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14 彩芽が笑うために

プロローグの後。

 太陽が頭上に上って、俺の頭を熱く照り付けた。


 昨日の夜とは正反対の天気。


 彩芽が生きたいと思えるような楽しいことについて考えていた。


 雨の日しか会えないのならば、彩芽は雨が好きだし雨をできるだけ活用したい。


 そう思って雨の魅力をスマホのメモ帳に書き留めていった。


 音、匂い、滴。


 思いっきり濡れた時の何かが洗われたような気持ちよさ。


 涙を隠してくれるところ。


 思いっきりはしゃいでも許されるような温かさ。


 目を閉じて、思い浮かんだ情景をそのままに書き込んでいく。


 彩芽が笑ってくれるように。


 思いっきり水たまりに飛び込んでどっちが派手に濡れるかを勝負。


 綺麗な写真を取り合って、SNSにアップして勝負。


 手を広げて、雨粒を何粒キャッチできるかの勝負。


 彩芽の笑顔がセットだと、いつもの自分じゃ思い浮かばないような奇想天外なアイデアが降りてくる。


 彩芽の心を揺さぶって、笑いや驚きで満たしてやりたい。


 彩芽を生き返らせるという目標以前にただ彩芽の笑顔が見たいと思った。


 目を閉じると、昔の彩芽の笑顔が脳裏に溢れてきて、涙が溢れた。


 弾けるような屈託のない、ひまわりのように輝く、シャボン玉のように透明感のある、美しい笑顔。

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