VS 魔王アーノルド・ルートリンゲン
更新がおそくなり、申し訳ございません。
最終話まで一気にいきます。
「さて、クミカさん」
「はい、参りましょう」
紗奈達がこの浮島から無事に脱出した事を確認した俺は、ケイタロスの眷属としての使命を果たし、そして、田中圭太の息子として親父を取り戻すために再びアーノルドの元へと歩みを進める。
『グオオオオオ!』
一定間隔で発せられるアーノルドの咆哮らしきモノと、その一拍遅れで発せられるドゴォーンという爆発音が、この地の隅から隅へと駆け巡るかの様に伝播していく。
ケイタロスと再会する前の俺であれば、これだけの距離があったとしてもびびって萎縮していただろう、が、俺は黒の殺戮者であるケイタロスの眷属だ。
何も恐れる事はない。
「咲太さん、アーノルドとどう戦うつもりですか?」
アーノルドがいるであろう居城へと向かう道中、クミカさんが俺には訪ねてくる。
アーノルドの強さを知っているからこそ、その顔は真剣そのものだ。
「どう戦う、ですか……? ははっ、ぶっちゃけ、わからないっすね」
「へ?」
「ケイタロスの眷属になったけど、今の俺の力量がどれ程のものなのか俺自身わかっていないんですよ。ただ、先程まで俺の頭の中を支配していた、あのアーノルドに対しての恐怖は嘘の様に消え去っているんです。恐くないんだ。だから、今度はちゃんと戦えると思っています」
右をギュッと握り締める俺をみて、
クミカさんはコクりと頷く。
「……私も今の咲太であれば今のアーノルドと渡り合えると思います。咲太さんから溢れている力、それは先程とは比較できない程に強力なモノになっています。同じケイタロス様の眷属である、このクミカでさえ太刀打ちできない程に」
「そうですか」
俺は戦える。
そう、俺は戦えるんだ。
だけど、一つ引っかかっている事がある。
「親父、親父はどうなるんですかね? ケイタロスからの指示はアーノルドを無力化する事。つまり、俺はやつにかなりの致命傷を与えないといけないと思うんです。アーノルドは強い。だがら、全力でヤツにぶつかる必要があるお思うんです。……親父の身体がそれに耐えられるのかが心配です……」
中身はどうであれ、あれは俺は親父の身体だ。
親父の身体が俺の攻撃に耐えられるだろうか……。
「正直、分かりません……私もこんな事は初めてで……でも、このクミカが命に代えてでも治してみせます。こうみえて、治癒魔法は得意なのですよ?」
クミカさんは、自信満々に豊穣な胸を張る。
うん……デカイ。目のやり場に困る。
「ただ、そのためには魔力を温存する必要がありますので、私はアーノルドとの戦いではあまり咲太さんのお役に立てないかも知れません……その……圭太様の容態がどの様なものになるか、検討もつかないので……」
クミカさんは、申し訳なさそうに下唇を噛み締める。
アーノルドは下手に手を抜ける相手ではない。そして、実の父親を甚振る趣味も俺は持ち合わせていない。少しでも早く親父を解放するためには、のっけから全力で挑む必要がある。クミカさんが治してくれるのであれば、俺は、全力でアーノルドに挑める。
「いえ、十分です。親父をお願いします」
◇
城の周辺には、最初に来た時よりも瓦礫が散乱している。
それもそのはず、俺の目に写り込むケイタロス居城はものの見事に消し飛んでおり、これが先程の爆発音の正体かと納得する。
「随分とスッキリしたな」
まるで友達に話しかける様な、そんな気軽い感じで
消し飛んだ城の中心部でギロっと俺を睨みつけているアーノルドに話しかける。
『ニンゲン……ナゼキサマガイキテイル』
