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龍と獅子と猫の物語  作者: Neight
第1章 ウェスタリア王国
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第1章 まとめ

第0話 召喚

 何時も通り(?)の平穏な日常を送っていた劉夜達3兄妹。

 学校に登校しようと道を歩いていると、ダークホール紛いの黒いものに吸い込まれる。

 果たして、その先に待っているモノとは───?


第1話 勇者

 暗闇の空間を抜けた先は石畳の上。

 どうやら此処は"ウェスタリア王国"の城内の様だ。

 異世界召喚に巻き込まれたらしく、勝手に勇者と崇められる。

 王族の中で唯一まともだと思われるヴァルハート(通称:ヴァル)に城から脱出する事を勧められる。

 だが、マイペースな彼らはソレを断り、逆にヴァルの手助けをしようと試みる。

 果たしてそんな事をしてて元の世界に返れるのだろうか。

 明くる日、国王と会合するが、厳重警備の為手が出せずじまいだった。

 ストレスが溜るのを感じながらも「覚えてろよ…!?」的な負け犬フラグを立てつつ耐え抜く。

 その後食堂に向かい朝食を摂ろうとするのだが、もはや食べ物ですらないソレを見て、思わず現実逃避を開始する劉夜達。

 流石にこれはないと思った劉夜が料理をするが、厨房のコックから師匠と崇められてしまう…。


第2話 能力

 回路を歩いていると、念話が聞こえてきた。

 璃音が家においてきたピアスを使用して両親がかけてきたらしい。

 彼らはそっちに向かうと言っている。

 どうやら元の世界に帰る事が出来る可能性が上がったかもしれない。

 厨房から逃げる様に帰って来た劉夜達だが、部屋にいたのは自称神(笑)の幼女事、焔だった。

 彼女に半ば強制的に封印を解かれる。

 何故封印が掛かっていたのかは謎だが、厨二な能力を手に入れた劉夜達は早速訓練場で試そうとする。

 しかし、着いて直にシュタイナー(近衛騎士隊長、やられ役)が立ちふさがる。

 妹の澪羽に向ける視線にイラッと来た兄・劉夜は今朝のストレスを発散するべく決闘を受ける。

 向こうの世界でも対人はなれていたせいか、圧倒的な完勝を見せ付ける事となった。

 そんな彼はシュタイナーを引き吊り、焔を連れ、黒い笑みを浮かべながら闘技場の地下へ消えていった…。

 一方、死合いを兄に譲った弟・璃音は、澪羽の警護がてら殺気に当てられても比較的平然としていた(新米なのか鎧が新しい)少年に声を掛ける。

 しかし、実はこの少年…獣人であり、有名な冒険者だった。

 そうとも知らない二人は勧誘に成功し、モフモフ(実はコッチがメイン)を堪能していたのだった。

 翌日、パスタを食べ終わった劉夜達は邪魔が入らなさそうな近くの草原に向かう。

 この世界の魔法の行使を教えてもらったが、出来なかった彼らは、厨二な良くある想像でイメージをする。

 その方法が当たっていたのか、周囲にとんでもない超常現象が発生する事にビビる彼ら。

 …山を一つ消し飛ばしてしまったのは不可抗力と言う事でスルーさせて貰おう。

 ヴァルの側近になる事になった昨日の少年(以降ポチ)は、移行書類を提出し終えた後彼らと合流し、そのまま町へ向かう事になる。

 だが、城から見下ろす怪しい視線に誰一人気がつく事はなかった…。


第3話 町へ

 町に着いた彼らは物珍しさに負け、別行動で買い物に出かける。

 澪羽はヴァルとポチにバングルとネックレスを買って貰い、劉夜と璃音は食材と薬品を買い漁る。

 澪羽が貢がれている様な気がしないでもないが、実際の所兄二人の方もヴァルが持っているので、何気にそちらの方が(ポチが出した分も合わせても)金額が高かったりする。

 その後、彼らは例の件について話し合う為に移動を開始するのだった。


第4話 地下

