君に捧ぐ。
夜に上を見上げれば、満天の星空。
綺麗だなぁって、私は思わず笑う。
学校で黒板の方を見ると、君の後姿。
カッコいいなぁって、思わずニヤケル。
私にとって、君は星空で、
君が視界に入るだけで、キラキラ光る。
私の道標は、いつも君。
中学で部活を選ぶとき、君と同じ部活にした。
高校を選ぶときも、君と同じ志望校を書いた。
合格できて、喜んで、また、君と同じ部活に入った。
君はそれでも私の名前をフルネームを言えなかった。
入部してすぐの男女の合同練習の時、
「君、同じ中学だったよね?」
「えっと、、、名前は、、、」
って君は言った。
――君の記憶に、私はギリギリしがみ付いている。
そんな風に思った。
それと同時に、見返してやる。
私が君を見るときと同じように、
思わず目で追いかけてしまうような。
そんな存在になってやると誓った。
私はそれからというものの、
君に積極的なアピールをした。
自分から「好き」と言わない代わりに、
『君に言わせてみせる』と心に誓ったからだ。
私は君が参加する打ち上げには、
いつも以上にオシャレに気を遣い、
多いときには、服を選ぶのに2時間かけたことも。
それも、すべて君のため。
綺麗な私を見て欲しい。まるで星空と思って欲しい。
つい、目で追ってしまうような、そんな存在になりたい。
お互いにとって、幸せを感じれるような。
分かち合えるというよりも、お互いがお互いに。
そんな関係になりたい。私は君とそうなりたいと願った。
それから、10年して、君は今、私の隣にいる。
私が「好き」って言わなくても、君は「愛してる」と言う。
私が何も言わなくても、横になればそっと、膝を貸してくれる。
私がニコって微笑むと、君も笑ってくれる。 意思疎通は完璧。
私の願いは、叶った。
今は昔と違って、夜空は二人で見ている。
上を見ても、横を見ても、キラキラしていて綺麗。
私は今でも君が好きなまま。




