イーナ・サイス
「あんた、もしかしてどっかの貴族なの?」
「この美貌を見ればわかりますでしょ??」
いや、わかんねぇよ
キャラ濃いなぁ、こいつ
金髪縦ロールで青い瞳、青のドレスも相まって、人形に見えないこともないけど、、、
「質問に答えてくんない?」
「物分かりの悪いお方ですわねぇ!サイス家長女、イーナ・サイスですわ!覚えておきなさい!」
いや、誰?
ってか、サイス家ってどこよ
「フェンちゃん、ソルティ、知ってる?」
『サイス家といえば、東の方の村の貴族だった覚えがあるが、詳しくは知らぬなぁ』
フェンちゃん、意外と物知りなのな
(サイス家、、、)
「ソルティ、どうかした?」
(いや、あの人がたしか何度かその名前を口にしてた覚えがあるのよねぇ、、、)
ってことは、割と有名なのかな?
「何を一人でブツブツ言ってらっしゃるの!?」
「あっ、いや別に気にしないで。ってか、貴族ならなぜ一人でこんな所に?お付きの護衛だとか、御者だとかがいるはずじゃないの?」
「、、、村が襲われたのよ」
んっ?
「襲われたって、それなら余計に付き人とかいるんじゃないの?」
「みんな、殺されたのよ。私を逃すために犠牲になったのよ」
「よくあんた死ななかったな」
「えぇ、、、奇跡だと思うわ」
「じゃあ、その村の生き残りはあんただけ?」
「、、、そうよ。いや、もう一人いるわね」
「じゃあ、そいつと出会えば「無理よ!」えっ?なんで?」
「村を襲ったのがその子だから、、、」
「えっ、賊とかじゃなくて?」
「賊ならまだマシと思えるわね、、、あの光景を思い出すと、、、うぷっ」
「おい、大丈夫かい??」
思い出しただけで、吐くほどに悲惨な光景だったってことかぁ
そこからしばらくイーナは動けなかった
ただひっそりとすすり泣いていた
「フェンちゃん、どうする?」
『うむ、もう少し詳しく聞きたいどころではあるな』
たしかに、それは思うけど、うーん、なんだかなぁ
「イーナ?大丈夫かい?」
「、、、えぇ、もう大丈夫よ」
「そうかい、、、ところでさ、その村ってその子が襲ったんだろ?だったら一人でできることって限られるんじゃねぇの?」
「そう思うのが普通ね、、、ただ、その子は普通じゃなかったのよ、だから一晩の間に村を壊滅させたのよ」
えっ、待って、初耳
一晩で村が壊滅?
想像がつかないんだけど、嘘でもなさそうだし
「一人で村を壊滅させた?一晩で?」
「えぇ、そうよ、、、」
んー、わからねぇ
もう少し詳しく聞くとしよう