 ヴァルに連れられて行き着いた先は普通の民家。

 訝しげな表情で入ると地下があり、そこには多くの人がいた。

 案内をしてくれたサラ(ヴァルの叔母兼乳母)によると約18年前に城勤めを解雇されたのだと言う。

 そして、20年毎に勇者召喚を行っているらしい。

 20年前の勇者は女性で、やはり特殊な能力を持っていた。

 彼らはホーク(騎士)とジェイル(魔道士)を引きつれ、旅をする。

 道中、何人か仲間を増やし、通称魔国と呼ばれるノーザンクレイヴ帝国に潜入。

 だが、彼女とフードの人以外は潜入できず、戻ってきたのはフードの男だけだった様だ。

 その時に帝国の皇帝・ルシファーも消えた様で、現在皇弟・サマエルが執権を握っている。

 サラは彼女の顔を思い出そうとするのだが、出てこない。

 何か封印でもされているのだろうか…?

 その会話を聞きつつも璃音はさり気なくパソコンを開き、いつの間にか採取した資料を眺める。

 財政支出項目に怪しい点を見つけた彼が更に調べると…人形・呪符・魔晶石を購入したらしい事が判明。

 人形は"首狩人形"と言い、赤い鎌を所持する人形で、簡単な命令ならこなす。

 果たして何の為に購入されたのだろうか…?

 因みに、此方の世界の寿命は魔力や気が関与してくる事が判明。

 更に、一年は元の世界の二倍に相当する。

 そして、ヴァルは分身を城に送ったらしい。

 意外な事に彼もある意味チートな人間。


第5話 誘拐

 そのまま泊まる事になった彼ら。

 それぞれ個室で就寝につこうとしていた。

 しかし、何者かによって澪羽が誘拐されてしまう。

 その正体はジェイル事ミカエルだった。

 彼は人間ではなく天使で尋常じゃない強さらしい。

 ヴァルとポチが澪羽に渡したアクセサリーのお陰で場所特定できた彼らはピアスを使って両親に連絡を入れ、地下を後にする。

 ミカエルは尽くフラグを立てている事に気がつかず、ツァドキエル(ミカエルと同期)と共に劉夜達と対峙する。

 ミカエルは焔と相打ち同然、他の者はツァドキエルと対峙するが、流石に経験の差や力量の差が大きく、ポチが翼を切り落とす所まで行くが、苦戦する。

 絶体絶命の危機の時、彼らを助けるべく、彼らの両親と焔の弟・水簾が駆けつける。

 助太刀に来た母・リカを見て驚きを上げるヴァルとポチ。

 実はリカは前回勇者兼皇女のリィアレースの様だ。

 最初は驚いていた劉夜達だが、「母さんだし」という一言で片付ける事にした様だ。

 焔も長期間再起不能になる技を使おうとしたが、水簾によって阻止された為に事無きを終えた。

 その後いつの間にか消えたツァドキエルを放置し、干からびていたミカエルを父・聖の亜空間の中に閉じ込める。

 どの様な亜空間なのかは聞いてはいけない。そこは察してほしい。

 

第6話 過去

 翌日、清々しい気分で地下に帰る一同。

 そんな中、焔が眼を覚ます。

 一同がホッとする中、次はどうしようと思っていると、聖が何かに気がつく。

 どうやら城の宰相が怪しいらしい。

 彼が何か企んでいるのではないかと全員が思った所で、またまた璃音が良く分からないものを出す。

 何とソレは澪羽の能力を補助するモノで、遠く離れた所から相手の心、記憶を読み取れるというモノだった。

 意識を飛ばし、彼の記憶の深層に潜り込み、全部コピーする璃音と澪羽。

 そして、見てみると驚きの真実が発覚する事となった。

 劉夜達三人の前世は、実質二位という高位な地位の神だった事が判明。

 千年前に宰相…アレースとタルタロスによって殺された事が発覚した。

 更に焔と水簾が自分達の前世の部下的存在だったのにも驚く。

 聖に至っては部下もそうだが、魔国と呼ばれるノーザンクレイヴ帝国の元皇帝という事実も発覚し、混乱に包まれる…と思いきや、持ち前の「ま、いっか」でてきとーに流した三人(ヴァルとポチは聖が皇帝という事実は知っていたが、その他の事は知らなかったので混乱して思考停止)。