「色々あってな。傷は、ここにいるクミカさんに治してもらった」
玉座に肩肘をつけゆらゆらとドス黒い魔力を帯びているラスボス感満載のアーノルドに、
見事なもんだろ? と俺は、ワザとらしく先程まで風穴があいていた腹部をさするような仕草をとる。
『クミカ、ダト?』
アーノルドの両目がクミカに向く。
『キサマ、アルジデアルヨ二ソムクツモリカ?』
「お前は私の主ではない。それは、お前も薄々気付いているはずだ、アーノルド」
クミカさんの口調が、俺に対してのそれとは違ったものに変わる。
おそらく、前世だった頃のものだろう。同じ時代を生き、敵対していたアーノルドと対峙した事でそれがよみがえったのだろうか。
『ナニヲイッテオル、ヨハケイタロスデアリ……イヤ、チガウ! アーノルド。ソウダ、ヨハ、スベテノマゾクヲスベルマオウ!』
「そうだよ。魔王アーノルド・ルートリンゲン」
俺の知っているアーノルド・ルートリンゲンとは似ても似つかないけどな。
『コロス! ニンゲンコロス!』
「結局それしか言えないのかあんたは」
『コロシテヤルウウウウウウッ!』
今まで俺が対峙した、その誰よりも最強で最凶の敵とのゴングが鳴り響く!
『ニンゲエエエン! ネダヤシニシテヤルウウウウッ!』
閉じ籠っていた殻を突き破ったかのように、アーノルドが纏っていたドス黒い魔力が一気に膨らむ。
凄く濃厚で荒々しい魔力だ。自分がアーノルドという事を認識した事で、一部の力が戻ったと考えるべきなのだろうか。
まぁ、やつの自我が芽生えたとしてもやる事は一緒だけどな。
アーノルドの姿がブレる。
「クミカさん、下がってください」
「はいッ!」
ドコッ!
眼前に迫ったアーノルドの拳を、両腕を交差させて受け止める。
明らかに肉体と肉体がぶつかった音ではない。
『ニンゲエエエン! シネッ! シネッ! シネエエエッ!』
まるで人を呪い殺すかのような、怨念たっぷりの言葉を発しながら、アーノルドはガード越しに何度も、何度も拳を振り下ろす。拳が俺のガードにぶつかるごとに凄い衝撃が身体全体に伝わり、ミシッ、ミシッと骨が軋むような音が俺の耳に突き刺さる。
ご察しの通り、ただガードしている訳ではない。魔法でバリアみたいな障壁を展開
魔法で障壁を張っていなければ俺の腕はあっという間にぐちゃぐちゃにされていただろう。詰まるところ、俺の両腕は無事だ。無事なのだが、ダメージが全くないわけでは無い。さすがケイタロス同じ神が遣わした管理者というべきか。
……きっ、びきっ……
あっ、障壁が!
パリィーン!
「ぐっは!」
「咲太様!」
障壁が破られ、アーノルドの拳がもろに俺の顔面に着弾する。
一瞬、意識が飛ぶ。
攻撃が当たったことにより、嬉しいのか口の端が切れんばかりに上がるアーノルドは、追撃と云わんばかりに大きく腕を振りかぶる。
これ、喰らったらヤバいやつだ。
避けようとする俺は、足下に突然現れた泥沼に足を捕らわれる。恐らく、アーノルドの魔法だろう。
避けられない! 防御も間に合わない!
これから課せられるダメージに備え、歯を食い縛る俺の眼前に数枚の魔方陣が重なるかのように現れる。クミカさんの魔法障壁だ。パリンパリンと小気味良く砕ける魔法障壁によりアーノルドの攻撃の勢いが止み、俺の顔に着弾する頃には、痛くも痒くもないモノへと変わっていった。
「ありがとうございます! 助かりました!」
「いえ! 私にはこれくらいしかできないので!」
「充分です!」
今度は俺のターンだ!
イメージするのは、爛々と燃え盛る煉獄の矢。
それして、それを放てる強靭な弓。
そう、俺はファイアをアローするのだ!
