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第20話 帰り道

石の展示即売会の会場を出ると、広場にキッチンカーが何台か止まっていた。


みんな喉が渇いたので、飲み物の車の前に行きそれぞれ注文した。


ここで飲んでもよかったのだがすぐ近くに公園があったので、

そこで飲むことにした。


「石の展示即売会楽しかった」

とシュシュは言う。


「いっぱい買ってたね」

と月夜がシュシュに言う。


「今日の為に最近買い物とか我慢してたんだ。月夜は何買ったの?」


「ネックレストップとブレスレットだよ」


「見たい。見たい」


「これだよ」


月夜は、購入した瑪瑙のペンダントトップと、

ハウライトターコイズのブレスレットを見せる。


「いいないいな。いくらしたの?」


「2つで1500円ぐらい」


「安っ」


「えへへいいでしょう」

と月夜は言う。


「また買い足しに行こうかな…」


シュシュはそういうと、会場の方を見た。


月夜は高坂を探す。


すると公園の端で回りの畑とかを見ている。


「あき兄何みてるの?」


「なんとなく畑を見てた。特に意味はない」


「そっかあ」


シュシュがやってきて


「何してるんですか」


「いやボーっとしてただけだよ」

と高坂はいう。


この畑は隣の民家のだろうか。


畑といっても広くなく、家庭菜園のちょっと大きいのという感じだ。


シュシュが民家の方を見て

「あれなんだろう?」

と言う。


2人はそちらに視線を向ける。


そこには玉子パックの様なものが半分に切られて、たくさん置かれていた。


「捨てるんじゃないの?」

と月夜が言うと


「それにしては多くない。()めこんでるかんじだし」


高坂も見て

「なんか保管してるかんじだね。何かに使うんじゃない?」


「何に?」

と月夜が聞くと


「さあ?」

と高坂が答える。


シュシュが

「今日即売会で買ったもの見せあったりしましょうよ」

と言ったので、3人はベンチの方に移動した。


月夜は、先ほどのペンダントトップと、ブレスレットを出して、

高坂はアメジストの石をシュシュに見せた。


シュシュはたくさんの買ったものを2人に見せていった。


くじのブルーレースアゲートやジオードにアクアマリンの結晶。


フローライトとスモーキークォーツの原石や、

ペリドットとアパタイトのルースなどなど。


ルースとは、カット、研磨された石で、

台座などにはめられてないものらしい。


飲み物を飲みながら、買った石の解説していたシュシュが

「これ美味しい。高坂さんも飲みます?」


「ああ」

と高坂は生返事なまへんじで言った。


高坂はシュシュから飲み物を受け取るとストローで飲み物を飲んだ。


それを見た月夜が

「あー何してんの!」


シュシュが

「何ってアイスカフェモカあげただけだけど」


「あー何してんの!」

月夜は高坂を見た。


やはり目つきが鋭くなり、唇を噛みしめ


「月夜。あの玉子パックで種から苗を栽培しているんだ。

パックの下に穴を開け土を入れれば簡易苗ポットの完成だ。

その証拠にあのパックには土が着いていただろ。それで出来た苗を畑に…」


そこまで言うと高坂は膝をついた。


月夜はかけより、高坂を長椅子に寝かせた。


シュシュが何?って驚いて月夜を見る。


月夜は

「あき兄はコーヒー飲むとこうなるの。

つまりコーヒーのカフェインを接種すると、頭がものすごく冴えるんだけど、

すぐ意識失うというか倒れるの。だからコーヒーは飲ませちゃダメなの」


シュシュはまだ驚いているが

「コーヒー飲ませちゃって、ごめん」

と謝った。


しかし月夜はまだ怒っている。


シュシュは

「ほんとごめん。知らなかったんだ」


「それだけじゃない」


「えっ?」


「なんでシュシュが飲んでたストローで飲ませたの!」


「そっちもか。私が気にしないからつい」


「少しは恥じらいってのを!」


「あーもうほんとごめん」


少したってから高坂は起き上がった。


「あき兄大丈夫?」


「高坂さんごめんなさい」


「ああ大丈夫だ」

と高坂は返事をした。


「高坂さんさっきの玉子パックを…すごい」


「どうだ。あき兄はすごいでしょ」


「なんで月夜が威張るの」


少し休憩してから、念の為にタクシーで駅へと向かった。


高坂は電車に乗る頃には、すっかり体調が良くなっていた。


「すっかり暗くなっちゃたね」

と外の景色を見ながら月夜が言う。


それを聞いた高坂は

「そうだ、2人ともまだ時間ある?」

というので2人は(うなず)くと


「途中駅で降りない?」

と言う。


高坂達の家の2つ手前の駅だ。


「何かあるんですか?」

とシュシュが聞くと


「なんかイルミネーションが綺麗らしい」


「「見に行く」」

と2人が答えた。


目的の駅で降り少し歩くと、そこは通り一面の木々だけでなく、

様々なオブジェがライトアップされていた。


圧巻の竹のオブジェに、たくさんの動物のオブジェと、

全てに電球がたくさん取り付けられている。


月夜とシュシュはイルミネーションされたトンネルを歩き


「すごい、すごい」


「超きれい」

と2人ともずっとテンションが高い。


しかし女子高生を夜遅くまで連れまわすわけにはいかず


「2人ともそろそろ帰るぞ」


「「えー」」


「これ以上はダメだ。また今度な」


「「はーい」」


こうして3人は電車に乗り帰って行ったのである。


駅に着くと、シュシュは更にバスに乗るので、2人は見送りに。


「今日はと~っても楽しかったです!」


シュシュは満面の笑顔で手をふりバスに乗った。


最後に

「高坂さんほんとにありがとう!」

と言って。


高坂は軽く手をふったが、月夜はムスっとした顔をしたのだった。

次回が最終回です

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