逆立たせて唸っている。

「子供たちを離せ!」

ヴォルのお父さんの声がする。

血の匂いが濃い。

『子供たちを殺させない』

魔獣の心を読み取る。

『シバ、伝心!』

『いち』

『そんなんいい、後今後警告はなし』

『わかりました。』

『そんちょさん、お父さん待って、この子、攻撃すんな』

唸ることを魔獣はやめ、そんちょさんたちも動きを止める。

それと同時に読心を、起動させて、魔獣に触れる。

「お願い大人しくして。ごめんなさい。私たち、あなたの子供ではないの。あのいきものの子供なの。」

『わかっている。けどまた子供を殺されたくなかった』

もうとっくに薬草の効果は切れている時間だ。

それなのにこのこは守ってくれた。

「あのいきもの危険ではない?」

「ないよ。優しい大切な仲間だよ。」

「そう良かった。」

魔獣は私とヴォルにいちゃん、ラヴィを避けるように倒れ込む。

だんだん魔獣の呼吸が弱くなる。

「待って、あなたのお腹にまだ赤ちゃんいる。その子も死んじゃうよ」

『嫌だ。もう子供に死んでほしくない。生きたい』

それが魔獣の最後につげた言葉だ。

呼吸はさらに弱くなる。

おそらく普通なら死ぬ。

『ご主人の嘘つき、この個体にはスキャンしたが胎児どころか受精した細胞すらない。』

シバが冷めた目を私に送る。

『あなたが、子供になるんだよ』

そう言って、私は回復と活性の魔法をかける。

さらにシバの魔素データを魔獣の体に送る。

『受肉して帰ってきてね。独り言はもう嫌だから』

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