ジャムはいかが?
正面を見ると、下卑た顔をしたナイフを持つ賊が数人
周りを見渡せば伏兵らしきものたちが囲んでいた
「あちゃー」
「えらく、呑気だねぇ」
「いやぁ、"人間"に囲まれるのは初めてだなって」
「人間にって、それ以外あるのかい???」
「いやぁ、あたいさ、実は魔の森ってとこにいてさ、、、「はぁ???」うるさいなぁ」
「魔の森って、あの魔の森かい??」
「おいおい、お嬢ちゃん達よぉ、えらく余裕ぶっこいてるけど、もしかして気づいてないのかい??」
うるせぇな、こいつら
「うっさいなぁ、黙ってなよ」
「あんだと、このガキ!!」
「アイトーン、ここはひとつ私に任せてくれないかねぇ?」
「んっ?どうした?」
「あんたの仲間になったからには、私の戦い方を見せとかないとねぇ」
言われてみれば、たしかに
「いいよ、なるはやでやっちゃって、眠いから」
「指揮官がこんなんでいいのかねぇ?」
「なんか言った?」
「なんもないねぇ、さてと」
アンは周りを見渡すと少し笑みを浮かべた
まるで大好物を目の前にした子供のように
「なんだなんだ、このガキが俺たちとやり合おうってのかい???」
「ガキねぇ、そこまで言ってくれるなら仕方ないねぇ。本当はさくっと終わらすつもりだったけど、あの娘の仲間になって初めて戦うから、特別にものすごいのん見せてあげようかねぇ、、、」
「ものすごいのって、脱いだら凄い巨乳とかかよ、笑わせるぜ!」
「ふぅ、さてと、あんた達に一つ質問だよ、あんたらジャムは好きかい?」
「何言ってんだこいつ!野郎ども!やっちまえ!」
「そうかい、問答無用で好き判定だねぇ、じゃあ、行くよ?」
そういうとアンは目を閉じる、敵との距離はかなり近い
「気にするな!やれ!」
賊が叫ぶ
そしてナイフを振り下ろす
しかし、そのナイフが届くことはなく、皆斬りかかる寸前の体勢で、まるで時間が止まったかのように静止していた
「赤いジャムはいかが??」
アンは満面の笑みを浮かべながら賊達に問いかけた
「もちろん、あんたらの血肉でね?」
アンが指を鳴らすと、賊達は崩れ落ちた
見ると全員の全身が血まみれになっていた
「ふぅ、いっちょあがりだねぇ、アイトーン見てたかい?」
「、、、いや、何したの??」
「何って、そりゃあ、秘密さ」
『アイトーン、聞かぬ方が良い、ありえないレベルだからな』
アンが行ったことは実に簡単だった
アンの能力を使い直接体内にダメージを与えただけだ
「神獣に見破られるようでは、私もまだまだだねぇ」
『まぁ、我だからな』
「ってか、これどうすんの?」
「大丈夫さ、見ててごらんよ」
見ると、先ほどまで倒れていた賊達の死体は崩れていた
まるで、ジャムのように
「、、、うわぁ、なんか、うん、よくあたい勝てたなって思う」
「まぁ、ちと、あんたもチートだからねぇ、、、」




