泳げなくても溺れることはできる
朝9時20分流石の夏本番とゆうこともあり、気温26℃一番暑い時間に比べると少しは涼しいけれどそれでもナチュラルに暑い。
「ちょっと早かったかな。コンビニ寄ってアイス買ってこよ」
駅の近くには、ホーソンがありそこでアイスと買い忘れていた飲み物を買いに行く。
「アイス何があるかな、メロンソフト…いいなこれにしよう」
「こちら3点合計で591円です。ピッタリですね」
ホーソンで、メロンソフトと普通のスポドリ、レモンの味付きのスポドリを買って駅に戻る。
「おー、白木ごめんな遅くなったか…て、お前何アイス食ってんだよ」
「暑いし暇だったから、他の人達は?」
「あいつらは一緒に来るらしいし、もうちょっとだろその前に俺もアイス買ってこよ」
葉月が走ってコンビニの方へ向かう。さすがの運動神経か5分程で戻ってきた。
「ごめんな、葉月遅れた。お前アイス食ってんのかよ。俺らも買いに行こうぜ」
「お前らもかよ、早く戻ってこいよ」
葉月の友達らしい3人がやってきたけれど、葉月のアイスを見て全員コンビニ方向へ向かってしまった。誰がこんなことをしたんだ、僕か。
「よし、気を取り直して向かうか。電車は後3分で着くからな」
全員がアイスを食べ終え、駅のホームで電車を待っている。今日行くプールは、ここらか約25分程で着く位置にある。
「とゆうか白木お前ほんとに良かったのか、泳げないのに」
「なに、白木君泳げないの?」
「まあ、泳げないですけど。でも、今日の僕はひと味違う何せゲームで泳ぎを学んだからね。それでもいちおう浮き輪は、持ってきたけど」
「とりあえず浮き輪持ってきてるならいいか、まあ調子に乗って死ぬなよ」
ちょっと死亡フラグみたいな会話をしていると、電車がちょうど来て乗り込むここからプールの近くの駅までは2駅その間葉月以外僕は、初対面なので軽い自己紹介をした。
「よーし着いたなやっぱ暑いね、行くぞお前ら」
「おけおけ、行くぞ白木」
駅から約10分ほど歩くと大きめの施設に到着した。
「おーでかいな、でもこうゆうのが電車で行ける範囲にあるとやっぱいいな」
「さーてたくさん遊ぶぞー」
「僕も死なないように頑張るよ」
「怖いこと言うなよ」
絶妙に怖い会話の後、更衣室で全員が水着に着替えたあとプールのある中へ入る。ここの施設は、屋外と屋内の2つに分かれていて屋内には流れるプール、普通の25mプールその他、屋外にはウォータースライダーなどのアトラクションが揃っている。
「おー!でけー早速何やる?」
「まあ、ウォータースライダーでいいんじゃないか?」
早速僕らは、外の方へ行きウォータースライダーに乗ることにした。種類は、くねるタイプ、直線タイプといったよくあるものや、長めの大人数で乗るタイプがある。
「そういえば僕、プールのレジャー施設みたいなとこ1回も行ったことなかったな」
「そうなのかじゃあお先にどうぞ」
そう言って皆が僕の背中を押して、スライダーの入口に押し込む。
「ちょっと待って心の準備が…」
「大丈夫多分そんなに怖くないから。死ぬわけでもあるまいし」
「それ気とちょっと、ってあー!!!」
押し込まれたあとあ一気に流されて、自分の落ちる速度がどんどん上がっていくのがわかった。
「ものすごい早い、この勢いだと…ヴぇ」
スライダーの加速をそのままに、スライダーからほおり出されて頭から水に着地する。
「こ、こえー」
「気持ちー!ヴぇ。どうだ白木楽しかったか?」
「ま、まあ楽しかったよ。自分の速度が最高位で一気に宙に浮く感じとか」
「それは良かった」
そこから僕達は、しばらくウォータースライダーをして楽しんでいた。初めてウォータースライダーに乗ったりしていたけど、見た目の割に怖くなくて結構爽快だった。
「疲れたし、ちょっと休憩してから流れるプール行こうぜ」
「ついにだね」
「白木大丈夫か?ほんとに」
「僕には、秘策があるこちら浮き輪です」
「白木君浮き輪があっても溺れないでね」
「それは、僕のことけなしてません?」
一応浮き輪は、持ってきたけど普通に泳ぎたい気分のため最初少し浮き輪で泳いだ後うさ普通に泳ぐことにした。
「じゃ行きますか、白木君浮き輪持った?ちゃんと準備運動した?」
