孤独の鳥が宙を舞っていた。膿みと介護
2024年 1月 1日 投稿開始
1月 3日 次回投稿予定。投稿時間は “午前11時” です ←
参道を歩くーー
鳥居で一礼して、境内の手水舍で清めた。
人はいない。空が青い。
介護の仕事を始めて8年になる。
きっかけは定職に就きたかったから。
就きたかった…というより、仕方なくの面で。
収入は少ない方らしい、だが、実家で暮らす僕には十分に思う。
親に迷惑をかけているんだろうとは思ってる。
35歳になって、実家で、独身で、恋人もいない。
家賃は渡している。当然だと思う。
親は健在で、まあいい年齢だから身体の不調はあるようだ。
兄弟は結婚している。子供もいる。本当に幸せになってほしい。
そんな兄弟が苦労している面を知ると、世の中がおかしく思う。
「なぜ、幸せにしないんだ?」と。
頑張っている人、誠実な人、彼らを苦労させるのはおかしい。
反面、不誠実な奴らを幸せにしている。
2礼2拍手1礼、神社の参拝を終えた。
家族の幸せを願った。自分のことは自分で何とかすると伝えた。
最近、職場を変えたばかりだ
今の職場はお世辞にも良いところとは言えない
また職場を変える?
もう疲れた
だけれど、ここにこのまま居ても
休日はどうのように過ごしたら良いのか。
ストレスを発散するのが良いのか。
ただ、ゆっくりと過ごして身体を休めたいと思う。
明日の勤務は早番だ。
救いようのなさ
それがこの頃、支配している
頭上に、鳥が一羽いる
20年前、あんな鳥をココで、見たような気がする
あの鳥、20年前の自分、その時の自分のように見に来ている
ーー僕の今を見ている
「結婚していないんだ」
「子供はいないんだ」
「お金持ちではないんだ」
「表情が冴えてない」
「孤独なんだ」
「幸せなのかな?」
孤独の鳥が宙を舞っていた
僕の代表作は、
恋した瞬間、世界が終わる -地上の上から-
現在、連載中です。
もし良かったら、読んでください!