厨二病と共に
「あとはお願いします!」
「まかされた、我が眷属よ!武器変化大鎌!」
デスの使っていたツインタガーが融合。瞬時に大鎌に変化して今回のボス、スケルトンキングの背骨を打ち砕いた。
「おー、火力出ますねー」
「そりゃあそうだろうな、これは主から受け取った武器であるし」
そういえば、デスの使ってる武器って夏のイベントでプレーンさんが報酬で貰ってた武器か。
ていうか、アサシンなのに大ぶりの武器をつかってるんだな。
「というか、そう言う我が眷属もなかなか上手いでは無いか」
「それはどうも」
今日はいつも通り3人でやろうとしていたら、いつの間にかディグコードに入っていたデスからお誘いが来たため、デスも誘って4人でよろうということになった。
今はローレルとヘリオスを待ちながら、デスと適当にダンジョンに潜っているところだ。
「そういえば、その武器ってダガーと大鎌以外になにか変化あるんですか?」
「気になるか、なら次の場所で見せてやろうでは無いか」
「ホワイト君今来たよ!なんだ、ちびっ子もいるんだ」
ヘリオスが元気よく通話に入ってきたと思ったら、デスの存在を確認するなり声のトーンが一気に下がった。
「だから、我をちびっ子と呼ぶな!?」
「ホワイトさん、遅れましたー。あれ?送るさんもう来てるんですね」
「我の名前はで死を送るものだ!」
何やらデスは2人からのヘイトがそこそこ高いらしい。まだ、ローレルの呼び方派わからんことも無いけど。
「でも良かったですよ、今ちょうどダンジョンクリアしたとこだったんで。結構上手いですよデスは」
「へ、へーそんなに上手いんだじゃあお手並み拝見だね」
「ま、我に任せておくが良い」
自信満々に答えながら、使っている武器を大鎌からツインダガーに戻すデス。
「とりあえず合流しましょうか」
ダンジョンから脱出して、ローレルとヘリオスの位置を確認して2人のいる街へ向かうこととなった。
「2人ともこっちです」
「あ、いたいた」
街へ着くと入口付近で2人を見つけることができた。
「ていうか、ちびっ子の装備すごいね」
「ちびっ子にはもう触れんが、かっこいいだろ」
「そう?」
デスの装備は、外側からだと真っ黒なローブを1枚着たようにしか見えない紙装甲。ある意味、ジョブと名前どうりに見えるという点では、あっている装備ではある。
「でも、それ紙装甲なんじゃ…」
「何を言うか、我はこの下に装備品をつけていてだな」
そういうと、デスは着ていたローブを脱いで、装備を何も着ていない状態になった。
ローブの下には、デスのキャラが装飾品を髪や指につけているのが分かる。
「それに、このローブ自体結構良い奴なんだぞ」
「えっと…HP70%まで自己回復、火、水、木の属性耐性、低確率で攻撃に闇属性付与。でも、確かこの装備効果って」
「僕がローレルさんから貰ったこのマフラーとほぼ同じ効果ですね」
なんなら効果に関してはデスの使っているローブは、このマフラーの下位互換の装備だ。
代わりにマフラーには防御が対してないのに対して、ローブには防御力があるからその差とかだろう。
「なに、我が眷属よそんなものを持っていたとは…」
「僕が手に入れた訳じゃないですけどね」
このマフラーは、一応ローレルからのクリスマスプレゼント気な感じで貰ったものだから、入手したのはローレルになるはずだ。
「まあ、とりあえず行きましょうか送るさんとはやってれば慣れそうですし」
「そうだね、ちびっ子はホワイト君とかプレーンさんが評価するぐらい上手いらしいからね」
というか、この2人はデスをちゃんと呼ぶ気はもうないのだろうか。
「ここに行くぞ」
「ここ?いいけど」
適当に探索してデスが選んだダンジョンは、森の奥の方にあった洞穴のダンジョン。
「じゃあ早速入るか」
デスの先導の元、4人でダンジョン内へ入ることとなった。
「普通に洞穴って感じの中身だね」
今回入ったダンジョンの中は、いつもの見慣れたダンジョンと言った感じで何も凝った内装はしていない。
「とりあえず、我がほぼ全ての敵を薙ぎ倒す。後ろは任せたぞ、我が眷属達」
「私達、眷属になった記憶ないんですけど」
1人で1番前に立ったデスの後ろを、眷属3人で着いてく。デス1人で大丈夫かという疑問に関しては、デスの使っている武器は普通に強いし、相当難しいダンジョンでなければ大丈夫なはずだ。
「早速来たな、我の力を見るがいい。武器変化槍!」
ダンジョンを進んでいると、出てきたモンスターはオーク達。
デスはモンスターを見るなり、武器を槍へと変化させた。
「オークは我の前では無力なり!」
槍に変化させた後、デスはその場から動くことなくオークへ槍を向けると槍はオークの脳天目掛けて伸び、オークの頭を貫いた。
「へ、ホワイトさんあの武器なんですか」
「そういえば2人はあれ見るの初めてでしたね。僕も槍を見るのは初めてですけど」
ていうか武器が縦に伸びるは、槍と言うよりかは如意棒な気がするんだけど。
