体育祭午後の部
この話を読むにあたって、1個前の話絡みた方がいいと思われるので、よろしければそちらからご覧下さい。
「それじゃ、弁当取りに一旦教室戻るか」
「ちょ、ちょっとまって葉月肩貸して…」
「お、おう」
さっきから上手く力入らなくて足フラフラだし、しかも一歩一歩、歩く度に足をつる危険性を孕んでるし。
「お前、ほんとに大丈夫かよ?」
「大丈夫、でも今日は中庭には行けなそう」
「そうか、それじゃ俺一人でも行くか」
多分今日も告白があるのだろうけど、1人になってまで葉月は告白シーンが見たいのか。
「それじゃあ、お前はしっかり休憩しとけよ」
「わかった」
葉月に教室まで送り届けてもらって、僕は1人席に着いた。てゆうか、久々のぼっち飯か高一の最初を思い出すな。あの時は、1人ひっそりとゲームの戦略とかを考えてたっけ。
最近は、葉月と一緒に食べてるしそれにあの2人の告白を見たりしてるのもあって、あんまり食事の時間にゲームのことを考えるのは少なくなった気がする。
「やっぱ、葉月さまさまかも」
てゆうか、今思ったけどまたこの足で校庭の方に戻んなきゃいけないのか、きついな。
「よお、白木」
「葉月、今日の告白はどうだったの?」
「今日か?花鶏さんだったな、理由はあの噂と障害物競走を走ってる姿にだってよ」
最近の告白は、僕のあの噂もあって十山さんの告白される回数も減って、変わりに花鶏さんへの告白回数が増えたような気がする。
てか、僕も今日の告白について聞くなんて僕もあの告白を楽しんでる一員だったのかも。
「それじゃあ戻るか」
「は、葉月肩…」
「あ〜ごめんごめん」
この葉月に肩を求める姿は、周りから見たらただの介護にしか見えないのではないのだろうか。
「よいしょ。白木ほんとに大丈夫か?」
「うん、多分ねもうしばらく座って休憩してれば、多分歩けるようにはなると思う。幸いにも、僕はもう何も出ないし」
これが僕の中で1番の幸運だと思う、もし仮に午後に競技があったら多分競技の途中で僕は倒れていたことだろう。
「そうか、まあ安静にしてくれ。て言っても俺もあとリレーだけで、しばらく見る専なんだけどな」
体育祭のリレーは、1番盛り上がるため午後の最終種目に設定されていて、去年のクラスリレーと学年リレーは大いに盛り上がっていた。
「葉月はどっちのリレーに出るの?」
「そりゃあ、クラスリレーだろ十山さんいるし。どっちにしろ、学年リレーは3年1位がほぼ確定でつまんないしな」
「あ〜」
確かに、去年の順位は上から3、2、1の順位だったしつまんないかも。
「クラスリレー勝てるといいね」
「十山さんがいる限り安泰だろ」
「それもそうか」
十山さんの運動神経はバグってるも同然だし、もしかしたら1周差はついちゃうかも。
「それでは、再開していきましょう!体育祭!午後の部最初の競技はー借り物競争!」
借り物競争か、人によっては黒歴史ができたり、何もせずに終わる人が出てくる競技。ちなみに去年は、好きな人と書かれた紙を引いた男子が告白して振られていた。
「楽しみだな、借り物競争今年はどんなお題が出るのか」
「て言っても、好きな人だとか親友だとか物みたいな普通な感じでしょ?」
「そよ、好きな人が楽しみなんだよ」
やっぱり葉月は、人の恋だとかが結構な気なのかな。花鶏さんと十山さんに対する告白も好き好んで見てるし。
「1組目、よーいドン!」
そんなことを話していると、借り物競争1組目の競技がスタートした。見たところ、最初は30mほど走って箱から紙を引くといった方式だろうか。
「最初に紙を引いたのは、2年赤、紙を見るなり応援席へ走り始めた!それに続いて…」
この後は、特に告白のような感じの面白いお題は出ずに、メガネや帽子といった物を借りる系のお題がほぼ全員だった。
「続いて、第2組目先程は面白くなかったので今回のお題に期待したいところ」
実況の人結構酷いこと言うな、さっきの人たちも全力でやっていたと言うのに。