「親じゃないんですから、あと浮き輪があれば大丈夫ですよ」
普通に泳ぐのはともかく浮き輪があれば、足をつっても溺れることはないし安全だ。
「じゃ俺たちは、流れに任せて泳ぐから白木は浮き輪で自分のペースでいいからな」
「葉月たちも気おつけてね」
浮き輪で流されほんの15分そこそこ暇すぎて、ゲームの戦略を考えていた途中1周してきたらしい他の人達と会話を挟みながらの15分だった。
「そろそろ僕も泳ごうかな。ゲームで培った能力を解放する時」
飛び込みは、禁止なので階段でプール内に入り最初は少し歩いてからしっかり潜ろうとしてみる。
「あとは、ゲームのキャラと同じ感じの動きで…あ、ヴォヴォ」
元からのカナズチと足がつったことにより、どんどん体が沈んでいく。あ、これ死んだな。死ぬなら現在開発中のあの期待の新作やってから死にたかったな、あとスペクエのギルド戦とか、遺書も書きたいな。
そんな、心残りを心の中で並べていると体が急に捕まれ水面に浮き上がった。
「ちょっと君大丈夫?ってえーと…白木君だっけ?」
「こんにちは、十山さん。ありがとうございます」
溺れかけていた僕を、十山さんが水中で抱き抱えて出してくれたらしい。十山さんの体の感触がもろに来る。
「こんにちは、じゃなくて溺れかけてたでしょ」
「いやー調子に乗っちゃったみたいで、足つってこのザマですよ。やっぱりゲームやるだけじゃ上手くなれないですね」
「なんでそんな考えの人が2人もいるのよ」
「なんか言いました?」
「いや、なんでもない。とりあえず一旦プールサイド上がるよ」
十山さんが僕を引っ張っりながらプールサイドへ運んでくれる。十山さんの水着は、色は群青色とゆうのが近い気がする。水着の色と十山さん少し青っぽい髪と共に、しっかりとしたラインの体がとても似合っている。
「とゆうか、なんで泳げないのに泳ごうとしたの?今回は、たまたま私が見つけたから良かったけどもしあのままだったら死んでたんだよ」
「ご、ごめんなさい」
少しドスの効いた声で僕に迫ってくる十山さん。今になって僕もあのやる気がどこから出てきたのか分からなくなってきた。
「ちなみにちゃんと水飲んでた?」
「そういえばほとんど飲んでないですね」
「だからだよ、ちゃんと水とか飲まないと足つったりするからちゃんと水分摂りな」
「わかりました」
にしても十山さん結構な知識だな、そんな情報今まで聞いたこと無かった。まあ僕が授業聞いてないだけかもしれないけど。
「翠々花!やっと追いついた、いきなり泳ぎ出したと思ったら次はプールから出ていくんだもん」
「ごめんごめん、なんか白木君が溺れかけてるの見たら助けなきゃって思ってね」
「白木…あー白木さん。溺れかけてたんですか、大丈夫ですか?」
「あ、はいとりあえずは。足つってまだ少し痛いくらいです」
休憩しながら約5分足の痛みも引いてきて、何とかなりそうだ。それにしても僕の存在的に名前が覚えられにくいのかな、まあこれといって取り柄がないから当然か。
「それじゃ私たちは戻るから、くれぐれも次からは調子に乗らないように」
「ちょっと待ってください」
友達の所へ戻るであろう十山さんの腕を掴み引き止める。
「なに?」
「ほんと、もし良かったらでいいんですけど。少し泳ぎ方教えて貰ってもいいですか?」
「きゅうだね、んーどうしようかなちょっと理由聞いてもいい?」
「次泳ぐ機会があれば、泳げるようにしておきたいですし。あと十山さんに教えて貰えれば、少しは泳げるようになれる気がしたので」
「そうだね、まあいいよ。でもみんなになんて説明しようか。ちなみに千夏どうする戻る?」
「普通に疲れたからしばらく休憩するとかでいいんじゃない?あと、私も手伝おうかな疲れたしあと第三者から見て分かることもありそうだし」
「それもそうだねじゃあどこでしようか…あ!そうだいい場所があるちょっと着いてきて」
以外にも十山さんが教えてくれるとの事で、十山さんに着いていったところは…
「ここですか、でもここって子供用プールですよね」
「いやー人あんまりいなくて溺れる心配がない場所ってここが適任かなーと思って」
規模は、25mプールくらいの大きさに高さ1m程の子供用プールに連れてこられた。ここで教えてもらうのか、まあ四の五の言える立場じゃないけど。
