パンドラの扉
重い、とてつもなく重い扉
その先にあるのは…。
溶岩のように真っ赤に燃えてる松明
細道を進んでゆく
「あー、くそ蒸し暑い」
ジリジリと皮膚を焼くような暑さ。
まるで地獄にいるようで、心拍数が上がっていく。僕は何故か、何事も起きませんようにと願っていた。
「お、扉じゃん!!腕がなるぜ!」
「ったくロウは…」
いつもなら頼もしく感じる会話なのに何故か僕は唾を飲み込んだ。
「あの!!!やっぱり、この先に行くのやめません??一応調査ですし」
「あぁ!?ここまで暑苦しい思いしたのに行かねーのかよ!」
「ハルキってビビりだね」
「あはは!そう言ってやんなよ2人とも笑
ハルキ、俺らがついてるし、いざって時は俺が守るから!大丈夫だ!」
…。いつもなら即答するのだが僕は間を開けて返事をした。
「開けるぞ!!」
地鳴りのような音を出しながら重たい扉がゆっくりと開き中に入るとしまった。
あちらこちらからマグマの滝が流れており、
足を踏み外せば、マグマの餌だろう。
「あぁ!?モンスターはどこだよ!!」
「まぁーまぁー、ロウそんなに焦るなって!」
やっぱりここに来なきゃ良かった。
開けてはならない扉だった。
突然マグマから現れた巨大なモンスター
後悔してももうおそい。そのモンスターを見つめるツルギさんの顔は、いつもの笑顔溢れる顔ではなかった。
ロコ「いやー気になるところだねー!!」
ハルキ「いや、もうこの時点で逃げたいです…。」
ロコ「ヘタレめ!」
ハルキ「あぁーーー!?ヘタレじゃねーし!強いし!」
ロコ「前の世界のゲームの中だけね!!!!!」
ハルキ「それは言うなぁァァァァ!」