ヤマタノオロチ忘年会
「お〜寒い。もうちょっと遅く来ても良かったかな」
12月も終わりに差し掛かりもうちょっとで年を越すこの日、僕は今ローレル達に誘われて寒い中駅の外の時計台の下に立っている。
僕がこうなったのはつい2日前ローレルからヤマタノオロチ全体への、メッセージからだった。
ロ(皆さん今週のどこか空いていますか?)
僕が1人でガンバトルフィールドのランクを回していたら、ローレルからメッセージが飛んできた。
ホ(僕は冬休み入るので大丈夫ですけど)
焔(私は明後日なら大丈夫)
僕がローレルに返信をすると、ヘリオス以外の全員が空いている予定を返信していく。
焔(でも、なんで急に?)
焔ラビさんが全員が思っているであろう質問を投げかける。
ロ(もし良かったらでいいんですけど、皆でオフ会基忘年会的なことしたなって。夏のイベントもちゃんとしたお祝いしてなかったですし)
ローレルが皆にメッセージを送ったのは、僕たちが計画しては頓挫していたオフ会のお誘いだった。
ロ(無理なら無理でいいんですけど)
焔(可愛い妹の誘いに乗らないわけないじゃん。私は参加する)
ス(俺も仕事終わってあとら帰省するだけで暇だし参加するよ)
焔ラビさんスクラップさんに続いて、プレーンさんアーチェさんも参加を表明。もちろん僕も暇なので参加の連絡を送った。
焔(て言っても、オフ会って何すんの?)
ロ(そういえば深くは考えてなかったですね)
プ(適当に集まってだべるだけじゃないかな?もし良かったら俺店予約するけど)
その後、話は進んでいき時間集合場所、どんな店でやるかなどがどんどん決まっていき、今に至る。
にしたって運いいよな、全員がここら辺に住んでるか、帰省で帰ってくるって。
今いる駅は、僕の家の最寄りから20分ぐらいで着くところにあって。僕は一旦ここでローレル、ヘリオス、焔ラビさんと合流してから、予約されている居酒屋へ向かうことになっている。他のみんなは、少し遅れての合流らしい。
「とは言っても寒すぎる。もうちょっと厚着してくればよかったかな」
僕が到着したのは、僕にしては珍しく20分前しかも今日は最近に比べて気温がバカ低い。それなのに、少しレベル不足な装備できてるから結構寒い。
「まだ、時間に余裕あるし一旦駅の方に戻ろうかな」
「それでさー、シュークリーム食べようと思ったらエクレアでさ」
「それは少しガッカリだね」
僕が1人考え事をしていると、僕の後ろに聞き覚えのある声が2つ。そう思って後ろを振り返ると、十山さんと花鶏さんかと思われる後ろ姿。
こんなこと言うのもなんだけど、ここでばったり会うって運命的だな。
とは言ったものの、2人も誰かと待ち合わせしてるっぽいし話しかけるのはやめておこう。あと単純にこういう時喋りかける勇気がない。
とりあえず僕は寒いしここが見える範囲内で離れよう。
花鶏さんと十山さんが来たタイミングで、時計台の下を離れ比較的暖かくてなおかつ時計台の周辺が見える位置に移動した。
へ(私達は着着いたよ)
僕が移動を終えたぐらいで、ヘリオスから全体メッセージに時計の写真が貼られた。
「ここ、僕さっき居たとこじゃ…でもここから見るにいるのは十山さんと花鶏さん…場所間違えたかな」
一応時計台の下行く時マップも確認してるから間違ってる訳はないんだけど、一応あそこ以外の時計台も見に行くか。
「うん、やっぱここだよな」
その後駅の改札付近にあるマップで確認したところ、周辺にはさっきのも入れて時計台が3つあるらしくさっきの以外全部見たけど、周囲に人はおらずやはりさっきのという事になった。
全て見終わって元いた比較的暖かいところに戻ると、時計台の元に十山さん花鶏さん以外にもう1組ペアが増えてる。さすがに花鶏さん、十山さんペアなわけないし多分あの2人がローレルとヘリオスなのだろう。
「とか思ってたけど、時間そろそろか」
スマホで時刻を見ると、集合時間まで残り5分と言った具合になっていたので少し急いで時計台の下に向かう。
焔(私も着いたよ!今日の服装こんな感じ)