「ファイアーアロオオウオウ!」
弓を引く様な仕草で、俺は煉獄の弓をケイタロスに向けて放つ。
キュイイイイーン!
それは、弓矢というよりは、まるで生き物の様な鳴き声を発しながら、アーノルドに着弾する!
「はは……本当にアロー出来た……」
ついに、俺は魔法らしい魔法を使うことができたのだ。
全身の毛穴が広がる様な、そんなゾワゾワ感に全身が支配される。
「いかん、いかん、今は浮かれてる場合じゃねーな!」
俺人生初のファイアアローによりアーノルド動きが止まり好機と感じた俺は次なる攻撃を仕掛ける!
右手を天に向けて上げると、俺の背後に無数の魔法陣が現れる。その一つ一つからは、俺の新必殺技ファイアアロー。
こんな事もできるんだぜ? とドヤりながら右手を降り下げると、数えきれない煉獄の矢がアーノルドに向けて放たれる。
『コシャクナ! キサマガゴトキガ、コノマオウニ、マホウデイドモウナドカタハライタイワッ!』
アーノルドの背後からも無数の魔法陣が現れ、向こうさんは鋭利な氷の矢が放たれる。
炎の矢と氷の矢がうまい具合に相殺されていく。
「おらおらおらおらおら!」
それでも俺は、攻撃を緩めずマシンガンの如くファイアをアローする!
「ナメルナアアアアッ!」
「えっ? 何それ!?」
アーノルドの背後にある全ての魔方陣が二つに分裂する。
とつまり、今の倍の氷の矢が俺に向かってくるわけで、俺はそれを捌ききれないというわけだ。
「ちっ、やっぱり魔法じゃ勝てねぇな!」
俺の相殺しきれていない氷の矢を弾いたり、躱したりしながらアーノルドとの距離を詰め、今度は肉弾戦で挑む。
繰り出される俺の連打は、アーノルドの身体に突き刺さる……訳ではなく障壁に阻まれる。先程の俺と反対だ。
所々、アーノルドが反撃を繰り出すが、俺の手数の多い攻撃に防戦一方なため、全然力が籠っていない。そんなショボい攻撃だ、俺は全てを避けながら、アーノルの障壁にダメージを蓄積させていく。手応えは十二分に感じている。何よりもアーノルド自体が俺の障壁をぶち破ったんだ、俺にできないわけがない!
ピッ……ピギッ……ピキピキピキピキピキ
アーノルドの障壁の所々に亀裂が走る!
そして、
パリン!
「バ、バカナッ!? ヨノショウヘガニンゲンゴトキニ! ブッハ」
「やっと、マトモに入ったぜ! 覚悟しろよ魔王ッ!」
さっきとは、立場が逆だな。
だけど、お前にはクミカさんがいないんだよ!
障壁を破った俺の拳が、アーノルドの身体に吸い込まれるかのように突き刺さっていく。
一発、一発、アーノルドにダメージを与える度にアーノルドの口から漏れる苦痛と伝わる感触。
「クソッ、胸くそわりぃ」
俺が殴ってるのはアーノルドであり、そして、親父だ。
親父……こんな、格好にさせられて、息子にタコ殴りにされているなんて……こんなやり方しか親父を救い出す方法な無いことに自分の無力さを痛感する。
「すまねぇな、親父! すぐに終わらせるから! 一緒に俺達の家に、母ちゃんの所に帰ろうな!」
トドメの一撃!
「……さっ、くん」
とはいかなかった。
アーノルドの顔が親父の顔に入れ替わり、親父の声で、俺を呼ぶ。俺は、それ以上拳を振り下ろす事が出来なかった。
親父の顔から再びアーノルド顔に戻る。そして、悦に浸っているかの様な表情で口を開く。
『グハハハ! コノウツワガキサマノニクシンデアルコトハシッテイタ! ソシテキサマノセイカクモナッ!』
無防備だった俺の顔にアーノルドの拳迫る。
「ぐはッ!」
クソッ、混乱してて上手く障壁を張れずもろにくらってしまった!
