僕の領地での扱い1
目が覚めるとさんさんと光っている太陽が窓から見えた。
「うーん」
僕は起き上がり、背伸びをするとベッドから這い出た。
「『掃除』」
僕は日課の起きたら体『掃除』をした。
「、、、あれ?」
いつまで経っても頭の痛みが襲ってこない。
「そういえば昨日痛く無くなったんだっけ。」
だからなんだという話だが、毎日の痛みを経験しなくなれたのは嬉しかった。
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「お前は外で遊んでろ。」
僕が執務室で、父上から伺った内容は 子爵が来るから役に立たんお前は邪魔すんな だった。
子爵様が来るからだろうか、父上は少し気が立っているように見えた。
「わかりました、失礼しました。」
触らぬ神に祟りなし、そのまま
ペコリと頭を下げて、執務室を出た僕。
そのまま門を出て町に向かう僕。
しかし、町に出るのは少し抵抗があった。
なぜなら、
「おっまたきたのか」
「あら、無能君じゃないこんにちは」
こいつらがいるからだ。
2人とも僕と同じ12歳で、
最初に挨拶したのは赤髪で僕をバカにするタグラス、平民だ。
そしてこっちの銀髪の女の子がリリア。同じく平民で僕をバカにしてくる。
さらにそれだけではなく、、、
「スキルもろくに使えない無能が何で生きてるのかしら?さっさと死んだ方がみんなのためとわからないの?」
と、ご覧のとうりすごく傲慢な少女なのだ。
「僕が町に出るか出ないか、死ぬか死なないか、選ぶのは自由でしょ?」
チッと2人とも舌打ちをする。
、、、うん2人ともじっとしていればイケメンと美少女の類いに入ると思うんだけど、、、
「お前!生意気だぞ!」
「私たちを誰と思っているのかしら!?」
前言撤回。こいつらどうしようもないクソガキだ。
それ、こっちのセリフだよ。
君たち僕が誰だと思ってるんだ。リーフ男爵家の三男、エステル・リーフ様だぞ!と言ってやりたい。
「もういくから。」
「あっ、無視すんなよ!」
「ちょっと待ちなさいよ!」
と、あまりにもしつこいので無視することにした。
「待てっていってるだろ!」
と、突然タグラスの走るスピードがアップし、あっという間に前に立ち塞がれてしまった。
「どうだ!」
ふっふーんと誇らしげに立つタグラス。
これがタグラスのスキル、『身体能力超強化』だ。
シンプルでとても強いスキルで7級に認定されている。
そして、
「あっ!」
ズテーンと転んでしまったリリア。
「もう!膝擦り剥いちゃったじゃない!」
確かに膝から血が出ている
するとリリアは膝に手をかざし、
「『女神の癒し』」
と、唱えた。
すると、しゅるしゅると膝の怪我が塞がっていき、最後には跡形もなく消え去った。
これが彼女のスキル、『女神の癒し』だ。このスキルは8級に認定されている。
このスキルが原因でこの性悪女が聖女とか呼ばれたりしている。
これらのスキルがこの子たちを増長させているのだ。
「エステル!お前のせいで、、、あれ?どこ行ったー!!」
リリアが怪我してタグラスがリリアに注意が向かってる時に逃げさせてもらったよ。
こんなくだらない茶番に付き合ってる暇はないんだ。
そう思いながら僕は街へとは違う道へと向かった。