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ゲームで出会った2人との夜

「今です突っ込んでください」

「わかった!」「わかりました」


そう言って突っ込んで行ったふたりは、同時にボスの元へ走っていく。


「ダブルクロス!」


スピードのステータスが高いヘリオスが、先にボスに攻撃をヒットさせる。


「パワーヒット!」


それに続いて、ローレルもヘリオスの付けたボスの傷口に攻撃を叩き込む。


「ホワイト君」「ホワイトさん」

「あと、お願い」「お願いします」

「わかりました、テラファイアボール!」


2人の完璧なまでのコンビネーションで作られたボスの隙を着いて、そこそこ高火力のテラファイアボールを当てることができ、ボス討伐を成功させることが出来た。


ボスを倒したあと、ドロップ品を確認してから一旦街に戻ることにした僕達は、馬でゆっくり移動していた。


「やっぱ流石のコンビネーションですね、僕の指示なんて要らないんじゃないかって程にうまいですし」

「いやいやそんな私たちだってホワイトさんの的確な指示があってこそのあの動きですし」

「そうだよ、君がいないと私たち多分最初の形態で死んでたし。そもそも、私達近距離主体で遠くからチクチクみたいなの出来ないし」


ここですまないが少し遅めの僕の自己紹介をさせてくれ、僕の名前はホワイトウッド(本名 白木豊(しらきゆたか))今僕達がやってるゲームは、スペシャルクエスト2このゲームは世界で人気を博したゲームの2作目で、前作は1人用オープワールドだったのに対し今作はオンライン専用RPGと言う売りで発売されたゲームだ。


ここでもう一つ僕は、ヤマタノオロチとゆう全7人のゲームサークルに参加していてこの2人もそのゲームサークルの一員だ。

先程から敬語の方がローレル、さっきから僕にタメの方が(2人とも僕と同い年らしいけど)ヘリオス2人とも僕がこのサークルに誘って入ってくれた人だ。


「ありがとうございます、でもほんとに僕の指示なんて微々たるものにしかなってないですよ、あの動きは2人のプレイヤースキルあってのものですから」

「そんなに謙遜しなくても…てゆうかなんでそんなに、ボスの動きを見切れるんですか?」

「それはですね、実はってほどでもないんですけど、僕前作のスペクエもやってたんですよ。前作は、ストーリーのRTAで世界記録を狙うくらいにはやってたんですけど…まあ結局微妙なタイムしか出なかったんですけどね」


ちなみに現在のRTA1位は、1年ほど前のある人のスピード極振り攻略が1位でずっと1位を維持して、誰にも破られていない。


「実際そのおかげで、いくつかのモンスターは動きがわかるんですよ。前作からいるモンスターは、たいして動きが変わってないですし」

「だから、あそこまで敵の動きを熟知してるんですね。尊敬しちゃいます」

「そうですかね?」


実際のところ、前作の経験もあるだろうけど前にやった死にゲーの力もあるんだろう。


「そうですよ!ホワイトさんすごい!」

「そ、そうですかね〜…は!」


そんなことを話していて時計を見たところ時刻は既に深夜1:30、2人とゲームをはじめたのが午後6:45だっため約6時間ほどやっていたことに気づいた。しかもその時僕の脳に電流が走って、唐突に逃げ続けていた学校の課題が頭に浮かんできた。


「あ!すみません僕、そろそろやらないとブチ切られる課題があるのでおちます。」


いくら逃げると言っても、そろそろ先生の怒りゲージMAXで怒られかねないから、ゲームをやめて課題に取り掛かることにした。(まあ最初からやれって話したが)


「わかりました、頑張ってください」

「わかった、今日はありがとねまた今度やろ」

「わかりました。それではまた」


2人との通話をきって、画面をおとしてバックの底から課題の紙を引っ張り出して早速課題に取り掛かった。


その後の2人

「いやーやっぱり、ホワイトさんはかっこいいね。」


ローレルがホワイトに対する話し方とは少し違うフランクな感じで話している。


「そうだね、やっぱり私が認めた人だもん!」


それに呼応して、ホワイトについて自慢げに話すヘリオス。


「でもやっぱり私ホワイトさんのことめっちゃ好きだな〜。昔ゲーム内で孤立していた私達を助けてくれたってのもあるけど、それだけじゃない好きなるポイント沢山あるし」

「そんなの、私だって。てゆうか多分私の方がホワイト君のこと好きで、いいとこも沢山言えると思うけどね」


マウントを取るように、ヘリオスがローレルに向かって言い放つ。


「なにを〜!私の方が絶対上だし」


この会話から分かるように、2人は過去ホワイトといろいろあってホワイトのことが好きらしい。それも、結構なくらいに。


「て言っても、私達1回もホワイト君と会ったことないんだけどね」

「でもいつかやってみたいよねオフ会、ホワイトさんとだけじゃなくてヤマタノオロチのメンバー全員で」

「そうだね、まだメンバー誰ともあったことないし。それに、ホワイト君と会える口実にもなる」


ヤマタノオロチは、2人が入ってからは約1年たっているけれど、リアルでは1回もあったことがなく会うのは毎回ネット中で会っている。


「あ!気づけばこんな時間、そろそろ寝ないと。」


ローレルがふと時計を見ると、既に時間は2時30分を回っていた。2人はホワイトが辞めてからも、少しゲームをして辞めてからも少し今のように話していた。


「それじゃおやすみ()()()

「ほんとだおやすみ、()()


そう言い残し2人はゲーム画面を閉じた。

ちなみに、今も白木は課題をゆっくり攻略していた。

探せばありそうな在り来りな題材ですが面白いと思っていただければブックマーク等よろしくお願いします。

またこうした方がいいと思うとこがあればコメントよろしくお願いします。(作者の心が傷つかない程度の悪口ならOK)

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