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諦めがちのやり直し  作者: 318
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1番になる‼

さて、今日はドラマのオーディションの日。約半年後に始まるドラマらしい。その為、何もしないままでいたら世間から忘れられるのでオーディションを受け、合格し撮影期間の確保をする。その予定がない間でバラエティや他のオーディションを受けていく。


因みに昨日の情報番組の件、トレンド入りしてた。なんなら、番組中からたくさん呟かれ、気付いたときにはトレンド入りしてた。


私はスマホをまだ持っていないのでママが言っていたことだが、トレンド入りのことを知ったときのママはとてもうるさかったことを報告しときます。


ねぇねとにぃに、パパも帰ってからたくさん褒めてくれた。こちらもやはりうるさかった。喜びすぎ。まだまだ始まりに過ぎないのに。


今何をしているかというとオーディションの受付をしています。まぁ、マネージャーが、だけど。


私のマネージャーは園田春乃そのだはるの通称はるちゃんです。若手だけどいろいろやり手らしい。


「季楽ちゃん、受付終わったわよ。50人中12人目よ。」

「はーい。」


考えている間に受付が終わった。


今日のオーディション内容はドラマの主役の幼少期を選ぶためなのでそれを5分以内で演じる。どんな役かは言われてない。台詞も無い。どのような人物か説明され、その人物はどのような動き、話をするのか考えなければならない。


元々は5歳の子が演じるものだが、コネを使って受けさせてもらっている。でも、これは5歳でも難しい内容だと思う。ま、前世の記憶を活かしてやっていくのみ!!


「では、10番〜20番入ってください。」

「季楽ちゃん、行ってきなさい。頑張っておいで。」

「はい‼まかせてください!!」


マネージャーの別れて他の子達と一緒に部屋に入っていく。緊張してる子がいっぱいだが自信なさそうにしている子は一人もいない。


やっぱりこのオーディション内容だから優秀な子ばかりが集まっているようだ。


「しつれいします。」


他の子は言っていなかったが私は知っている。家族から挨拶、礼儀についてはたっっくさん言われた。入るときは失礼しますまたは、おはようございますという事を。


「えー、では、役の説明をしたいと思います。今回のドラマの内容は、香里奈という女の子が小さい頃からあるものが見えていて他の人たちに気味悪がられてしまう。でも、小さい頃であった子と大きくなってから再会する。そこからはよくある恋愛物になるかな?今回は他の恋愛物と違って幼少期時代を長くするつもりだからね。」


(さぁ、この年の子は恋愛ドラマとかあまり見てないと思うがどう乗り切るのかな?あと、あの芸能一家の姫様がどうするのか見物だな。)


あ、あの人が監督かな?あくどい顔してる。ここは、印象に残ってもらうように言ってみようかな?


「はい!!しつもんしてもいいですか?」

「12番、どうぞ。」

「かりなのほうだけしかえんじたらいけないんですか?あいてやくがほしいのですが、いないのであれば、ふたやくえんじたいです。」


うーん、やりすぎたかもしれない。いくら、舌っ足らずぽくしていてもこの言葉は3歳児には普通でないだろうなぁー。


(流石御坂家の1人。演技に関しては大人顔負けだな。兄の蒼空は、確認せずに「いわれてないからやっていいとおもいました」って、生意気な言い訳を言いやがってたからまだ、可愛い方だな。)


「あぁ、相手役はいない。できるのならやって見ろ。丁度いいからお前らに教えてやる。このオーディションで決まった子どもがやった演技がドラマの役になる。まだ、あらすじしか作ってないからな。自由にやれ。あからさまに違うのは駄目だけどな。今の所この話はお前らにしか話していない。なぜかは分かるな?他に質問はないか?じゃー、やりたい奴からはじめていけ。」


やっぱり印象残すためには最初か最後よね?他の子たちのレベルを見たいから最後にしようかな?


1番は誰かな?


「15番長谷川千紗はせがわちさいきます。」

『ユウタ君は信じてくれてたよね?

うん。嘘ついてない。

ありがとう!!今まで誰も信じてくれなかったから嬉しかった。また、会えるよね?

うん。待ってる。またね。』

「以上です。」


ほうほう。幼馴染みで、転校していく感じかな?王道ですな。でも、全部をあからさまに言うんじゃなくて言っているふうにしていて上手いことがよくわかる。


「20番いきます。阿部真理亜あべまりあ

『助けてくれてありがとう。なんで助けてくれたの?

あ、待って!!君は誰?

じゃ、じゃあ、これだけは教えてほしい。君はこれが見えるの?

そっか。私だけじゃないんだ。よかった。

って、行っちゃった。

また会えるかな?』

「以上です」


この子は通りすがった子に助けられた感じか。名前を教えてくれなかったのか。この子は表情が凄くいいな。



そこからは、3人目、4人目、5人目とどんどん終わっていき、最後、私の番になった。


「12ばん、みさかきらです。おねがいします。」

『ねぇ、君はどうして泣いてるの?』

『僕、友達と喧嘩しちゃったんだ。』

『そっか。私は友達がどんなものか知らないから何も意味が無いかもしれないけど、喧嘩したら仲直りすればいいんだって。ごめんって謝ったらすぐに仲直りできるよ!!本に乗ってた!!あ、帰らなきゃ。バイバイ。』

『え、行っちゃった。謝る、か。』

『ごめん。おもちゃとってごめんなさい。友だち続けてくれる?』

『いいよ。俺も叩いてごめん。これからも友達だよ。』

『ホント?やったー!!

実はねある子が謝ったら仲直りできるって言ってくれたんだ。会えたら一緒にお礼言いたいなぁー。』

「いじょうです。」


(こいつまじか。3歳で、一人三役するのかよ。しかも、今までの子どもがやっていない様に話を作っている。今のところこいつが1番だな。これ以上が出てくるとは思わないけど。)


監督の様子を観察するにこれは成功だ。最初の質問に驚いてなかったところを見るとにぃにが似たような事をしたことがあると思ったからそれを超えれるように頑張って見たが流石に一人三役はやったこと無かったぽいな。


でも、転生してないのに一人二役をしたにぃにってヤバイな。


「よし、これでこの組は以上だ。3日以内に結果を伝える。」


「「「ありがとうございました。」」」


流石に最後の礼は教えられているのか。ちぇー。最後まで目立ちたかったのに。


ま、前世のころと比べたらめっちゃ目立てたからいいけど。


よし、はるちゃんのところに向かって、バラエティーの収録行かなきゃ。


バラエティー楽しみだなぁー。

季楽の心の声が父、母、姉、兄とよんでいたのがパパ、ママ、ねぇね、にぃにになったのはテレビで話すときにミスしないようにです。

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