 何だかんだで騒ぎになったが、ヴァルの術がばれるかもしれないので、そろそろ城に戻ろうという事になった。


第7話 改革

 二日後、披露の席(劉夜曰く"疲労"の席の間違いじゃないか?との事)に出席する一同。

 いつものメンバーはそのまま参加、焔達、聖達、サラ達は例の地下から魔方陣を介して作戦時に突入するとの事。

 貴族が無駄に絡んでくるのを"勇者の肩書き"のせいにしながらも適当に対応する彼等。

 しかし、璃音は王女と王妃に眼を付けられてしまう。

 断れずに半ば強制的に別室に連れてかれ、いきなり告白される。

 急展開過ぎて"そっち"関係に免疫の無かった璃音は混乱するが、作戦通り生け捕りに成功し、ホールに戻ろうと部屋から退出した。

 一方その頃、澪羽もまた被害に遭っていた。

 相手は兄王子の方で、二人での会話を求められる。

 ポチはヴァルの側近扱いなので断る事が出来るのだが、持ち前のヘタレで断念。

 しかし、心配の様で姿消しの魔法を行使しながらポチが後をつける。

 何気にヴァルも付いて来た。

 彼は王女達と同じく告白をしてくる。

 しかし、この世界に来て更に強化された"相手の思考を読み取る能力"で王子の事を"変態野郎"と決め付けた澪羽はやんわりと断る訳は無く、結構ストレートに言い切った。

 すると態度が急変。

 操っていたアレースの人格が表に出てくる事となった。

 ミカエル達とは違う…遥かに重い何かに押され、恐怖心が湧き出る。

 やられる…そう思った時に一人のギャグ補正付き、正義の味方のピンクエプロンが出現した。

 彼女…リカはフライパンとおたまで善戦をし、最後に何処かの一族如く床に埋まる王子。

 コレで終わり、とホッとした一同に告げられる突き落とされる言葉。

 璃音はどうなるでしょうか?と。

 一方、劉夜は困っていた。

 目の前で赤髪の女性が倒れ、色々と意味不明な言葉を発しながら気絶している。

 そんな彼女を医務室に送らせた後、事件は起こる。

 突如人の首が宙をまったのだ。

 直ぐに警戒態勢に入り、神経を張り巡らせる。

 どうやら貴族の中に首狩人形が紛れ込んでいたらしい。

 鎌を持っていなかった為直ぐにピンとは来なかったが、アレースに改造されていた様だ。

 そのまま戦闘に入りかけそうになった時、焔と水練が加勢する。

 焔の破壊活動によって城も損害を受けたが、多くを消滅させた焔は一息をつ…かずに弟の水簾と喧嘩を始めてしまう。

 そんな中劉夜は何かに呑まれてしまうのだが、当然気づいて貰える訳が無かった。

 時は少し遡り、璃音はホールに向かって足を進めていたが、無限回路の如く抜け出せない。

 更に謎の"手"に追い掛け回され捕まってしまう。

 そのまま別空間に引き込まれてしまった璃音は、アレースに操られた王妃と王女と対峙する事になる。

 脱出不可、空間内では外の時間経過は無い状態で危機に陥った璃音だったが、機転(?)を利かせて劉夜を引き寄せた。

 劉夜は突然に事に璃音に対して殺気を憶えたが、とにかく状況を打破する事を優先にした。

 その後二人で何とか脱出出来た二人はリカ達と合流後にホールに向かおうとするが、城の半分が忽然と消えていた。

 呆気に取られる一同だったが、直ぐに状況把握するべく中央付近にいた焔達に状況を訊きに行く。

 結局原因が分からないまま入り口付近にいるサラ達と合流したのだが…そこには無残な変死体となった国王だったモノが在るだけだった…。

 それから約半月(異世界生活約一月)後、彼らはヴァルが見送る中ウェスタリアの新城を後にする。

 ポチはどうやらこのまま付いて来る様だが、良いのだろうか?

 見送っている最中、別の場所では何かを企んでいる集団がいたりするのだが、この時主要メンバーは誰一人として気づかなかったのだった…。

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