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赤点を取ったら死

「お前らあと1週間後に夏休み前の、定期考査があるからしっかりしろよ。あと…」


先生の帰りのホームルームでの、10分程の話を聞き流したあと葉月と帰るため下駄箱へ向かっていた。


「いやー楽しみだね夏休み」

「お前結構ゆうちょうだな、テストはいいのか?」

「いや別にテストくらいなら赤点とってもどうせ夏休み明けで補習だから」


今僕は、スペクエの夏休み中にあるサークル全員で参加の大型イベントが楽しみで勉強どころの話ではなかった。


「お前何言ってんだ?赤点取ったやつ、夏休み後半補習と追試で毎日登校らしいぞ。しかも今回の赤点平均点以下になるらしいぞ」

「え?ちょ、ちょっと葉月嘘は良くないよ」

「嘘じゃないぞさっき先生言ってたしなんなら、結構前から言ってたぞ。もしかして聞いてなかったのか」


先生の話は、ゲームのことを考えていて聞き流しているからとてつもない図星だ。


「ちょっと葉月、いや葉月さんあなたの学年でそこそこいい順位の頭を貸してください」

「しょうがないな、貸してやろうどこでやる?自習室か、ここ近くの図書館とか」

「まだ学校だし自習室にしようか」


それにしても、頭のいい友達がいてとても助かるとは全く思っていなかった葉月さまさまだ。


「ちょっとその前に連絡だけさせてもらってもいい?」

「わかった、もしかして彼女か?ついに白木にも春到来か」

「いや、普通にゲーム仲間に」

「やけにキッパリしているな」


昨日ローレルとヘリオスと今日やる約束をしていたけれど、赤点をとって夏休み後半イベント参加が疎かになるとサークルみんなに迷惑がかかるので、それは避けたい。


(2人ともすみません、今日一緒にやろうと言ってたんですけどテスト勉強で出来なくなりました)

(分かりました、ちなみに明日とかは出来ますか?)

(それなんですけど、とりあえず1週間出来なそうです。赤点とると、夏休み後半補習があるみたいでどうに回避しないと行けなくなりまして)

(わかりました、勉強頑張ってくださいもし困ったことがあったら私に聞いてくれても構わないんですよ。何気に私学年1位なので。なんならリアルで会って教えても構わないですよ)


ローレルが頭いいとはヘリオスから聞いていたけれど、学年1位とは結構すごいなそれでも花鶏さんにわ負けそう。あの人ほぼ500点だし。


(ありがとうございます。でも多分そんなに力は、借りずに済みそうです)

(そうですか、それでは勉強頑張ってください)


ローレルからの応援メッセージを見たあと直ぐに勉強への意識を向ける。いつものゲームの集中を勉強への集中に変換すれば、簡単なはず。


「葉月ヘルプ、解き方わからん」

「お前数学結構苦手か?」

「いやーFPSのダメージ計算ならできるんだけど、こうゆう系はほとんど無理で」

「なんでそっちができるんだよ」


ゲームのこととなると僕の脳は、いつもの倍の速度で回転させることが可能だ。これがゲーム脳とゆうやつか。

そこから1週間ほぼ毎日葉月に、勉強を教えてもらう日々が続いた。高校に入ってからこんな必死で勉強したのは、そこそこ初かもしれない。


「はい、それではペンを置いて解答用紙を集めてください」


チャイムの音と試験監督の先生の声が重なる。謎のボーナス的な感じで、夏休み前の定期考査には副教科が含まれず1日で全てが決まる。


「白木、どうだった勉強の成果は出たか?」

「そりゃーもうバッチリ、解いてた感じ評価はAかSだよ」

「そりゃー良かった、じゃああとは明日明後日の返却待ちだなとりあえずお疲れ様会的なのでもするか。」


そこから、ちょっとしたお疲れ様会を葉月の呼んだ友達とともに行った。テスト結果は、まあどうにかなるだろう。


1週間前とテストの結果

千夏が、ディグコードで白木と話していた時。翠々花と一緒に勉強していた。


「あ、翠々花ホワイトさん今日から1週間赤点回避のために勉強するから一緒にゲーム出来ないって。」

「そうなの?もしかしてホワイト君勉強苦手なのかな。てゆうかなんでそんなに笑顔なの?」

「えー?知りたい?じゃあこれ」


そう言って千夏が白木との会話の画面を見せる。そこには、もし困ったらリアルで教えてあげても的なものが書かれていた。


「なになに、リアルで…ちょっ、ちょっと!ずるくない?」

「でも私が、勉強得意なのは事実だし。でもホワイトさんが誘ってくれるかは、別の話だけどね」

「まあ、そうだけど。もし呼ばれたら私も呼んでよね」

「さあ、それはどうかなー」


意地悪な感じで、話す千夏。ちなみに2人の学力は、千夏(最強)翠々花(普通)と言った感じで白木みたいに焦ることはないため、テスト勉強に関しては遊んでも大丈夫だ。


「でもホワイト君いないのかー。どうする?しばらく私達も勉強してゲームは休む?」

「それでもいいけど、その逆で1週間練習しまくってホワイトさんを驚かせる方法もあるよ。」

「んーそれいいね。そうする?」


そんな話し合いの結果2人の1週間は、勉強1割ゲーム9割とゆう感じに決定した。


そこから1週間とちょっと、テスト返却の日がやってきた。


「はい、みんな静かにしてください。テスト返却するので、出席番号順に取りに来てください。まず1番の花鶏さん」


クラス中に軽く緊張が走る、現在千夏の得点は全て100点と言った感じでこの教科で100点を取れば500点となる。


「ありがとうございます」

「花鶏さんどうだった?」

「98点でした。1箇所計算ミスしていたみたいで」


クラス中であー、と言った感じの声がでる。実際は、全然高得点でいい結果と言えるけれど天才と言われるだけあって、クラスでの期待がそれだけ高いとゆうとだろう。


「次19番白木さん」


呼ばれた1人の男子が答案を受け取りに行く、貰うと同時に顔を見るだけでわかる喜びがでていた。


「やったー!葉月これで全部赤点回避だよ」

「はい、静かにしてくださいね。」

「あ、すみません嬉しくて」


相当な大声を出していた白木が、注意を受け静かに席に戻っていく。


「次25番十山さん」

「翠々花どうだった?」

「あー私?72点まあ普通ぐらいじゃないかな?赤点は、64点だし」


そんな感じで2人の得点は、赤点回避といった感じで余裕のある夏休みが送れることになった。

そんな感じで全員の夏休みの安全が保証された授業の後。


「そう言えば、ホワイトさん今日できるか聞いておかないと」


そう言って2人は、スマホを取りだしディグコードを開く。

そしていつものチャット画面で白木に今日の予定を聞いてみる。


(ホワイトさん今日ゲーム一緒に出来ますか?)

(今日、なんならここから毎日でもできますよ。なんと僕赤点回避したので、夏休みも四六時中ゲームができるようになりました)

(そうなんだ、ホワイト君勉強頑張ったんだえらいね。)


そんな会話をしている2人は、久しぶりに白木とゲームができるとウキウキな感じだ。


(じゃあ僕今日帰ってすぐできるので、できるようになったら教えてください。)


そんな感じで、テストを乗り切った3人のゲームライフがまた再開される。

テスト勉強って結構辛いですよね、私勉強はあまり自分からしないタイプなので。

もし面白かったと思っていただければブックマーク、評価等々よろしくお願いします。

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