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転生したらポンコツヒーラーな件について  作者: 音羽 心音
フェルリン祭編ー序章ー
32/61

憧れの眼差し

ついにシルラとの4対4がはじまった!

闘技大会組side



「そう言えばさ、ロウ」


「おう」


「なんで、エイト君はいつもひとりで動くんだい?」


「お前さ、散々2対2で戦ってきてエイト言ってただろ。基本は情報戦だって。」


「あー!あの時の話か。」

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とある特訓の日


「作戦たてんのムズいなー、あー!!俺こういうの無理!!!」


「ツルギさんは素直というか真っ直ぐというか…。」


「でも作戦は大事だ。よく知るほど対策されていくから、新しい作戦を立てなきゃだろーが」


「そうだけどよぉー、もう思い浮かばねーよ!!だって俺ら散々やってきたから、何が得意でとか分かるじゃねーか!ロウだってそれ分かってんだろ?」


「…。まぁ。」


少し間が空いた。


「1番大事なのは、基礎なのは情報だ。情報戦なんだ。」


「エイト君が喋った!?」


「いや、僕をなんだと思ってる。」


「そうですわね。エイトさんは情報を素早く集めて、処理して、予測し、行動してますわ。なので臨機応変な対応ができるのではないかと。」


「そう、作戦なんて、その時の状況次第で崩れるもんだと思ってる。だから情報が必要なんだ。情報があれば、敵の行動を予測できる。予測したら、戦略を立てやすい。」


「ほう!しっかし真面目だなー若いのに!エイト君もっと笑えよ笑」


「…やるからには勝ちたいんだよ。完全勝利…。」


「エイトは負けず嫌いだからな」


「ロウ!!」


---------------------------------------------------------------------

ロウ視点


「確かに情報が大事だけど1人になる理由が…?」


「お前はバカか。エイトは隠密の能力がある。俺たちがいると邪魔なんだよ。悟られるだろ?エイトが情報を集めるまで俺らは近接探す。それだけ。」


「おう!そうだな!笑」


«東の方に大きな魔力2つ発見。私のいる場所から北東の魔法石あたりの場所に魔力発見»


エミからの伝達だ。多分。俺らは北東の方にいる。


「ツルギ、気をつけろ。エミが発見するということは狙撃手か、魔道士だ。」


こくんと頷くツルギ。


«エイトさんからの伝言その場を離れろ南東にだそうです»


«わかった»


多分この指示を出すということは、エイトになにか考えがあるんだろう。


ん?この感じは?


「ツルギ!!」


「おう!」


カキーン


「うっ…。流石トップ3に入ると言われてるツルギさんだな」


「よぉー!よく耐えたな笑昔はぶっ飛ばされてたくせに笑」


「それなりに!特訓やってんですんよ!!!」


「動きがあまい…」


「おぉっと!!これまた噂の一匹狼だった最強とも言われてる双剣使いのロウじゃーん!」


「ちっ…。仕留め損なった。伊達に大手ギルドのアタッカーじゃねーな!」


「わー、ロウ目がギラギラしてるー笑楽しそうだな!笑」


カキーン、カキーン

ザザッ


「おいおい、俺の手数に負けてんじゃねーよ」


「双剣なんてそうそう使えませんからねー。手数では負けますよ!!」


彼は高くはるか高く飛躍した


頭上をとびこえてゆく。きっと俺らのことは無視していくんだろう。たしかあいつはツルギの話によると素早さと高い跳躍、持久力がある。そうはさせてねぇ!!


「ロウ!」


「おう」


俺は思いっきり走りツルギの盾を踏み台にして高く跳躍した。


「いってらー笑頑張れ!後輩!ロウは怖いぞー笑」


「てめぇ、俺を残していけると思ったか?」


「ヒィ!!??」


「空中戦は得意中の得意なんだよ!!」


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相手視点


刃と刃が素早く交わる音がする。落下しながらも、まるで鷹のように狙った獲物を逃がさないよう、バランスを取り、さらに早く動いてくる。刃を弾くので精一杯で、地面に落ちる時の受身を取れそうにない。どうしよう…。


ニヤリ


ロウの目が、狙った獲物を捉える瞬間のような鷹の目のようにギラリとひかっ…。


「終わりだ」


ドン


「うっ…。」


蹴り?なぜ?


その疑問はすぐにわかった。

湖に落ちたのだ。


「ロウおつかれさーん!笑」


「俺は濡れたくねぇ」


「はいはい。」


目を開けるとすぶ濡れでロープで手と足を拘束されてた。


「やぁやぁ、良かったね?ロウが優しくて」


「え?」


何故かずぶ濡れのツルギさんが言う。


そして周りを見渡す。そこは…湖の周りは…岩だらけ。

そうか、僕が受身を取れる暇がないと知ってわざとあの時蹴って、湖に…。

完敗だ笑


「僕を突破してもまだいますからね!!笑」


「おうよ!!」


「ロウさんって呼ばせてください!ロウさんさすがっす!」


「うっせぇ、おい、ツルギこいつと行動しながら見とけ。」


「ほーい!!笑」


「クールだけど優しい方っすね!笑」


「前は荒くれもんだったんだよ?笑でもな、とある男の子に感化されたみたいなんだよなー笑」


???とある男の子?

あのロウさんが?

僕は敵ながらもロウさんに少し憧れてしまった。


---------------------------------------------------------------------

ロウ視点


後は3人か…。逃げられないようツルギに渡しといたが。


突然赤のレーダーが飛んできた。


「ちっ、かすったか」


まぁ、いい。これでいいんだろ?


「気になる終わり方したなー!あは!にしてもロウの変わりようがすごい…。ロウは自由気ままな一匹狼だったのにね!どうなるんだろうね!」

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