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幼児編1
両親との和解から暫く経ち、私は両親から愛されながら乳幼児から幼児に成長した。
色々飛ばしすぎだと思うだろうが、乳幼児に出来る事は食う寝るなのだ。
申し訳ないが、時を進めさせてもらおう。
一歳の誕生日を迎えた日に、前々から一人の時に練習していた成果を発表した。
「まーまーぁー」
何度練習しても語尾がのびてしまうのが問題だが。
母は最初、私が何を言っているのは理解していない様だったが、再度呼ぶと喜びながら私を抱きかかえてくれた。
「アイリーンちゃん、ママってよんでくれたの?」
「まーまー」
「そうよ、貴方のママよ、愛しのアイリーン!」
まぁ、なんだ、アイリーンとは私の名前だ。
前世で言えばキラキラネームと言われる類なのだが
家具や服、両親を見ていると、総じてヨーロッパ風である為
今生では違和感なく受け入れられたが、自分の容姿を見ると