イベント最終日
時は遡って6日目
「どうする、このままだと一位に逃げられて負けるぞどうにかして倒さないと」
元ランキング二位のフルパーティークライシスのギルドマスターが嘆いている。
「でも、あいつら強すぎて勝てないですよ」
「それはそうだから、作戦を考えてるんだろ!」
このチームもヤマタノオロチのプレイヤー狩りにあったチームの一つで、負けたせいでランキング二位から落ちていた。
「やあ!諸君悔しいかい?」
そんなことを嘆いていると、怪しい影が二つ近づいてきた。
「な、なんだお前ら!」
「そんなテンプレみたいなこと言わなくても。じゃなくて、私達と手を組んでヤマタノオロチ倒さない?既にそこそこの人数引っ掛けてるから」
「とゆうか、お前らなんなんだよ!上位チームでもないのに、お前らと手を組んで勝てるのかよ」
「あー私達ねとゆうか声でわかんないかな、まあいいや私たちは…」
二人の正体を聞いた男は、絶句してこの二人と手を組むことを了承した。
時は戻って最終日
「こうたーい、次ホワイトたち」
昨日から今日にかけてずっと洞窟内に籠城している僕達は、洞窟入口を交代で見張っていた。もちろん第1ウェーブの時と同じメンバーで。
「ここに籠ってるのはいいけど、誰も来ないよね昨日から」
昨日今日と今のとこらこちらに来るプレイヤーはおらず、ずっと暇な時間を過ごしていた。
「でも、逆に言えばこのまま逃げ切り勝利が確定してるも同然なんだけどね」
「そうかもだけど、何もなしは辛いよ。マインスイーパーも三回クリアしちゃったし」
ヘリオスは、喋っていない時はマインスイーパを黙々とやっていたらしい。とゆうか昨日からマインスイーパー三回クリアは少なくないか?
「でも、マップ見ると二位と三位の人達が固まってるんですよね」
「戦ってるか、こっちを潰すために同盟を組んでるかのどちらかでしょうね」
「でも、手を組まれてたら少しまずいかもしれないですね人数不利もありますし、二位と三位のチームの人達は結構強いので」
「まあ、大丈夫でしょ元三位のチームの人達は私達だけでも倒せたんだしさ」
ヘリオスの言う通り二位のチームと三位が組むだけなら、事なきを得るだろうが仮に上位二チームだけではなく他の所も巻き込んでいたら、僕達の負ける確率が跳ね上がるだろう。
「でも、最終日何があるか分からないし気は引締めとかないとね」
そんな話をしていても、敵は今のところこっちに来る様子はないので杞憂だったかもしれない。
洞窟の見張りは、だいたい三十分で交代しているため僕たちの番は何事もなく交代の時間が来た。
「プレーンさん次お願いします」
「おけおけ」
僕達の次はプレーンさんのため、プレーンさんを呼びに洞窟の奥地へと戻った。
「焔ラビさん何してるんですか?」
「これ?お金かけてスリーカードポーカー」
暇つぶしに焔ラビさんたちがやっていたのは、何故かスペクエに存在している簡易ギャンブル機能のスリーカードポーカーだった。
「スリーカードポーカーですか、それなら私出来ますしやります」
「お、ノリ良いね。私に勝てるかな?」
「私もやりたいです」
「三人かもう一人欲しいし、ホワイトやらない?」
「別にいいですけど」
何故か僕も誘われたので、ポーカーに参加することにした。
ポーカーを初めて数戦、今のところ僕は月が向かなかったりで全敗していた。
「やったー!また私の勝ち!」
「ローレル強すぎない?」
全敗の僕とは裏腹に、ローレルは今のところ全勝していた。
「ま、だてに学年一の頭してませんから」
「ローレル向いてるよ賭け事将来は勝負師だね」
大人がが未来ある高校生にイバラの道を進めている。
「そうですかね、いやー将来はラスベガスに行ってカジノで生計でも立てようかな」
