第3話 大型ショッピングセンター
今日は学校が、午前中の早い時間で終わり。
いつものように、少し早いがあき兄のお店へ行こうと思っていたら、
友達の鶴ヶ島朱珠が映画を観に行かないかと誘ってきた。
シュシュは160cmぐらいで私より少し背が高い。
茶色がかった髪で名前の通りシュシュで髪を束ねている。
シュシュ曰くせっかくの名前だから、ないとおかしいじゃん。
「月夜、これから映画観に行こうよ」
「う~んどうしようかな」
「いいじゃんいいじゃん行こうよ。あの映画観たいって言ってたじゃん。
後買い物もしようよ。」
あの映画とは、最近上映された恋愛映画である。
ヒロインがサッカー部の2人に同時に告白されて、
戸惑いながら葛藤する内容である。
「わかった。遅くまでは無理だけど」
「やったあ」
都内の栄えているところに出るのかと思っていたら
「月夜自転車でしょ?だったら私バスでそっち行くから、
あそこの映画館に行こうよ。そっちでもやってるし。」
そっちとは月夜の住んでる駅から2つ隣りの駅に
大型ショッピングセンターがあり、そこには映画館も入っているのだ。
別に栄えているところでもよかったのだが、
そちらだと人が多いので近場の方がありがたい。
たぶんそのあたりも気を使ってくれたのだろう。
「じゃあまた後で駅前のところで待ち合わせね」
とシュシュは行ってバス停に向かった。
月夜も
「わかった」
と言って自転車置き場へと向かう。
月夜は自転車に乗った。
学校から月夜の家まで15分ぐらい。
自転車に乗りながら高坂のことを考えていたが、
高坂に映画の話などもしたかったので、たまにはねと思った。
まあ後でお店に行くんだし。
どうせならついでに服やアクセも見たいなあ、と思いながら家へと向かった。
帰ってきたら自転車を置き、軽く制汗スプレーをかけて、そのまま駅へと向かう。
たぶんシュシュと同じぐらいの時間になると思った。
駅前に着くとシュシュの方が先に待っていた。
「ごめん。私の方が遅かったね。」
「おそ~い。待ちくたびれたぞ」
「いやいやどうせほんのちょっと前でしょ」
「そうだけど、からかってみただけ」
とシュシュは笑いながら言った。
そして駅に入り、私鉄の各駅電車が来るのを待った。
この時間の電車は空いている。
月夜が端に座り、隣にシュシュが座った。
「お昼どうする」
シュシュが言うと
「中にいくつかお店あるから見て回って決めようよ」
と言った。
「オッケー!服とかもちょっとだけみていい?」
「うん。私もちょっとみてみたかったから」
そんな話をしてたら目的の駅に着いた。
駅を出ると、ショッピングセンターは5分もかからずに着く。
なんかあき兄以外の人と出かけるの、久しぶりだなと思ったのだった。
ショッピングセンターに着くと、まずはお昼ご飯ということになった。
ラーメン・イタリアン・サンドウィッチ・ハンバーガー・
焼肉・他にいくつかの和食系にいくつかの洋食系。
そしてタイ料理のお店まである。
シュシュは
「ここいいかもね。まずはキープ」
と言いながら
「ここもいい。ここもキープ」
月夜が
「キープだらけじゃん」
とツッコミをいれる。
月夜はイタリアンでシュシュはタイ料理になった。
「月夜勝負だ」
「シュシュちゃん譲れないからね」
結局じゃんけんで月夜が勝った。
「やったー!」
「まあ誘ったのわたしだから選ばせてあげたのよ」
と言いながら悔しがる。
お店はまずます混んでいて、2人は4人用のテーブルに案内された。
「お決まりになりましたらお呼び下さい」
と店員がメニューを2人に渡して去って行った。
メニューを渡されたが2人が見てるのは平日限定ランチメニューと書かれてるものだ。
シュシュは
「トマトとにんにくのスパゲッティかペペロンチーネ食べたい」
と言うが、月夜は
「にんにく!」
と否定する。
月夜はカルボナーラのセット。
シュシュは仕方なくミートソースのセットにした。
セットにはサラダとドリンクが付いていて、2人ともホットコーヒーを選んだ。
待っている間話題は共通の友達のことや某SNSのことそして…
「月夜。例の年上の人とどうしてる?」
「どうって…」
「あれ?付き合ってないの?」
「ないよ!」
「そうなんだ。てっきり。」
「そういうのじゃない」
「ふーん。まあいっか」
「シュシュはどうなのよ?」
「わたしは別れたよ」
「え!」
「だってなんか違うというか」
「そうなんだ。今はいない?」
「いない。いない」
「いい人いたら紹介して」
「わたし男子と話さないから」
そんな話をしてると料理がきた。
2人は食べながら話題はスパゲッティの味と映画の話に変わっていった。
料理を食べ終わるとコーヒーが運ばれてきた。
月夜はミルクと砂糖たっぷり入れて、シュシュはブラックで飲み始めた。
今度はアクセサリーの話になった。
「最近。アクセとか石とかに興味あってさあ」
とシュシュが言う。
月夜は
「じゃあ後で店に見に行こうか。アクセならいくつかお店あるし」
「いいね。ネックレスとか新しいの欲しいんだよね。月夜は?」
「わたしは…特に…でも見ていいのがあったらね」
そして2人はコーヒーを飲み終わると、映画館へと向かった。




