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蒼き地球とエクリプス  作者: 逢霧 心結
3/8

第二話「死闘」

前回のあらすじ

突如として現れたエクリプスにバベルが襲われてしまった。

その混乱の中、燈真は特殊部隊で自分に配備される機体”天ノ叢雲”と出会う。

そしてエクリプス討伐のため宇宙へ出動するのであった。

燈真は宇宙に出て驚愕した。


バベルの周りにはデブリ...要は宇宙で出たゴミが溢れていた。


本来ならデブリの一切ない綺麗な星の海が広がっているはずだった。


だが、そこにあったのは半壊したバベルと恐らくエクリプスの討伐に向かって返り討ちにされた量産型CAP゛ドラグーン゛の残骸たちで溢れかえっていた。


「な、なんだ...これは...」


この惨劇を見た燈真は驚愕していた。

そして、燈真は深呼吸をすると辺りを見渡した。


「とりあえずエクリプスを探す...」


燈真がエクリプスを探そうと動き出した時


ビービービービービー...


アラームが鳴り響いて、そして


ドォォォン


突如、後ろから衝撃が走った。


「ぐああああああっ」


そのまま燈真は、というより天ノ叢雲はデブリに衝突してしまった。


「一体何が...なっ!」


燈真が先程自分がいた場所を見るとそこにはエクリプスがいた。


「...あれが本物のエクリプス...しかもドラゴン級かよ...」


そこには暗い青色の鱗を持ち皮膚はベージュ色、白色に輝く爪を持つドラゴンがそこにいた。


エクリプスにはいろいろな種類がある。


悪魔のような容貌をした者もいれば、神獣のような神々しいエクリプスもいる。


それぞれに強さのランクがありドラゴン級は上から2番目に入るほどの強さを持っている。


等級の仕方は様々な方法があるが基本的にはそのエクリプスの持つ魔力量によって決められる。


何にせよ警備とはいえCAPの一個小隊を壊滅させる力をこのドラゴンは持つのだ。


ドラゴンが天ノ叢雲に襲いかかってきた。


燈真は天ノ叢雲の腕についているバルカン砲で反撃をしようとするがドラゴンの硬い鱗によって銃弾は弾かれてしまう。


「嘘だろ...この銃弾じゃかすり傷すらも付けれないのかよ...」


燈真がバルカン砲での攻撃を止め一旦距離を取り、天ノ叢雲専用武装゛星薙゛で攻撃を仕掛けようと剣を構えた時、ドラゴンの爪が天ノ叢雲のコックピットを引き裂こうとしていた。


