新たな出会い
こんなことあるのかよ…
「ようよう、ポンコツヒーラーのくせに二刀流のロウと組んでるらしいな?どうせお荷物だろ?ロウの同情でも買ったのか?笑」
「あ、え、その…」
こ、怖い…やっぱりどの世界でもこんな人いるんだ…。
「うっせーなー、酒場だろ、俺らに絡むな、俺は自由に出来ればいいんだよ、そこでこいつが適任だっただけだ。」
ロウさん!!!!思わず心の中でそう呼んでしまった。
いや、いつもは自由すぎて大変なんだけどね?
パシるし、金の管理なってないし、どっかふらっと行くし…。依頼と違うことしてるし…。
「ちっ…」
どうも僕のことが気に食わないようだ。
まぁ、うん。ポンコツヒーラーがこんなすごい人と組んでるなんてねヘイト買うよね。
なんかほんとに自分のポンコツさに悲しくなって俯いてしまった。
何も無いといいけど…。
「ロウの実力を借りて飯食ってる寄生虫め、お前なんて」
あ、ガラスのコップを投げる気だ
えーーーー僕ほんと運がなーい
目をつぶった
「やめろ!」
シーンとなる店内
「酒場はみんなで楽しむところだろ?楽しもうぜ!な?」
気さくにケラケラと笑う男の人、年上かな?
でもその手はしっかりと投げようとしてたコップを持った腕を掴んでいた
「ツルギかよ…まぁーたおせっかいか?やめとけよあんなポンコツのために」
ほんと懲りないやつだなこいつ
「んー、楽しく行きたいじゃんな?俺もフリーでやってる身だしいっしょだぞー?」
ツルギ…あ、タンクTOP3に入るぐらい強いひとだ。
気さくで人気者だからどこのギルドからも誘われてるけど断ってるらしい。人数合わせではいることはあるらしいが
「はぁ、ツルギがそう言うなら、俺らは退散するよ、こいつといたくねぇーし」
「ははっ!すまんな!んじゃな!」
はぁー、ことなきをえた。ツルギさんかな?凄いな。僕にはあんな勇気はない。明るく丸く収める自信もない。そもそも自分が出来損ないだからこそみんなに迷惑をかけてるから…止める資格なんてない。
ほんとにすごい人だな。
「よう!噂のボーイ」
ひぇ!?また僕ですか!?
「俺ツルギ、お、ロウと組んでるて聞いてさ面白そうだなーと思って」
「何がだよ…俺は自由を…「いやーあのロウがねぇーまさか組むとは!ちょっと興味深い!俺も連れてけ!!!」
「人の話ぶった斬るんじゃねーよツルギのくせにタンク野郎」
酒場のみんなが笑う
「ははっ!そりゃー剣士になりたかったけどタンクの方が適正出ちまったし、タンクも楽しいぞ?」
ロウさんが珍しくペース乱されてる…
てかこの状況何…
というわけでロウさんがじゃんけんで負けてツルギさんも次のダンジョンについて行くことになりました。
なんなんだよもうーーーーー怖いよー
「いやー次回作きになるねー!」
「僕コワイ」
「はは!!いいじゃないかー!」
「マジで意味わからない!」
「次回に期待期待!!」