俺は一度アーノルドから距離をとる。
この野郎、俺の性格をしって親父を出してきやがったッ!
まるで、脳みその中に真っ赤なペンキをぶちまけたかの様に、俺の頭の中は怒りに染まっていた。
「こんのぉ、くっそやろおおおおがッ!」
アーノルドに再び殴り掛かる。
「やめてよ、さっくん」
「くッ!」
『グハハハ!』
まただ、また親父の顔と声だ。
振り抜くハズの俺の拳は行き場を失う。
そして、繰り出されるアーノルドの攻撃の衝撃に備えるのだが、
「させません!」
再びクミカさんの障壁によって救われる。
『チッ、イマイマシイケイタロスノケンゾクメッ!』
アーノルドは、先ほど俺に向けていた無数の氷の矢をクミカさんに向けて放つ。
クミカさんは、俺に掛けていた障壁を解除するしかなく防戦一方に転じる事になる。
そして、俺に対する物理攻撃。
並行思考というべきか、クミカさんを魔法で攻撃しながら俺に攻撃を繰り出すなんて、何て器用な奴なんだ。しかも、その攻撃は徐々にスピードを増し、そして、強力なものへと変わっていく。
魔法は、イメージ。
魔法に長けているワタルや司であれば、障壁なんぞ反射的に張れるかもしれないが、俺は魔法についてはド素人だ。
こんな攻撃されたら障壁なんて張れないし、防戦一方のクミカさんの援護なんて期待できない。
俺も攻撃に転じるべきなのだが、アーノルドはこれ見よがしに親父の顔を出して来る。
くっそおおお、どうすればいいんだよ!!
「がはッ」
アーノルドの膝が俺の腹部に突き刺さる。
焦りからか、拳だけに気を取られていた。
それでも、すぐさま立て直してアーノルドの攻撃を回避するのだが、4発に1発、3発に1発、2発に1発、カウントダウンを刻むように、アーノルドの攻撃が俺の身体に着弾する。
――そして
アーノルドから繰り出される全ての攻撃に、俺は成す術もなくその場で倒れ込んだ。
「咲太さん! きゃーっ」
クミカさんの悲鳴が聞こると思ったら、アーノルドの氷の矢によって満身創痍でクミカさんが倒れている。
『ニンゲン、ドウコロシテヤロウカ? キサマラガ、ワガアイスルツマト、オサナキムスコニシタヨウニ、シシヲキリハナシジョウヘキニウチコンデヤロウカ? キサマラニゲンドモガシタヨウニッ!!』
アーノルドが人間を憎む理由。
それは、アーノルドがあの世界に管理者として降臨する前の世界での惨劇によるものだ。
決してメジャーな種族ではないヴァンパイア族の王として、愛する家族と信頼する腹心と共にひっそりと生活していたアーノルドの元に人間の軍隊が攻めてきて、無惨な最期を遂げたという。
そうか……四肢を切り落とされ、城壁に打ち込まれたのか……。酷い奴らだな……。
こんな事にボロボロにされながらも、アーノルドに同情する俺がいる。
根っから悪い人間なんていなんだ。
取り巻く環境が、人が、それらを作ってしまうんだ。
だから、俺はアーノルドに同情する。
だけど、こいつをここで止めないと。この世界に住む人達が、親父が……ッ。
身体に鞭を打ち起き上がる。
『チッ、シブトイニンゲンメ! エエイ、トドメダッ!』
アーノルド右手が鋭利な刃物に変化し、それをそのまま俺の腹部に向けて突き刺す。
くそッ、思ったよりダメージが蓄積されいるのか身体を上手く動かせない!
くっそおお!
……ん? なんだ? 痛みが、こない……?
