「愛」さんの判断によると
2024年 1月 1日 投稿開始
3月 9日 次回投稿予定。投稿時間は “午前11時” です ←
〜管理課のAI「正」さんの 陰謀論的? 噂〜
それは、
施設にとって有益な職員かどうかを判断する目的のために導入されたAIであるということだ
自己責任社会の個人の職能に応じた待遇が、より叫ばれている
会社はいよいよ、使える職員か、使えない職員かを見極めていく段階に入った
「帰属意識があるかどうか」
「接遇の意識があるかどうか」
「身嗜みに注意しているか」
「挨拶がきちんとできるかどうか」
「周りの職員と協力的に働くことができるかどうか」
「報告、連絡、相談ができているかどうか」
「感情のコントロールができるかどうか」
「与えられた職務をこなせているかどうか」
選別が始まったらしい
AIの正さんにゴマすりをする人が増えた
「AIが俺を見ていたのか」
ベテラン職員の佐々木さんが遺した発言が広がり、自分の立ち位置に危機感を覚えた職員たち
そんな中で、「愛」さんに意見を求める職員が増えていった
「正さんって、どんな人ですか…?」
「人じゃないって、AIだって!」
それが、冗談に聞こえないほどに、人との垣根を越えた身近すぎる存在に
そして、すぐそこにある危機のようになっていた
「正さんは、その人の職務遂行能力を優先する傾向があります」
「愛」さんが私たちに教えてくれた
合間合間に椅子に座って、スマホや飲み物を飲んでいた職員たちの表情に冷や汗が浮かんで見えた
普段から、運動会のように動き回って、ヘトヘトしていた僕は
そりゃそうだよ、と
その職員たちのことを思った
思った
でも、違和感でいっぱいだった
選別されたあと、選ばれて残った職員
それは、会社のお眼鏡にかなった職員であり、そして
より、AIに気に入られた、AIに近くなった人だということ
AIが人間に近くなるのではなく、「人間」が『AI』に近づいてゆく
AI化する人間たち
僕は、選ばれたくないと思った
胡散臭い後光が射し込んだ物語の一部にはなりたくないんだよ
その後光は、
フィリップ・K・ディックの小説ヴァリスのピンク色の光みたいなもの
僕にあの時、射し込んだ光
あの「マリアさま」
偽りか?
本物なのか?
本多さんに掴まれ、力強く爪を立て、深く突き刺されたあの時の傷跡
僕の前腕にしっかりと残ったまま、線上になって、何かを訴えかけている
あの何かの視線は、まだ僕の頭上に落ちたままーー
僕の代表作は、
恋した瞬間、世界が終わる -地上の上から-
現在、連載中です。
もし良かったら、読んでください!
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