夢と予兆
ー「あなたはいつだってそう、いつだって我慢してる、、、それはね凄くいい事かもしれないけどね、あなた自身はつらくなるばかり、だからたまには肩の力を抜いて思いっきり自分を出しなさい?もう我慢はしなくていいのよ??」
「えっ、あっ、えっ?」
ー「ごめんね、私のせいで、つらい思いをさせちゃって」
「そ、そんなことないよ!」
ー「ほら、また我慢してるわね」
「してないよ、してないってば、、、」
ー「涙を拭きなさい?可愛らしい顔が台無しよ?」
「待ってよ!どこいくんだよ!」
ー「うふふ、大丈夫、私はいつだってあなたのそばにいてるからね」
「まってよ!まってってば!!」
「お母さん!!」
「うわぁ!いきなりびっくりするじゃないかねぇ」
「えっ?夢?」
『アイトーン、大丈夫か?えらくうなされていたぞ」
「アイトーン様?もしかして悪い夢でも見まして?」
「あぁ、いや、うん、なんでもない」
アイトーンらはあの一件の後、イーナを王都にいるという知り合いの元に送り届けるためにフェンリルに運ばれていた
そして、現在は夜間の行動を控えるために、野営をしていたというわけである
「神獣よ、あとどれくらいかかるかねえ?」
『そうだな、明日中には着くと思うがどうかしたか?』
「いや、特にはなんでもないんだけどねぇ、ちと気になることがあってねぇ」
「どうしたんだい?」
「あくまでも直感の話なんだけどね、王都に近づくにつれてえらく死の匂いがする気がしてねぇ、、、」
「死の匂い?」
「あぁ、あたいの能力の一つなんだけどねぇ、人の心の匂いがわかるんだ。それでこの付近は王都からの風が吹いてくるだろう?するとね、時々混じってるのさ、死を恐れる人と死んだ人の匂いがね」
「へぇ、そうなんだ。イーナ、王都ってそんな物騒なところなのか?」
「いえ、現国王になってからは知りませんが、活気に満ちて素晴らしい所だったのは覚えていますわね」
「そうか、、、」
(ちょっと?いいかしら?)
「どした?ソルティ」
(お話し中のところ悪いんだけど、私たち囲まれてるわよ?)
「えっ、まじで??」




