PART2テンプレ?
一話より少し増やしてみました。
part2新しい世界
目を開けると青い空を見上げていた。起き上がり見渡すと。
そこは周りを木々で囲まれ、力也を中心に花が咲いていておりチョウチョが飛んでおりとても幻想的な場所だった。
上にあげ、開いた手にチョウチョが乗った。
「俺って異世界に来たんだよな。」
(あまりにも話がトントン拍子で進んでるせいかあまり実感がわかないな。それに、俺ってこんなに人のこと信じられたっけ?まぁありえないことが起こりすぎて気付かなかったけど混乱してたんだろうな。)
そんなことを思っているとふと、ノーム様に言われたことを思い出した。
「ええと、ステータスだっけ?『ステータス』」
というと目の前にゲームのステータス画面のようなものが出てきた。
するとビコンッという電子音がし、画面にメールのようなマークが出てきた。そのメールのマークを押してみるとノーム様の声がした。
「唐突ですがこれからステータスの説明をします。私が指示を出すので操作しながら覚えてください。では、まず最初にスキルの中からアイテムボックスを押してください。」
急なことに驚きながらも、力也は指示された通りスキルの中からアイテムボックスを押した。
「力也様はアイテムボックスを選ばれませんでしたが、私が送ったアイテムをすぐ確認できますし、このスキルがあると便利ではないかという独断の判断でつけさせていただきました。もし不必要であれば右上のスキルから排除を押してください。スキルから排除しますとアイテムボックスに入っていたアイテムごと消えてしまいますのでご注意を。」
ノーム様にに言われたとおりアイテムボックスには紋章のはいった金貨や銀貨、銅貨の他、生活する上で必要最低限のものが入っていた。力也は心遣いに感謝する。
「では次はスキルについて説明しましょう。スキルには二種類あり、先天性スキルと後天性スキルがあります。先天性スキルとは生まれた頃から持っているスキルのことです。これは全ての人が持っているわけではなく、しかもスキルによって希少価値が違います。次は後天性スキルです。後天性スキルとは先天性スキルとは違い鍛錬やきっかけで見につくものです。スキルを持っている人のほとんどは後天性スキルです。先天性スキルと後天性スキルによって取得できるスキルが違い、後天性スキルの中にはないスキルが先天性スキルにはあります。ちなみに力也さんが持っているアイテムボックスと透視は先天性スキルで、先天性スキルの中でも希少価値の高いものです。それと力也様は特別でスキルが普通の人より見につきやすくなっています。スキルが増えすぎると面倒事が増えてしまうかもしれ無いのでこれについてもご忠告致します。」
力也は自分が手に入れたスキルの価値が高いことを知り更に感謝する。それと同時に自分がスキルを身に着けやすいということに少し面倒事の予感を感じた。
「スキルはそのスキルを極めればレベルアップに達するとスキルのレベルが上がります。ではこれで説明を終わります。力也さんが幸せな人生をおくれるよう願っています。では、良い人生を。」
という言葉を最後にノーム様の声が聞こえなくなった。
力也は再度アイテムボックスを開き、アイテムの確認をした。
アイテムボックスの中には中二心をくすぶるようななぜか防御力アップや耐熱など効果がついた高性能な黒いコート、黒いズボン、これもまた黒い靴、黒い剣やナイフを携帯するためのベルト、純度の高そうな鉄の剣、なぜかミスリル製のナイフ、紋章のはいった金貨、銀貨、銅貨が10枚ずつ入った袋、2、3人入りそうなテントや鍋、フライパン、包丁が入っていた。
なんで調理器具が中途半端に入ってるんだ?それになぜ剣ではなくナイフがミスリル製?
と力也は不思議に思いながらも黒いコートや黒いズボン、黒い靴、鉄の剣を取り出した。
剣以外すべてを装備したあとベルトのことを思い出し、再度アイテムボックスからミスリル製のナイフと黒いベルトを取り出しベルトを腰に装着し、剣とナイフをベルトにさした。
装備してから力也が中二病っぽいな、と思いながらもなにをすべきか考えていると後ろに気配を感じた。
気配を感じるというのは剣を習う中で自然と見についたものだ。
後ろの気配が急に迫ってきたので力也は後ろを振り向いた。力也に刃渡り60センチのダガーをむけ、力也と違い粗末な黒いコートで身を覆った男が飛び掛かってきていた。後ろにも5人男と同じような格好をした盗賊と思われる者たちがいた。
異世界に来て速攻かよと力也は思いながらも持っている鉄の剣で男のダガーを右に弾く。
ダガーを弾かれると男は驚きの表情を見せたが表情をすぐもとに戻し着地する。
「お前は何者だ?」
と力也は問うが男たちは沈黙を保ったままだ。
「答えないのか。ならこちらから行かせてもらう。お前たちから切りかかってきたんだからな。」
力也が言うと盗賊と思われる者たちは警戒を強める。
力也はまずさっき切りかかってきた男に向き、高速で接近しハヤブサ斬りをくり出す。
男はとっさに右手に持っているダガーで受けようとするが右腕ごと切られる。
男の右腕が地面に落ちる。
「ギャー」
男は右腕を着られた痛みに耐えられず悲鳴を上げる。
力也は男を無視し、残りの五人へ向く。五人は驚いたのだ表情をしていたが力也はお構いなしに歩きながら五人へ向かっていく。
「もう一度聞くがお前たちは何者だ?」
「俺の名はジャス。俺たちは盗賊だ。」
五人の中の一人が口を開けた。
「油断してそうだったから背中から飛びかかれば簡単に仕留められると思ったんだ。それに高価そうなフードとか剣を持ってるしな。だが失敗しちまったからな。」
「そうだな。で、このままやるか?降参してくれるなら拘束して街まで連れて行くんだが。」
「いや、このままやったら俺達が負けるだろう。」
「そうだろうな。じゃあ降参するか?」
「いや、残念ながらそれは遠慮したい。俺も捕まりたくないからな。」
「じゃあどうするんだ?」
「それは。こうするんだよ。」
と不気味な笑いをしながらジャスと名乗った男が言うと、周りの木々から弓や長剣やダガーなどバラバラな武器を持った男と同じような黒いコートをまとった者たちが現れた。さっきから気配は感じていたがやはりこういうことか。ざっと30人ぐらいか?