「しかも今回はなんと、あの花鶏さんと十山さんが参戦だー!」
実況の話に会場は、歓声を上げる。
「これは私の願いですが、この2人に面白いお題がいってほしいと願っております」
たしかに人によっては、2人の好きな人が気になるのだろう。それで心にダメージを食らう人もいるだろうけど。
「2組目全員、コースに立ちました。期待の借り物競争今スタートします!」
競馬みたいな実況をはさんでから、先生の合図で借り物競争がスタートした。
「さあ、始まりました借り物競争2組目。早速前にいるのは、2年白十山さんさすがの運動神経早いです」
1番先頭に出た十山さんは、30mをいち早く走り切り箱からお題の紙を取り出す。
「十山さん何やら、髪を見るなり困った表情を浮かべました。これは、難しいのが出たのかもしれません」
紙を引いた十山さんは、その場で少し頭を抱えている。周囲では、何人かが「来たか!?」と言って期待を抱いている。
「そして、十山さんに続いて後続がどんどんお題を取っていく。おーっと!ここで十山さんなにかひらめたのか走り始めた!」
十山さんが走り出して向かう先は、僕のクラスの応援席お題がなんなのか分からないけど、多分クラスの人なんだろうか。
「十山さん!お題は?」
「えーっとね、どこだ」
応援席前に着いた十山さんは、指で席の端からしらみ潰すように誰かを探しているら。
「あいた!君こっちこれる?」
誰かを見つけた十山さんは、恐らく僕近くを指さしている。僕の近くにいる十山さん関連の人は…
「なにやってんの、君だって白木君!」
「え!?ぼ、僕ですか。ちょ、ちょっと待ってください」
十山さんのお題に僕が選ばれて、フラフラの足で十山さんのとこに行く。
「その足走れる?」
「めっちゃ遅くなら…」
「わかった、じゃあ。よいしょ」
僕の動きを見て、何かを察した十山さんは僕のことを足からすくい上げてお姫様だっこの体制で、審判員の元へ走り始めた。普通なら、イケメンと言いたいとこだけど…普通に恥ずかしくて顔を手で覆うしかできない。
「あ、翠々花ちょっと」
「なに?千夏、千夏もこの人?」
「いや、私ほ場合は翠々花。だから、このまま一緒に行こ」
僕を抱えて走る十山さんに花鶏さんも混ざって、美女に挟まれる?といった状況になった。
「ゴール!1着は2年白十山さんと花鶏さんだ!」
以外と他の人は、おだいに困っているのか1着はこの2人だった。
「どっちから行く?」
「翠々花いいよ」
「わかった」
十山さんが審判員にお題の紙を見せて、正解の確認を始めた。
「お題は「弱い人」なにか証明出来るエピソードはありますか?」
「そうですね、手短に言えばこの人は私の知る限り2回倒れてる。しかも今は、足に力が入んなくて立てない」
十山さんがマイクを使って、僕のよわよわエピソードを全校にばら撒き始めた。
「こんな感じでどうですか?」
「合格!」
しかも、これで合格を貰ったし。これで僕は、全員が認める弱い人に昇格した。
「それじゃあ花鶏さんの方は…」
「私ですね、はいこれ」
花鶏さんも十山さん同様にお題の紙を審判員に手渡す。
「お題「親友」。これは言わずもがなですね、合格!」
花鶏さんの引いたお題は親友、花鶏さんにとっては簡単すぎるお題だったな。
「それじゃ戻ろうか。ごめんね白木君」
「まだ、さっきのはいいんですけどせめておんぶとかにしてくれれば…」
「時間が惜しかったからね」
戻る時もそのままお姫様だっこで運ばれて応援席まで戻った。
「ここだよね、私の横」
「はい…そうです」
十山さんにそのまま自席にまで運ばれて、丁重に座らせられた。その間戻ってくる時も、ずっと手で顔を覆いながら。
まあ、そんな僕なんてお構い無しに体育祭は進行するため、次々と種目は巡っていく。
「さあ、この二人三脚レースは今終盤を迎えております。現在1位十山さん花鶏さんペア、やはり親友、心の通じあった仲だからこその芸当なのか!?」