目線を下に落とす。
鋭利な刃物の先端は、確かに俺の腹部に届いているのだが、それが俺を貫く事はなかった。
突き刺さる前に止まっているのだ。
……なん、で? 不思議に思い、アーノルドを見ると、
『ナ、ナンダ……ナニガ』
アーノルドも何が何だか分からない様な表情を浮かべていた。
「アーノルドさん。そうはさせないよ」
この、声は……。
「親父?」
先程のアーノルドが真似ていた無機質なものではない。
聞いていて心地よくなる、親父の声だ。
「うん、そうだよさっくん」
漆黒に染まった無表情。
たけど、親父なんだ。
『ナ、ナゼキサマガ、ヒッコメ、キサマガデルマクデハナイノダ』
「アーノルドさん。悪いけど、少し引っ込んでいてくれ」
親父がそう言うと、漆黒に染まった無表情が砕けちり、おれのよく知る顔が現れる。
「おや、おや、おやじぃいいい!」
「……ごめんね、さっくん。こんな事になっちゃって……僕のせいで、こんなにボロボロになって、それに嫌な役割を……」
「親父のせいじゃねぇって! 悪いのはアーノルドなんだから! 親父、俺が絶対助けるから! そんで、一緒に母ちゃんの元へ帰ろう!」
「ママの所に帰りたい……また、さっくんと三人で仲良く暮らしたい」
「あぁ、俺が絶対そうさせるから!」
「でも、ボロボロに傷ついていくさっくんを見るのは耐えられない」
「俺なら大丈夫だから! ほら、ぴんぴんしてるって!」
親父はフルフルと首を横に振る。
「……なんだよ首なんか振って……」
「もう少ししたら、また彼が出てきてしまう。そうなると、僕はもう自我を取り戻す事は出来ないと思う。わかるよね? これが最後のチャンスなんだ」
「親父……ほら、クミカさんが! クミカさんが、親父の事を治癒魔法で治してくれるっていうからよ、そんな全てを諦めたような顔をするなって!」
「クミカさんは、無理だよ。
アーノルドの魔法に抗うため、かなりの魔力を消費してる。このままでは彼女の命が危ういんだ。さっくん、このままだと、僕が、さっくんやママ達を傷つけてしまう。そんなのは、いやなんだ……」
「やめろ……って……」
どこまでも、透き通った優しいオヤジの両眼はまっすぐに俺を見据えている。
「僕はね、僕のままで逝きたい。大好きなさっくんのパパで、大好きなママの旦那さんである僕のままで」
「やめろって!」
「さっくんに辛い役割を押し付けてしまうパパを許してほしい……」
「………………」
『フザケルナ、サセルカ』
「さっくん、もう時間がないんだ!」
親父の顔が徐々に黒ずんでいく。本当に、もう時間がないのだろう……。分かってる、分かってるんだ!
「くそッ! くそッ! くっそおおおおおおおおおおおお!」
俺は、右手にかつてないほどの魔力が集約される。
もっとだ、もっと、もっと!
莫大な魔力を何とか抑えようと 俺の右手が凄い勢いで震えている。爆発寸前、準備は整った。
親父が苦しまない様に一撃で決めてやる!
俺の覚悟に気づいたのか、「ありがとうね、さっくん。元気でね」と笑顔を向ける。
親父のその言葉により、親父との日々がまるでエンドロール様に流れていき、そしてブラックアウトする。
親父の顔は、アーノルドのそれに戻っていた。
よかった……。幾ばくかの抵抗感が薄れていくのだから。
俺は爆発寸前の拳を更に強く握り締める。
……さよならだ、親父。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
『ヤメロ、ヤメロ、ヤメロルオオオオオオオオオオォォッ!』
ドゥオゴオオオォォォォ!
俺のこれまでにない渾身一撃により、親父の身体は上下に引き千切れた。
いつも読んで頂き誠にありがとうございます。
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