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龍と獅子と猫の物語  作者: Neight
第2章 サウスノール商業都市国
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第8話 石蛇①

★お知らせ

次の章(3章)で魔法・武器何でもアリの大会イベントがある予定です。

今の所、主要メンバーの内誰を出すかは決まっているのですが、他は決まっていません。

団体戦か個人戦どちらにしようかすら迷っている状況です…。

それは良いとして、出場メンバー募集中です。

コラボ、即興キャラ、私の作品中の中からでも何でもokです。

正直、動くモノだったら生物じゃなくてもokです(ヲイ

期限は次章が始まるまでです。(かなり先)

早めの内にある程度構想をしておきたいな、と。

まとめると、

・何らかのアクションを取れれば生物だろうが物質だろうが参加可

・コラボ(その場合作品名の記入をお願いします)、即興キャラ、作者の本作品・他作品内であいつ出して欲しい等の意見でも可

・戦闘方法、勝負(如何扱って良いか)

・性格・口調

などなどをご記入の上、気軽にメッセもしくは感想で伝えて下さい。


…こんなダメ作者な私ですが、これからもよろしくお願いします><;;


サブタイ変更、毎回すみません…

《side:璃音》


ヴァルと別れて市街地からヴァルに貰った馬車に乗り(何故かポチは馬の扱いに慣れていて、只今業者台)、サウスノール商業都市国に向かっている僕達。


僕達の目的は封印をしている残り三人の神様に会わなきゃいけないんだけど…反応のあった場所で一番近かったのがサウスノール商業都市国だった。


さて、どんな国なんだろうね?


"商業都市"って付くぐらいだから活気ありそうだよね。


うーん、そうだったら良いなぁ…もっと薬草が手に入ったらレパートリーが増えるかもしれないし…。


それに、そろそろ眼鏡とカラコンの機能を一纏めにしたいんだよね。


前は機能色々つけちゃったから出来なかったけど、神力がある今なら出来そうな気がする。


僕の力は屁理屈っぽいけど、要するに"あまのじゃく"に考えれば、使い方は無限に広がると思うんだ。


何でも出来るだろうし。


ただ、捻くれた思考を態々しなきゃいけないからめんどくさいんだけど…。


…うん?もしかして"(シルファリオン)"は慣れる為に普段からあの性格に…?


…いや、有り得ないだろうね。


そんな事、僕ならしないから。



「おい、璃音。関所だから一旦降りろってさ」


「うん、分かったよ」



兄さんに言われて木製の馬車から降りる。


年代物の様でミシリと軋んだ音を出した。


本来、あれだけ愚王だったから他国も貿易したがらないのが定石だろうけど、あの国…そこそこ大国だったみたいで、他国としても断りずらく、逆に良い金づるだったみたいなんだよね。


御蔭で今も他国に行き来出来るんだけど、国の方針や政の形態が変わった為、少々警戒体制に入っているんだとか。


まぁ、普通はそうなるよね。


商業都市は知らないけど、半分訳分からない政形態になったんだから。


しかも、上の人達(・・・・)が困るだろうしね。


これでウェスタリアが成功したら、後ろめたい事をしていたら「次は自分達かもしれない」と考えるだろうからね。


まぁ、自業自得だし、そうやって独りで勝手に震え上がってれば良いよ。


税金巻き上げられている人達の生活を知らずにやりたい様にしている奴らなんてね。


いけないいけない、また思考に耽っちゃったよ。


ふぅ…この癖染み付いちゃってるから直したくても直らないんだよね。


最早性分だからしょうがないよね~。



「次の者、身分証明する物を提示しろ」



関所の見張りの兵士が偉そうに槍の塚で地を突きながら視線を向けてくる。


…無駄にウザイ。



「…コレで良いかな?」



"ギルド"に加入していればカードで身分証明出来るみたいだけど、僕達は早く神様に会わなきゃいけないからそんな暇は無い。


カードなんていつでも作れるしね。


だからヴァルはコレを渡してくれたんだと思うんだけど…。



「…っ!?し、失礼しました!どうぞ御通り下さい!!」



この反応は一体何なのかな!?


このペンダントを見た瞬間、兵士は顔面蒼白にしてぺこぺこしだしたよ…?



『ヴァルハート様が渡したソレは一体…』


『さ、さあな…』



うーん、謎だなぁ…。



『あーヴァルヴァル』


『あ、ああ…ばるばる…?』


『これ、一体何?』


『…秘密だ』


『え~~?けちー』



如何がんばってもヴァルは口を割ってくれそうにも無いなぁ…。


うーん、気になるけど…今度会った時でいっか。


…ともかく無事国境を越える事が出来た僕達は首を傾げながらサウスノール商業都市国に向かって馬車を進めていったのでした。



―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―★―☆―



「…何コレ」


「ウェスタリアも十分凄かったけど、こっちも凄いね…」


「圧巻だな」



馬車を進めていくと、徐々に砂漠の様な土地が広がり始め、サウスノール付近では辺り一面目砂漠になった。


普通、砂漠だと車輪が埋まったり、熱中症で倒れたりするだろうけど、そんな事は起きない。


まぁ、創造魔法でやりたい放題使ってみたから、馬は一度も休憩してないし、歩調も止まる気配は無い。


…え?過重労働で動物愛護団体に訴えられるって?


き、気のせいじゃないかな?


え~ゴホンっ、こんな所に町あるの?とか思いつつ向かうと、蜃気楼の様に揺らめく町が見えてきた。


うーん、何か砂漠の中のオアシス?中東?っぽい雰囲気だね、これは。


イスタンブールのアギア・ソフィア大聖堂の様な建物を中心にぐるりと町が構成されているみたい。


建物は何で出来ているんだろう…?


そう考え込んでいると、いつの間にか町に入っていた。



「あっ…皆さん、日が傾いて来ちゃってるんですけど…今日は宿探しだけにしますか?」



ポチが後ろを振り返りながら声を張り上げる。


空を見ると太陽は西日に傾いていた。


…うん、今日は無理そうだね。


馬車で疲れて…ないからまだまだ動けるけど、下手に回って宿見つけられずに迷子ーって洒落にならないし…。



「その方が良さそうだと思うよ」


「うん、ボクもそう思う」


「はい、じゃあ宿街に──「ああ!?くそっ、またやられた!泥棒ぉお!!」──……」



…忘れてた、と、ポチのいる業者台から溜息が聞こえてきた。



「え?何がどうなってるんだい??」



いや、誰かが盗みを働かせた事ぐらいは分かるけど、何でポチは冷静に…しかも溜息をついているのかな…?



「…ええ、後で説明します。今は放って置いて宿探ししましょう」



…え、放置で良いの?

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