清算
「、、、くっ、、、やめろ」
苦しげにアンが呻く
先程までの余裕などどこにもなくただただ死を恐れる一人の少女がそこにいた
「、、、あんた、つらかったんでしょ?」
不意にアイトーンが呟く
いきなり核心を突かれたアンは驚くばかりだった
「知ってるよ、あんたの過去、見たから」
「そ、、、それはどういうことかねぇ??」
「ソルティの力を借りるとね触れた相手のことがわかるんだよ」
「はぁ?」
「でも、殺すよ、ちゃんと過去のあんたをね」
そういうとアイトーンは間髪入れずにナイフを振り上げ、突き刺した
アンは痛みに身構えた
しかし
「痛く、、、ない?」
「あんたの能力、厄介だったからさ、いらないところは殺しといた。あんたが過去に蔑まれて悲しい思いをしたのもそれが原因だったからさ」
「なぜ、そのことをしってるのかねぇ??」
「見たから、しっかりと」
そして、ナイフを引き抜いた
「はい、これでおしまい、、、」
そういうとアイトーンは倒れた
(、、、はっ!私はいったい、アイトーン??大丈夫??)
しかし、返答はない
「、、、スー、スー」
『寝てる、、、のか?』
アイトーンは満足したように眠っていた
「、、、くっ、卿が削がれたねぇ」
そういうとアンはぼろぼろの体を引きずりながらどこかに消えていった
『、、、ふぅ、それよりも、ソルティ』
(なによ?)
『なぜ、主はお前の真名を知っている?』
(、、、さぁね)
眠る少女と立ちすくむ狼、足元に転がる白銀のナイフ
そこに残されているのは謎だけであった




