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毒・毒・毒!!  作者: マネージャー
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ウルと名前を付けてみた

「毒!? 勿論、私も一緒に行くんだよね。今すぐにでも行くんだよね?」


 下水道に毒を持つ魔物がいると聞いて、ポイはベッドから跳ね起きた。ルパソに無防備で運ばれたのも、他の毒をくれると思ったからだろうし。毒に貪欲というか……それ以外何も考えてないというか……



「よし!! この部屋に残していくのも忍びない。料金も掛かるかもしれないから、一緒に行くか!!」



「『一緒に行くか!!』じゃないよ!! 俺の準備が全然だから。道具も全くない状態だし、LVも足りてないから」



 子供の作戦が決まった事で、【子供の正体は】に追加情報が表示された。


【子供の正体は】



依頼者 謎の少年


内容 少年の仲間を野盗達から救出


報酬 スキル ???


推奨LV12



 ルパソの【汚名返上】の報酬とは違い、【子供の正体は】はスキルみたいだ。これは少年もしくは、仲間のウルフ達から貰えるのかもしれない。それよりも推奨LVだ。俺のLVは7だから5も差がある。ソロじゃないとはいえ、10までは上げておきたい。ビリビリ玉の毒は……ルパソの所持数が少ないから止めておく。もしかしたら、【カント】の街に売っているかもしれない。



「そうなのか? ……仕方ない。そっちの準備が終わり次第、連絡をくれないか? そのためにフレンドにならないと駄目なんだが……」



 こういう状況だから仕方ない。アカツキさんともフレンドになったわけだから、フレンドの一人や二人。このクエストに関してだけの付き合いだろうから。



「いいですよ。俺の名前はヤク中です。貴方の名前は……ルパソと名乗ってるところを聞いてますから」



 俺からルパソへフレンド申請を出した。【メニュー】の【フレンド】から【申請】を選び、近くにいるプレイヤーに矢印が出るので、それをOKする形だ。



「登録するぞ…仕方ないおおっ!! 【初友】という称号が。連絡するのも、ヤク中の職業とLVが表示されるのか」



 ルパソにとって、俺が初めてのフレンドらしい。俺のフレンド欄にもルパソが追加された。職業が盗賊なのは本当みたいで、LVが5……俺よりも低いじゃないか!!



「駄目だろ!! LVが俺以下なんだから、準備不足だって。そっちの推奨LVは見てないんだけど、LV12のと同じぐらいでしょ?」



「推奨LV? 15と表示されてるけど、推奨だからな」



「十も差があるじゃないか!! 囮役なんだし、野盗から追われるかもしれないんだ。パラメーターやスキルを上げる必要があるから」



 ルパソとポイの言葉に流されないで良かった。そのまま行けば、失敗するのは明らか。互いにLV不足なのは駄目でしょ。【ガナナーガ】の時は一体どうしたんだ? ルパソは【イチバン】とは別の場所から来た?



「うっ……そういうものなのか。BOSSとか、こういうクエストは初めてだからな。LV上げか……それも一緒に」



「残念だけど、そこは別々で。ポイは勿論こっちに」



 申し訳ないけど、ルパソといたら【空気のような存在】の効果が発揮されるか怪しい。それを知るのは下水道で一緒に行動する時で十分。出来るだけ安全にLV上げをするなら、一人の方がいい。



「はぁ……残念だ。俺に毒が回らないよう、考えてくれてるんだな。それなら、ウルは俺と一緒に」



「……ウル? もしかして、俺の事か?」



 俺がポイと行動するものだから、ルパソは子供を一緒に連れて行こうとするだけじゃなく、勝手に名前も付けている。俺がポイに名前を付けたのと同じ感じだな。



「ウルフの仲間だから、ウル!! こっちもどう呼べばいいか、分からないしな」



「……好きに呼べばいいよ。だけど、アンタ……ルパソとは一緒に行けないよ。俺は兵士達に追われてるんだから。外に出る時はアジトへ向かう時だから。ルパソは顔を隠してたから、大丈夫だと思うよ」



 ウルという名前が気に入ったのか、ウルもルパソをアンタやお前じゃなく、名前で呼んでくれている。まぁ……LV上げのお誘いは断ったみたいだけど……下手にウルが戦闘で死ぬのも洒落にならないので正解だと思う。



「先に下水道にいる毒の魔物を調べたいんだけど、【カント】の何処にあるか教えてくれないか? 決して、二人で乗り込むつもりはないから」



 野盗のアジト攻略中に毒の取り込み状態はしんどいと思うし、先に毒を取りに行くのが正解だと思う。【カント】の外でLV上げをするよりも効率がいいはずし、放っておくとポイがいつの間にか下水道の場所を探り当てて、乗り込みそうな気もする。



「住宅街側だね。ゴミ捨て場がいくつかあって、その中の一つに隠し階段があるから。人目に付かないゴミ捨て場と言えば分かると思うよ」



 ゴミ捨て場の近くに下水道に繋がる道があるのか。ゴミ捨て場は毒の宝庫……というのは嫌だな。



「分かった。俺達は先に行きます。ルパソもここで待ってるというのはなしで。ログアウトする時も連絡してください。次の時は時間を合わせるので」



 俺はルパソにそう告げて、宿屋を後にした。

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