「そんな危ない道やめてくださいね」
いつ破産するかも分からない道を考えているローレルをさとしていると、焔ラビさん達の見張り番がやってきたので一旦賭けは終了した。
その後も何事もなく、談笑したり賭けたりしているとイベントも残り三十分にまでなり、最後の見張り番が回ってきた。
「いやーこれで最後と考えると、少し寂しいね」
「そんなこと考えてる暇もないくらい、明日学校あるけどね」
「明日学校…明日学校?」
「どうかした?」
「多分気のせいですね、気にしないでください」
明日学校と聞いて、僕中で何かが引っかったけど多分思い過ごしとかのはず。
「にしても、暇ですね。またやりますか賭け事」
「いや、遠慮しときます」
あの数回の勝負でローレルは、賭けにはまってしまったらしい。いやはや賭け事は恐ろしい。
「じゃあ私がやるよ、何する?ルーレット、ブラックジャックほかには…」
ヘリオスが賭けの勝負を思案していると、一本の矢が僕目掛けて飛んできた。
「危な!」
「なに、敵襲」
「よくみたら、二位と三位がこっちに近づいできてます。絶対に来ないと、油断してました」
「タラレバ言ってても仕方ないので、とりあえず周囲を索敵しますね…うそ」
気づかなかったものは仕方が無いので、とりあえず周囲を索敵すると周囲に40人の表記が出てきた。
「え?何人いたの?」
「40人います」
「は?40最後に一気に来たね」
「とりあえず信号銃でプレーンさんに知らせないと…」
「ホワイトさんまえ!」
「へ?」
信号銃を取り出してプレーンさんのいる方向に撃とうとすると、ローレルが大声で警告を出した。ローレルの警告で前を見ると、水色の物体が僕ら三人の方に投げられていた。
ぎりぎりで信号銃は撃つことができたけれど、物体が体にあたり僕は一瞬にしてどこかにワープさせられた。
「しんで…ないか」
「やっと来た、遅いぜ」
僕がワープして周囲を見渡すと、最近見たコロシアムの戦場にワープさせられていた。
「とゆうか、魔法使い君か」
「ここどこですか?」
「ここは決闘場。お前らが当たったアイテム 強制決闘の効果で、このに飛ばされた。」
「報酬のアイテムですか」
「そうゆうこと、あのアイテムはもともと正八面体で一人がここに飛ばされると四角錐に変化、もう一人入るとアイテムがしっかりと使われたことになる。ここに来たからには、特殊決闘が終わらないと出れないぞ」
「正八面体…四角錐」
まずい何となくアイテムの仕組みはわかったけど、立体図形の名前がピンと来ない。
「ま、まあとりあえず特殊決闘すればいいんですよね」
「そうだ、もちろん負けたらポイントは半分持ってくぞ。仮に俺が負けても俺の減少はなしだ」
さすがにそこはアイテムだからか、発動者に有利な効果ではあるのか。
「それでは、さっそく始めましょうか僕も早く戻らないとなので」
「俺の仕事は、時間を稼ぐことではあるけど倒すつもりで行くからな」
特殊決闘の開始画面を開いて、お互いの決闘了承の印を押して決闘開始のカウントダウンが始まった。
「それじゃ頼むぜ魔法使いの兄ちゃん」
見た感じ相手のお兄さんのジョブは軽騎士と言った感じだろうか。まあ、別にジョブ関係なくすぐ終わると思うけど。
「エアスラッ…」
「ソードマスター」
「最初っからかよ…」
試合開始そうそう、技の打ち合い。けれども、僕のソードマスターに勝てるはずもなく、大量に出てきた剣たちがお兄さんの斬撃を打ち消しながらお兄さんに直進し、お兄さんを倒した。
「スポーツマンシップとかないのかよ」
「ほんとにごめんなさい、急がないといけなくて。また今度機会があれば正式に戦いましょう」
「それ、手を抜くって事じゃねえか」
そう言うお兄さんの声は、どんどん遠くなっていっていた。