間一髪のところで避けることが出来たがドラゴンが魔力を行使して何らかの魔法を使ったのだろう。


衝撃が緩和されるように設計されているCAPのコックピットにすらその衝撃が伝わって来るほどだった。


「かはぁっ...はぁ...はぁ...」


ドラゴンは燈真の動きが止まったのを見て、そして尾で天ノ叢雲を横殴りにした。


「ぐああああああっ...!!」


天ノ叢雲はまたもやデブリに衝突してしまった。


「はぁ...はぁ...な、なんて強さなんだ...だが、ここからは俺が攻撃を仕掛ける番だ!」


燈真は天ノ叢雲体を翻しデブリを蹴って素早くドラゴンの背後に移動すると星薙をドラゴンに向って突き刺した。


星薙は実体剣とビームソードの複合体である。

刀で言う反りの部分が実体剣をしていて、刃先の根元から(つば)までがビームで出来ている。


今、燈真が攻撃したのは刃先の実体剣の部分だ。


だが、その攻撃はドラゴンの硬い鱗によって防がれてしまった。


ドラゴンは背中に乗っている天ノ叢雲を振り落とそうとデブリの中を高速で縦横無尽に移動をし始めた。


「そう簡単に落とされてたまるかよ!」


燈真は振り落とされまいと天ノ叢雲の手をドラゴンの鱗と鱗の僅かな隙間に入れた。


「へっこれで落とされな...ってうわっ...あっぶねぇ...」


デブリにぶつかりそうになった燈真は身を屈めて難を逃れた。


だが、燈真の目の前に先程のデブリとは比にならない大きさのデブリが迫って来ていた。

迫ってくるという言い方には語弊がある。

しかし、彼からは迫って来るように見えたのだ。


「これはヤバイな...」


燈真は咄嗟に天ノ叢雲の手をドラゴンの鱗から離そうとした。


だが、上手く離すことが出来ずにいる間にも巨大なデブリが燈真に接近してきていた。


「しゃーなしだ!」


燈真は天ノ叢雲の手をパージさせようと思い切り引っ張った。

だが取れたのは天ノ叢雲の手ではなくドラゴンの鱗自体が取れたのだ。


「えええええ!マジかよ...」


燈真はドラゴンの鱗が取れたことに驚いていた。


その時、鱗を剥がされたドラゴンは余程痛かったのか悶えるように飛んでいる。


「うぉっと...危ないっ。」


燈真はドラゴンの背中から先程の巨大なデブリへと飛び移った。


そしてドラゴンは恐らくCAPだったものにぶつかって動きを止めた。


この隙を逃すまいと燈真は今度は星薙の刃のビーム部分でドラゴンの体を一刀両断した。


斬られたドラゴンの上半身から鮮血が溢れ出していた。


まるで何かを成そうとしているかのように。


「や、やったのか...?」


燈真は興奮を抑えきれないでいた。

そして、ドラゴンが完全に動きを止めたことを確認した後、燈真はバベルへ帰還しようとしていた。

その時、燈真が背筋の凍るような恐怖を感じた。

恐る恐るドラゴンのいた所を見るとそこには先程真っ二つにしたはずのドラゴンがそれも燈真が倒す前の姿で存在してたのだ。


「なっ...何でっ!まさか殺しそびれてのか...?」


だが星薙からは確かに血が付いていた。


「何で生きているんだ!」


すると天ノ叢雲に通信が入ってきた。


『燈真さーん。1つ伝えそびれていた事がありまーす。』


「ジョージ・ウィーリーか!手短に頼む!」


『了解でーす。ドラゴンは脳と心臓が繋がったままだと再生しますんで気を付けてくださいね。』


「それはもう確認した!そんな大切なこともっと早く言ってくれ!」


『それは大変申し訳ございませんでした。』


次こそはと思い燈真はドラゴンの首を狙うために高速で移動をした。


その時、ドラゴンは口からビームの様な物を吐き出した。


間一髪で致命傷は避けれたが天ノ叢雲の左半身が巻き込まれ腕と足、体の極一部を破壊されてしまった。


燈真はこのダメージを諸ともせずドラゴンへ向かっていった。


コックピットではアラームが鳴り響いている。


だが集中しきっている燈真には聞こえていない。


ドラゴンは最初に燈真を死に追いやろうとした爪撃を浴びせようと燈真に近づいてきた。


だがドラゴンの攻撃は空を切った。


燈真は華麗な動きで攻撃をかわした。


そして星薙がドラゴンの首を両断した。


またドラゴンの鮮血が宙を漂っている。


燈真の集中はそこで切れた。


そしてまた再生をするのではないかと恐怖に駆られた。


だがドラゴンの体は燈真の想像に反して崩れていった。


「これで終わったのか...?」


燈真は安堵した。

そして燈真は再びバベルへ帰還しようとしたその時、天ノ叢雲のバックパックが突如爆発を起こしたのであった。

燈真は何が起きたのかわからなかった。

だがすぐに理解した。

そして


「ジョージ!緊急事態だ!ジョージ!聞こえているか!」


『はぁーいはいはいはい聞こえてますよー。一体どうしたんですか?』


「バックパックが爆発した!」


『あららら...それはまずいですねぇ...どうやって回収を...あっそこの君ぃ。そうそう...』


ジョージは操縦が出来る人を見つけたようでその人と話をしていた。すると


『なにっ!少年が動けなくなっているだって?それは急いで行かねば!』


聞き覚えのある野太い声が聞こえた。

燈真はすぐに格納庫で出会った人だと理解した。


しばらくしたら彼がやってきた。

そして燈真はバベルへ運ばれていったのであった。

予定より早く仕上がりました!

相変わらずイラストは完成していません(;´・ω・)

申し訳ない...ホントに...

次話も2週間後辺りに投稿予定です!

今後ともよろしくお願いします。

あと、この表現おかしくないか?やここなんて言っているかわからないなどの疑問等がありましたら感想にてお伝えください。返信、修正をしますんで。

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