「あの武器、4つくらい変形できるらしくて僕が知ってる限りだと、ツインダガー、大鎌、槍があります。それに加えて、変化した武器それぞれにスキルが1個あるらしいんですよ」
「なにその、強武器」
それに関しては、僕も激しく同意できる。本当ならあの武器をプレーンさんが使っていたと考えると、軽い恐怖を覚える。
「でもさ、ちびっ子が強いのってあの武器のおかげってことじゃないの?」
「いや、デスはこの武器使わずイベントで単独1位取ってるので、そう考えると普通にプレイヤースキルも高いはずですよ」
「そうだ、我はすごいんだぞ!」
夏のイベントで僕達のリーグの1つ下とはいえ、単独でイベントを勝ち抜いたと考えると、普通に強いはずではある。
「へー、ていうかホワイト君は結構ちびっ子のこと推してるんだね」
「いや、そういう訳じゃないんですけど…」
なにかまずいことでもしちゃったのかな、ヘリオスのトーンが絶妙に低めになってて少し怖い。
「ま、まあとりあえず進みましょうか。ホワイトさんも困っちゃってますし」
「まあそうだね、ずっと言っててもしょうがないもんね」
ローレルがいい感じにはなしを流してくれて、ダンジョンの奥へ進むことが出来た。
「よーし到着」
「やはり、我の力は偉大だったようだな」
「何言ってんの入るよ」
ボス部屋前までは、ほぼ全ての敵をデスが片付けてくれ、そこそこ早めにボス部屋前まで来ることが出来た。
ボス部屋内には、恐らくオークロードと思われるデカイオークが鎮座していて、そのまわりでこっちを待ち構えるように他のオークション達が武器を構えていた。
「これまた、大群が来ましたね」
「ちなみに聞きたいんだけど、オークって豚だよね」
「そうですけど…」
「じゃあやることは決まった!焼豚を作ろう!フレア」
ヘリオスの放ったフレアは、オークロードの周りを守っているオーク達を焼き、炎上ダメージを与えていく。フレアの火がボスにも飛び火したのか、オークロードも熱がっている。
「これは、絶景」
「でもヘリオスが焼くからオークロード怒っちゃったよ」
「どうせ時間の問題だったからいいでしょ、火が消えたらボスを叩くよ」
オーク達は、フレアの炎が熱く動けないらしく。頑張って火を消そうと動いている。
「火は消えたみたいだけど…」
「結構残ったね」
オーク達の消化活動が間に合ったからなのか、それとも肉厚で耐えたのか警護のオークはそこそこの数残っている。
「てか、まずボスこっち来てるじゃん。ちょっと、ちびっ子どうにかして」
「我をちびっ子と呼ぶな。武器変化ツインダガー。スローイングナイフ」
デスの投げたダガーは、上手くオークロードにあたりオークロードに鈍足のデバフがかかった。
「おーナイスちびっ子。じゃあ一旦周り倒そうか」
「じゃあ、私もスキル使おうかな。桜の木!皆さんこっちですよ」
ローレルが僕達の近くに桜の木を生やし、オーク達を挑発する。挑発に簡単に乗ったオーク達は、ヘリオスへの怒りもあってか猪突猛進で突っ込んでくる。
「ねえ、ローレルこっちにすごい勢いで来てるけど」
「思ってたより、怒ってたみたいだね」
「ローレルさん、何も考えてなかったんですか?」
「いやー、誤算でしたね」
もう少し、考えてからやって欲しかったけど桜の木ならあれができるはずだ。自分達で起こせるかはわからないけど。
「全員で木を叩いてください」
「我が眷属よ急に何を」
「あー、そういうことね。とりあえずちびっ子も叩いて」
「だから、我をちびっ子と言うな。大鎌」
しぶしぶと言った感じで、デスが武器を変化させ全員でローレルの出した桜の木を叩く。
桜の木を叩くと葉の色が、ピンクから赤に変化し花びらがちっていく。そのちっていく花びらが、オークに触れると花びらは爆発しこっち来るオーク達を何匹も倒していく。
「眷属よこれはなんだ」
「なんかよくわかんないんですけど、この木叩くと怒って爆発するんですよ」
「なんだその物騒な木は」
でも最近は環境破壊とかすごいし、自然界の木もこれくらい怒ってもいいとは思うけど。
「ま、とりあえず最後に残ったのはボスだけだね」
「最後は我がやってやろう。武器変化大鎌!」
武器を大鎌に変えたデスは、オークロードの元へ突っ込んでいき首元で大鎌を振るう。
「くらえ、魂の叫び!よし、クリティカルand闇属性」
デスの放った攻撃はいい感じに、コンボが決まったのか一撃でオークロードの首は吹っ飛び決着が着いた。
「ほんとに馬鹿火力だねあの武器」
「そんなことより、あのスキルはなんだ我が眷属達よ」
「だから私達眷属じゃな…てか、必殺スキル知らないの?」
「なんだ必殺スキルとは」
ですはどうやら、必殺スキルのことを知らなかっまたらしい?まあ、必殺スキル自体なかなか手に入らないし知らない人は多そうだから仕方ないけど。
「まあ、大丈夫だよちびっ子。いつか手に入ると思うから、身長と一緒に頑張りな」
少し憐れむような声でデスに話しかけ、軽く煽りも混ぜるヘリオス。
「だから、我をちちびっ子と呼ぶな!」