僕が恥ずかしがっている間に、競技は騎馬戦、棒倒し、大玉転がしと人気競技を行われていた。
「そして、ゴール!十山さん花鶏さんペア1位!」
そしてこのレースが二人三脚最後次にくるのは、体育祭大目玉リレーだ。
リレーでハプニング
十山翠々花は運動ができる。そこらの女子と比べると、60Lv位の差があるくらいに運動ができる。
「続いての競技は、学年リレーの時間です」
「翠々花頑張ってきてね」
「ありがとできるだけやってみるよ」
二人三脚を終えた、翠々花と千夏はその場で別れてそれぞれの行くべき場所へ向かう。
(でも、リレーか…少し気が重い。変に転んだりしなければいいんだけど…)
翠々花は、そんな一抹の不安を抱えたまま2年リレーの集合場所へおもむいた。
「知っての通り皆さんの入場は、1年のリレーが終わってからなのでその間各自準備運動するなりなんなりしててください」
リレーは男女合わせて6人、男女の順番でバトンを渡しアンカーが女子と言う、少し変わったリレーとなっている。
「翠々花ちゃん、頑張ろうね。一応私達陸上部だけど、緊張に弱いから翠々花ちゃんに任せた!」
アンカーを任されている翠々花に期待を込めた言葉を渡す陸上部女子。
「翠々花さん!俺達葉月を覗いて全員陸上部ですから、任せてください目指すは1周差」
「だからそれ言われると私達がド緊張しちゃうの!」
すますまんと男子が軽く謝って、チーム全員で笑い合う雰囲気は上場だった。
「まあ、私にも任せてよ。転んでも、私が巻き返してあげる」
ドンと来い的な感じで、自分の胸を叩く翠々花。仲間の人達は、さすが、やできる女などと言い始めた。
「とりあえず、私ちょっと水飲みに行ってくる」
翠々花は、一旦待機場所を離れて人気のない水飲み場へと移動した。
(ホワイト君行けるかな?)
水飲み場に着くなり、スマホでホワイトに電話をかけた。
「はい、もしもし」
時間帯的には、どこの学校も授業中くらいなのにホワイトは電話に答えた。
「あ、ホワイト君。助けて」
「どうかしたんですか」
電話に出るなり、第一声で助けての一言。
「実は今私体育祭中なんだけど、リレーで緊張しちゃって」
十山翠々花は、緊張していた。しかし、彼女はリレーに対してトラウマを持っている訳ではなく単純な緊張だった。
「緊張ですか、僕もわかりますきついですよね。でも、なんで僕なんかに?」
ローレルがいるのに、なんでと言う感じのニュアンスで聞いてくるホワイト。
「いやーなんかちな…ローレルにはなんか隠しててね」
翠々花は千夏に緊張していると話したことはなく、何故か本人はそう言うのは隠していた。
「なんか、以外ですね。2人はなんでも共有してるのかと」
「私だって何個か隠してるものくらいあるよ」
(ホワイト君への気持ちとか…)
「でも、そうですね緊張ですか。僕から言えることなんて、たかが知れてるので言うならヘリオスさん頑張ってください!頑張ったら、よしよししてあげる!なんて言ったり」
「え!してくれるの!」
よしよししてくれると言うのを聞いて、とても強い反応を示す。
「いや、それは冗談と言いますか…」
「えーなんだーがっかり。このままじゃ、リレー頑張れないなー」
冗談と聞いて、めんどくさい女の典型みたいなこと言い始めた。
「頑張れないなら、いつかやりますよ。別に減るものでもないですし」
「え、ほんと!じゃあ頑張る。それじゃ、ホワイト君に力も貰ったことだし私は戻るよ」
「頑張ってくださいね、僕の分も」
最後の僕の分もの意味は気になったけれど、最近はのままの流れめ電話を切って待機場所に戻る。
「翠々花ちゃん遅かったね」
「軽く友達と話しててね」
「そろそろ始まるので、皆さん静かにしててください!」
翠々花にとって大きなものとなる、リレーが今始まろうとしていた。
書き終われば今日中にこの続きを出すので、よろしければそちらも見ていただけると嬉しいです。




