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あとがき

 ガチガチのB級ホラーアクションを書いてみよう。


 本作を書くに至って、真っ先に思い浮かんだのは、そんな気持ちです。それも、ジャパニーズホラーの定番である呪いや祟り、後は都市伝説なんかを題材にしている猟闇師シリーズにおいて。


 正直、書き出してみる前もみた後も、思考錯誤の連続でした。特に、従来の作品とは異なりアクション性が高くホラー色が薄いため、思い通りのシーンがなかなか書けず、何度も焼き直しを食らわされました。


 実際、刀を武器に怪物と接近戦を行うというのは、なんとも書きづらいものがありました。これがハリウッド映画であれば、銃をバンバン撃ちまくることもできたのでしょうが……悲しいことに、本作の舞台は1990年代の日本。それも、大学生や霊能力者が主人公では、拳銃なんぞ簡単に所持するわけにはいきません。いくら規制があるとはいえ、民間人でも銃を簡単に手に入れることのできるアメリカは、こういったモンスターパニック物には格好の舞台なんですなぁ……。


 まあ、そうは言っても、後半には半ば強引に銃を登場させましたが……。何の訓練も受けていない民間人を戦闘に参加させる場合、やはり飛び道具というのは便利です。



 その一方で、今回初登場ともなる、犬崎美紅の圧倒的な強さ!!


 以前、猟闇師本編の第四作目をお読みいただいた方にはわかると思いますが、彼女は猟闇師シリーズの主人公、犬崎紅の母親になる女性です。今はまだ、紅も生まれていないんですけど、その戦闘力は息子以上。とにかく≪強い女性≫を書きたかったため、彼女の能力はかなりインフレ気味。映画・エイリアンのリプリーや、同じく映画・バイオハザードのアリス等をイメージして書いたため、化け物みたいな強さになっています。


 霊能力なんぞなくとも、並みの怪物程度なら、軽くあしらってしまうくらいの力はあります。反面、霊的な力そのものは、息子の紅よりも低めに設定しました。直ぐに抜刀して力押しの戦いに走る息子と違い、様々な武器と知恵を使って戦えるように、そんな設定にしたんですが……作中で上手く機能したかどうか、少々不安でもあります。



 と、ここまで色々と語って来ましたが、正直、本作は単なる娯楽作品です。突っ込みどころは満載だと思いますが、その辺は適当に流してください。ゾンビ映画に代表されるパニックホラーに、そんなもん入れるのは野暮ったいでしょう? 重厚なテーマなんぞ意識せず、怪物との死闘を楽しんでいただければ幸いです。



 なお、なんだかんだで、今回もラスボスがヤンデレ娘でした……。どうも、最近の私は、別の方面でマンネリ化が進んでいるような気がします。いっそ、このままヤンデレ小説職人にでもなってやろうかと思う、今日この頃です。





2011年 8月 21日     雷紋寺 音弥

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