「じゃ、足つったならストレッチしてから始めようか」
「分かりました」
ストレッチは、簡単なものでつった方の足をゆっくり伸ばしたりしただけだった。
「じゃあ始めようか。白木君カナズチ?」
「まあ、そうですけど」
「やっぱりそうか、じゃあまずは水になれるところから始めようか。まず10秒くらい潜れる?」
「さすがにそれは僕をなめすぎですよ。しっかり数えてくださいね」
そこから水の中にしっかりと潜水して10秒、溺れることなく普通に潜ることが出来た。
「さすがに、潜ることは出来ましたよ」
「まあ、さすがにね。多分白木君は、自分が泳げないと思ってるから泳げないんじゃないかな?生き物って思い込みで自分の能力下げられるし。とりあえず泳ぎ方の練習しようか」
「分かりましたよろしくお願いします」
「じゃあ手だして」
「え?」
急に手を出してと言われちょっと気の抜けた返事をしてしまった。
「泳ぎの基本のクロールやるけど、そのために先にバタ足覚えないといけないから、本当はビート板があるといいんだけどここにはないからね」
「分かりましたじゃあ」
十山さんの差し出してきた手、もとい腕を掴み水に浮く。
十山さんの腕は、思っていたよりも柔らかく女性と言ったん感じの質感だ。
「さすがに分かると思うけど、両足を交互に上下して」
「さすがにそれぐらいなら」
小学校の頃からバタ足は、絶対に1回はやっていたからさすがに出来る。バタ足は出来ても泳げないけど。
「おー、上手いね。まあ、バタ足なんてどうでもいいから。次は、息継ぎの練習しようか私が後ろに下がって白木君を引っ張るからバタ足しながら、水面に顔をつけたり離したりしながら呼吸してみて」
今更かもしれないけど、今やってる事多分だけどスイミングスクールとかで小学生低学年ぐらいでやったりすることでは…
「ほらー、白木君息継ぎ上手だねー水はちゃんと泳げれば怖くは、ないからねー。この後もしっかりできるようになろうねー」
この人なんだか母性的なのが覚醒してきている気がする。
「と、とりあえず基礎中の基礎は何となくできてきてると思うから、クロールの練習しようか」
「1m位でもいいので泳げるようになります」
「クロールはね、さっきの浮いた状態でバタ足と一緒に腕を大きく回して進む感じかな」
プールの壁面を蹴って勢いをつけバタ足と、腕を回し前に進む自分とは思えないくらいしっかりできている気がする。
「どうでしたか?」
「うん結構いいと思うよ千夏どう?」
「あと息継ぎが出来れば普通にクロールって言ってもいいくらいになってたよ」
2人から見ても今のは、しっかり泳げていたらしい今まで出来ないないと思っていたことができるようになると、難易度ベリベリハードをクリアした時と同じくらいの達成感と嬉しさが一緒に僕を襲ってきた。
「とは、言いつつもうお昼くらいだからやるならお昼食べてからにしない?」
「え、もうそんな時間?ほんとだ12時34分だ。白木君もそれでいい?」
「僕は、教わっている側なので。それならお礼ついでにお昼奢りますよ花鶏さんも」
「ほんとですか?やりー」
僕らは、子供用プールエリアからフードエリアへ移動したあと席を取ってから昼食を購入してから席に戻った。
「「「いただきます」」」
「白木さん、何買ったんですか?」
「僕は、焼きそばとイカ焼きとかき氷ですね」
「それどっちかってゆうと海の家とかのチョイスじゃない?」
今更かとしれないけど葉月達に伝えずにここにいる気がする。スマホを見ると3件ぐらい電話が来ていた。
「ちょっとすみません電話してきます」
「はーい」「わかりました」
「ごめん葉月電話きずかなくて」
「白木ちょっと心配したんだぞ、どこだ?」
「ちょっとなんだね。とりあえずは、大丈夫疲れて休憩してるだけだから」
「そうか、一応俺たちはまなウォータースライダーのとこいるから大丈夫だったらこっち来いよ」
「わかった、ありがと」
「すみません、今戻りまし…十山さん何してるんですか?」
「あ、ごめんイカ焼き気になっちゃって。私のタコス一口あげるから貰ってもいい?」
「別にいいですけど」
「やったー」
