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諦めがちのやり直し  作者: 318
7/8

今の私の精一杯

「では、お題を見てみましょう。『泣く演技』です。ちなみにこれは季楽ちゃんのお母さん、早坂明依さんからのお題です。どう?いける?」


やられた。1番苦手なのに。どうする?

このまま行けますといってもいい。でもここは私の素を出しながら言ったほうがいいかも。


「なくえんぎはにがてっていったのにー。ムー。」

「え、かわいい。」

「新樹さん、すっかり季楽ちゃんの虜ですね。」

「もちろん‼」

「以前共演した時とは全く印象が変わりました。新樹さんってそんな方だったんですね。」

「すべて季楽ちゃんの力です。季楽ちゃんにかかわった場合のみこうなります。多分。」

「皆さん落ち着いてください。季楽ちゃんの演技見なくていいんですか?」

「ダメです。季楽ちゃんごめんね。」

「季楽ちゃん、いける?」


覚悟を決めるか。3歳という今の特性を生かして、ただ泣くだけでなく、怒りながら泣くということにする。実際に私(恵華のとき)はただ泣くだけよりも怒って泣くことのほうが多かった。

「はい、いけます‼」


スゥー、ハァー


『なんで⁈約束したでしょ?いっつも私には約束は守りましょうって言うのに‼大人はいいの?私っ、私、楽しみにしてたんだよ?久しぶりっ、に一緒にっ…、泣いてない‼私は怒ってるの!っ‼ほんと?絶対の絶対だよ‼小指出して!ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼーんのーます、指切った‼約束だよ!』

「いじょうです。」


パチパチパチパチ


どーよ‼きちんと泣けたし、話もまとまってたでしょ?反応もいい感じ!やったね‼


「何でこういう演技にしたのか聞いてもいい?」


あ、来た。聞かれると思ってたから大丈夫!


「なくだけのえんぎはにがてで、おこりながらのほうがなけるとおもったからです。だめでしたか?」


はい、ここでのポイントは上目遣いをすることです。上目遣いをしたら大体は許されます。ただし、ママには無理でした。残念。


まぁ、こんな感じで進んでいき、私の初バラエティは成功で終わった。


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