神様に騙されました。
「………きて。……起きて。起きて!」
なんだ?俺はまだ寝たりない。それに、暖かい布団から出るなどするか!絶対に出ないぞ!
「早く起きないと、あなたの下のクルミをハンマーで叩き割ってから、あなたのようなしの息子を体からハサミで分離させるよ?」
「起きる!!起きるからそれは止めろ!!」
この悪魔め!!使ったことはないけど、これから使うかもしれないものをようなしとは!!しかも俺の安眠を邪魔しやがって!!絶対許さないぞ!
「てめー!!よくも俺の安眠を邪魔しやがって!!」
「アハハ!いやー、あまりにも起きないからさ、つい、ね?」
「いやいや!!ね?じゃねーよ!冗談でも言って良いことと悪いことがあるだろ!!」
見た目は超がつくほど美人だけど、スゲェ悪魔みたいなやつだ!!
…………ん?あれ?俺、こんな美人な知り合いいたっけ?こんだけ美人だと忘れるはずねーんだけど?
「………お前、誰だ?」
「今ごろ!?今ごろ気づいたの!?もっと早く気づこうよ!!」
「いや、懐かしい人にあったような気分でさ。」
不自然なほどに違和感がなかったのは事実だ。コイツ、本当に誰だ?
「まあ、しょうがないか。私がそうなるようにしたんだし!」
「テメェのせいかよ!!」
「まあまあ、気にしなーい気にしなーい。」
なんだコイツ。スゲー殴りてぇー。
「さてと、おしゃべりはこのぐらいにして本題に入ろう。」
「はあ?」
「あなたはもう死んでいる。なので、人口が減ってきた世界に転生してもらう。」
「ナ、ナンダッテー!」
異世界転生だと!!俺の夢じゃないか!!ついに夢が叶うのか!!よっしゃー!!
「まあ、何もなしに向こうに行けば死ぬから、スキル『神様通信』『言語翻訳』と、Lv10で発現するすごい能力をあげるよ。」
「マジで!!」
これは、よくある異世界チートで勝ち組キタコレのやつですか!?そうなんですよね!?
「そんじゃ早速だけど行ってらっしゃい!」
「ちょ、まっ、早すぎ!!心の準備が………。」
「じゃあねー!!」
あれ?意識が遠のいていく………。