元気よく僕のイカ焼きをそこそこ大きめの一口で食べる、十山さんは食欲旺盛なのだろうか。
「私も貰ってもいいですか?」
「いいですよ」
「ありがとうございます」
花鶏さんは、十山さんとは対照的に一口は小さい。
「はい、私のタコス、あーん」
「じゃあ私のケバブも、どうぞ」
美女2人からのあーんとゆうギャルゲー並のイベントが発生しているけれど、僕は違う食べ物を一気に食べたい派では無い。
「ちょっと待ってください片方ずつからでもいいですか?」
「タコスもケバブも同じようなもんでしょ」
「いやいやタコスとケバブは、結構違うんですよまず材料が…」
ケバブとタコスの互いについてほんの5分程語ったあと、ふと我に返りオタク特有の早口的なのが出ていたと気づいた。
「あ、すみません変に語っちゃって」
「凄い知識ですね、どこで知ったんですか?」
「これは、たまたまゲームに出てきた時の説明文を覚えてただけで」
「それってスペシャルクエスト?」
「え!知ってるんですか」
てっきり十山さんは、アウトドア派だと思っていたからスペクエを知っていたのは、以外だった。
「いや、私もたまたまなんだけどね。あれでしょなんかのイベントの時の異様に作り込まれた説明文」
「あーそんなのもあったね。たしか世界料理イベントだっけ?」
「それですそれ、でも結構意外でしたお2人ともスペクエを知ってるとは。じゃあ夏の大型イベントも」
「一応フレンドの人達と参加予定です」
「お互いいい結果が残せるよう頑張りましょう」
以外な人達が僕の大好きなスペクエをやっているとゆうことを知って、少し熱が入ってしまった。それにしてもスペクエがここまで認知されてると嬉しいな。
「ま、とりあえず再会しようか。どうせあと息継ぎだけで終わりそうだし」
「そうだねじゃあ頑張りましょうか白木さん」
そこからは、クロール中の息継ぎを教えてもらい最終的に少しは、泳げるようになった。
「ありがとうございました」
「それじゃこれからは、溺れないようにね」
「それでは、またどこかであったらさようなら」
2人と別れて葉月たちの元へ向かい、その後はしっかり休憩しながらウォータースライダーなどを楽しんで帰りの電車までやってきた。
「あー疲れた。明日からしばらく筋肉痛かも」
「そういやお前休憩ってどこにいたんだ?」
「あー子供用プールのとこ居たよ」
「なぜそこに?」
「ま、まあ気にしないでよ」
本当は、十山さん達といたけどそれ言ったら言及求められそうだしいいよね。
プールどうだった?
翠々花と千夏その他一行は、白木の乗った電車の1個次の電車に乗っていた。
「そういえば、ホワイト君ゲームの真似して泳げたのかな?」
「今日の予定ついでに聞いてみたら?」
「そうだね」
2人は、スマホを取りだしその場でディグコードを開き白木に連絡を取る。
(ホワイト君プール泳げた?)
(全然ダメでした。やっぱり出来ないことは、努力が必要ですね)
(ご愁傷さまです。ちなみに今日スペクエ出来ますか?)
(ごめんなさい、今日は結構疲れたのでなしでお願いします。別に僕に構わず2人でレベル上げしてもらってもいいですし)
(わかりました)(わかった)
「翠々花どうする?私は全然疲れてないから、全然4時間ぐらいできるけど」
「私宿題やらなきゃ。イベントしっかり参加するために、今のうちに全部終わらせておきたいんだよね」
「そうだね、じゃあ今日は宿題やろっか」
2人が夜何をするか話していると、一緒に来ていた女子が話に入ってくる。
「そういえば、2人とも休憩って言って結構長かったけど何してたの?」
「何してたって…泳げない子に水泳を教えてた?」
「なになに、子供に教えてたの?優しいね」
教えていたのは、子供ではなく高校2年生の運動音痴ではあるけれどやっていたことは、子供に教えることと大差はなかったからあながち間違いでは無い。
「近からず遠からずかな?」
「まあ、そうだね」
記念すべきとりあえずの10話目ですね、ここまでで全て読んでくれている方ありがとうございます、ネタが尽きない限りは書き続けるのでそこまでよろしくお願いします。
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