格ゲー世界で発揮される攻め
「えい、くらえダブルシャドー」
ローレルの使っているキャラの技が出る。
「効かないよ、ほら避けたそして必殺 激烈爆裂拳」
それを避けたヘリオスの必殺が出る。必殺ムービーと共にかっこよく表示されるWinの表記。
「あー、格ゲーが苦手とは言っても負けのは悔しー」
「さすがにローレルには、負けないよ。昔から格ゲーはめっぽう強んだもん」
自慢げに話すヘリオスに賞賛を送る。
「ヘリオスさん上手いですね、特にあの技の避ける動き」
僕たちは、今もう1人のサークルメンバーを待つついでにこれをしている。ちなみにこのゲームは、最近発売された格ゲーマーシャルアーツII。このゲームは20年ほど前からある世界でも絶大な人気を誇るシリーズの最新作だ。ちなみにまだIIの理由はZEROなどと寄り道を何回もしているかららしい。
「ま、昔から格ゲーでは地域でも、1番2番くらいでしたから。そしたら、ホワイトくん私とやらない?」
「いいですよ、やりましょうか」
「ホワイトさん、私の分まで頑張ってください」
ローレルからの応援でやる気がみなぎってきた所で、キャラ選択画面に入る。こねゲームのキャラは、最新作だけあって参戦キャラは歴代で1番多い。
「ヘリオスさんは、誰使うんですか?」
「私は、さっきと同じでビロックだよ」
「そうなんですね。実は僕も同じビロックなんですよ前作から」
僕はこのゲームを始めたのは前作ZERO零VIIからやっていて、一応ランクは高ランクまで行っていたつもりだ。
「それじゃ、始めようかホワイトくん負けないよ」
「それは、僕も同じですよ」
画面にSTARTの文字が表示される。それと同時にヘリオスのキャラが詰めてくる。
「早、そのタイプですかなら僕は」
詰めてきたヘリオスに対してジャスガを決めて、コンボを叩き込む。
「まじ、まずいしかもこのコンボ3分の1持ってかれるやつ」
「僕は、このキャラを死ぬほど練習して来てるんで負ける訳には行かないですよ」
前作は、高ランクを目指すために結構な時間を費やしためプレイ時間を見たら500時間を超えていた。
「さすがにまずいな流石ホワイトくん。でも私もこれだけじゃないから私だって即死コンボの一つや二つは、出来るよ」
それと同時にヘリオスがまた詰めて来る。今回はさっきと違う動きで詰めてこられ技にハマってしまった。
「ほら、くらえ上手く行けば8割ぐらい持ってけるやつ」
なんか、抽象的だな。そんなことよりやべーまじで8割持ってかれる勢いだ。しかもこのまま行けば技ゲージ溜まって激烈爆裂拳食らって終わりだでも。
「これで、トドメだよ必殺 激烈爆裂拳」
「ほい」
掛け声とともに空中発生技である、ホバーステップを発動する。
「「え」」
僕が必殺を避けると2人の気の抜けた声が聞こえた。
「じゃ僕も溜まってるから、少しハメてくらえ必殺 激烈爆裂拳」
少し気の抜けた言い方で、煽ってる感強い気がするが気にしないでおこう。そしてまた、画面で必殺ムービーと共にWinの文字が表示される。
「良かった、感覚は鈍ってなかったみたいで」
「今の何?」
ヘリオスが少しキレ気味で聞いてくる。
「今のですか、実はこのキャラ使いやすくて強いキャラでランキング上位人の大半が使うくらの環境キャラなんですけど、このキャラハメ技と必殺の間に約1秒位の隙間が生まれてその1秒間の間に空中発生技を出せば避けられるんですよ」
ちなみにこれは使用で前作からあるもので、僕は前作ではこれを死ぬほど練習して高ランク帯まで上り詰めた。
「そうなんですね、やっぱりホワイトさんは凄いです。そしたら今度私にこのゲームのコツ教えて貰ってもいいですか?2人っきりで」
「2人っきり…マンツーマンかいいですよでも、僕たち使ってるキャラが違うから基本的なことしか教えられないかもしれないですが」
僕が教えるのとによって、格ゲー界の人口を増やすことができるなら本望だ。
「別に構わないですよ、基本が出来てないと何も出来ないですし」
「ちょちょっと待って、ホワイトくん私にも教えてくれないかな」
少し慌てているような様子でヘリオスが聞いてくる。
「別にいいですけど、ヘリオスさん結構できてますよね?」
ヘリオスは、僕がさっきみたいなことをしなければ全然僕に勝てるくらいだから僕は、要らない気がするが。
「ほ、ほらさっきの技のこと詳しく聞きたいしローレル教えるついでに教えてくれないかな」
「あー確かに、僕も2人には強くなって欲しいですしいいですよ」
なんか少し上から目線だったな。
「あ、やべ水無くなってる。すみません一旦離席します」
「分かりました」「はーい」
2人の了承を得たことで僕は、急いで水を取りに行った。
「ちょっと千夏、抜け駆けは良くないよ私を置いてホワイトくんと2人っきりって」
「でも、私が弱いのは事実ですし。そしたら翠々花もホワイトさんに甘えてみては?」
「なにを、知ってるでしょ千夏私がこんな性格だから人に甘えるの少し苦手なこと」
「ただいま戻りましたー。なんか話してた?」
ちょうど離席から戻ると2人が何やら話していたらしい。
「い、いやちな…じゃなかったローレルとスクラップさん遅いねー、て話してただけだよ」
ちなみにスクラップとは、先程言った今僕たちが待っているもう1人のサークルメンバーだ。この人は僕がサークルメンバーに入ってから次に来た人で時々2人だけでゲームやるくらいにには仲がいい。
「お!とか言ってたらスクラップさんできるって」
「あ、そうなんですねじゃっ行こうかヘリオス」
少しヘリオスの部分を強調しているのはなんなのだろうか。
「もー分かってるよ」
その後のヘリオスは、こち1時間ほど動揺しながらゲームをしていた気がする。
なんと二千文字突破何となく嬉しいですね。もし面白いと思っていただければブックマーク、コメント等々よろしくお願いします。