僕が動き出したあと焔ラビさんから、連絡が来てそれと共に鏡に映った白いコートを着た焔ラビさんの写真が貼られた。
「白いコート、白いコート…あ!いた」
写真を見たあと、周囲を探してみると写真と同じコートを着た女性が僕よりも前を歩く姿が見られた。
先に焔ラビさんに話しかけるか。
少し小走りで焔ラビさんの方に近づいて行く。
「あの…」
待ち合わせ中2人
「翠々花おはよ」
「おはよ千夏」
お昼時ぐらいに2人がいつも使っている駅で挨拶を交わす。今日の2人の声はいつもより、高揚したような声で挨拶をしている。
「このまま行くと少し早く着くかもだけど、行っちゃおうか」
今の時間で待ち合わせ場所へ向かうと、15分前くらいには着くと言った具合ではあるものの、2人が来てから1番最初に来た電車に乗りこみ待ち合わせ場所の駅へ向かった。
「にしてもほんとにナイスアイデアだね千夏」
「たまたま年末から連想されただけだけどね」
千夏の思いついた、忘年会案は兼ねてより思っていたメンバー全員に会うというのと、ホワイトに会うと言う願いが一気に叶えられる良案だった。
「でも1番の功績は運がこっちに味方してくれたことだよね」
「そうだね、皆たまたまここら辺住んでたり帰省で来たりっていう、ほんとに低確率な歯車が重なった感じだもんね」
話によれば、プレーン、焔ラビは3人の住んでる場所に近いらしく、スクラップ、アーチェは遠いとこにいるものの2人の実家がここ周辺だったらしい。
「でも、ホワイトさんに会うって言ったって翠々花もしかしたら白木さんの方が好きかもなんでしょ?」
「いーやそれはわかんないよ。もしかしたらホワイト君が白木君の可能性だって…」
「それはないって前に話したでしょ」
「そうだよねー」
翠々花の中では現在、白木に対する思いがホワイト(白木)と同じなのかと言う考えがいつも頭の片隅にあるような状況だった。
「翠々花は完全に恋の病にかかっちゃったね」
「あー難し」
「それでさー、シュークリーム食べようと思ったらエクレアでさ」
「それは少しガッカリだね」
2人が電車で揺れること約20分予想どうり、少し早めに待ち合わせ場所へ到着した。
「ねーねー翠々花、後ろにいるの白木さんじゃない?」
そう言われて翠々花が少しだけ首を後ろに向けて、後ろにいる白木の背中を見る。
「ほんとだこんなとこで会うなんて」
「どうする、話しかける?」
「いや!話しかけない。だってホワイト君に会うんだもん、他の人になんて構ってらんないよ」
実際は今の話題からずらしたいだけではあるけれど、いい感じに話をまとめ別と話を始めた。
ちなみに話しかけると聞いた千夏は「そう」と言って何故か少ししょんぼりしている。
「にしたって今日ほんとに寒いよね。一応私結構暖かい服装のはずなんだけど」
「手じゃない?手袋してないし」
「ひゃ!」
千夏が翠々花の首にキンキンに冷えた手を当てると、少し裏返っと様な声で飛び跳ねた。
「も、もうびっくりするから!仕返しに」
「ちょっと、やめて」
2人が冷たい手でじゃれあっていると、スマホの通知音がなった。
「なんかきたみたい」
焔(私も着いたよ!今日の服装こんな感じ)
焔ラビから送られてきた写真を見た2人は、周囲を見渡して焔ラビの写真の白いロングコートを着た女性を探す。
「あれじゃない?」
「そうっぽいね、私話しかけてくる」
焔ラビを発見した千夏は、時計台から離れて焔ラビの方へ近づいていく。
「「あのー」」
焔ラビに話しかけようとした時、千夏の手ともう1つ別の手が焔ラビの肩へのびた。
「「焔ラビさんですか?……え?」」
焔ラビを呼び止めた2人の言葉は一言一句間違うことはなく、ハモリの領域を超えている。
そしてついに出会った憧れの人、ローレルとヘリオスはとても信じられないと言った顔をしている。
やっと3人が出会いましたね!(もともと会ってはいたけど)。
一応もう一案として、白木君に風邪を引いてもらうと言うのもあったんですが、この先のネタとしてこのまますれ違いはネタが少ないためこうなりました。まあ、元から没案気味だったんですけど。