「数で押せば倒せると思ったのか?」
「ああ、流石に数で押されちゃ敵わないだろ。ヒヒっ。どうする?持ち物全部出せば許してやるかもしれないぞ?」
「その口ぶりは動作俺を殺すんだろう?まぁ数で押されても問題はないんだが。」
「ヒヒっ。強がってられるのは今のうちだぞ?」
「ああ。数が多くても意味がないということを教えてやる」
と力也が言うと盗賊達が警戒をする。
先手は盗賊達だった。盗賊の中で弓を持ったものが力也へ向け矢を放つ。
矢は10本ほど放たれたが力也はそのすべてを躱す。まず弓を持っているやつから倒しまおうと思い、一瞬で近くにいた弓を持つ盗賊に近づき首を刎ねる。突然のことに盗賊達は驚きを隠せず固まってしまう。その隙に力也は近くにいた盗賊達の首も刎ねる。動きを止め力也は言う。
「実力の差は分かってくれたか?降参してくれたほうが俺の手間が省けていいんだが。」
と言われ盗賊達は怯えだす。
「じょ、冗談じゃねぇ。こんな化物とやってられっか。」
と言い、ジャスは逃げる。それを皮切りにして他の盗賊達も逃げ出すが、力也に逃がす気はない。このまま逃してしまうと他の人まで被害にあってしまうだろうと考えたからだ。そこで力也は剣波を放つ。
剣波とは剣に魔力を纏わせその魔力を剣を振ることで放つ技だ。なぜ力也が魔力を使えるのかというと、ジャスと話しているときに自分は魔力を使えないだろうかと考え話しながら少し念じてみると何か体の周りから出てきたのでこれが魔力だと知りその魔力を操れないかと試したところなんと操ることができたのだ。
この魔力を使えないだろうかと考え即興で剣にまとわせ、飛ばすことを思いついたのだ。
そう。これは力也の才能と偶然の産物なのだ。
といっても力也は気付いていないしステータスにも載っていないが、天才の補正がついているのだ。
それはさておき、力也の放った剣波により木と同時に10名程の首が飛ぶ。逃げられないと悟った盗賊達は死ぬことを覚悟で
力也に飛びかかる。中にはない詠唱を唱えている者もいた。飛び掛かってきていた盗賊の首を刎ねようとするが横から火の玉が飛んでくる。さっきの詠唱をしていたやつの魔法か?と考えながら火の玉のほうが早く到着すると考え、火の玉が当たりそうになると回転斬りの一回転目で火の玉を切り、二回転目で飛び掛かってきていた盗賊の首を刎ねる。
そして魔法を放った盗賊の首にむけ剣波を放つ。
他の人向かってきた盗賊達も首を刎ねていく。そして盗賊全員の首を切り終えたところで気づく。首を刎ねてもどうも思わないのはどうしてだ?言葉も通じたし、もしかしててこの世界に適用できるようにされたのか?
まあ言葉も通じるし、面倒な嫌悪感も無いしいいか。と強引に納得し、盗賊全員が同じ方向に向かっていた事を思い出し、その方向の気配を調べた。すると複数の気配を感じた
ここは森みたいだし、まず森を抜けるか。それに何か周りから気配を感じるからな。魔物か何かが襲ってくるかもしれないと思い、森を抜けようと歩きだしたが盗賊の死体を思い出した。街に持っていけばお金が貰えるからなと力也と考え、アイテムボックスに入れることができないかと思い盗賊の死体に触れ、念じてみる。すると盗賊の死体が消えた。もしかしてと力也がステータスを開き、アイテムボックスを押してみると盗賊の死体と表示され盗賊の死体がアイテムボックスに入っていた。
死体を入れることができる事を知った力也は盗賊の死体とついでに盗賊の持っていた、盗賊のダガーや長剣のすべてをアイテムボックスに入れた。
こんなに多くの盗賊がいるってことはこの森にすみかでもあるのか?
と考えながら今度こそ森を抜けるために歩き出した。
(弓矢は力也には使えなく、弓などを回収するのが面倒だと思ったため放置した)
次回は予想できてると思います。
では次回も見てください。出来るだけ早く投稿したいと思います。