僕の屋敷での生活3
少し短いです。
目が覚めると背中にゴツゴツしたものを感じた。
頭には何かが巻かれている感触がする。
「いてて」
どうやらあれから簡単な手当てをされただけで、ベットに運ばれもしていなかったようだ。
背中に石が転がっていて、チクチクする。
「はぁーーーー、、、」
本日3回目の深いため息をついた。
「そうだ!掃除!」
ガバッと起き上がる僕。
急に動いたので頭が少しクラクラした。
外を見ると夕日が沈んでいた。
「やっば!」
日が暮れているということはだいぶ時間が経っているのだろう。
早くしないと寝れないと思い、
「『掃除』」
ふっと一瞬何が起こったのかわからなかったがその一瞬後、
「いっっっっっっっっったあああああああああああああ!!!!!」
僕は中庭を『掃除』しようとしたが、掃除の痛さと普通の頭痛いやつとがミックスされてチョー頭が痛くなった。いやマジで。
「っっっっっっっっっっっっっ!!!!!」
(勘弁してくれ)
ただでさえ痛かったのにミックスされると耐え切れない。
しかし、
「やら、、、、ないと、、、」
僕に拒否権はないのだ。
おそらくこの掃除が明日までにできないと僕は責任を取ってこの家から追放か、この世から追放されるだろう。
耐え切らなければいけない。
「『掃除!!!」
地獄のような痛みが駆け回るが、僕は作業を続ける。
(ローク兄さん恨むぞ!!)
という魂の叫び声は誰にも届かない、、、
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どれほど時間が立っただろうか、僕は最後の『掃除』を行い、地面に倒れ込む
なぜか途中から『掃除』をしても頭が痛く無くなっていた。
(おわっったー)
だがそんなことも気にならないくらい疲れて声も出ないくらいまで消耗しきっていた。
あたりは真っ暗になっており、目を凝らさなければ何も見えない。
ぎゅるるるるるるる
とお腹のなる音が響き、僕はお腹をさする。
「お腹、、、空いたなぁ、、、」
今日は晩飯抜きだろう。
「何か食べたいなぁ」
むくりと起き上がり僕は部屋に戻る。
部屋に着くと自分に『掃除』をかけてベットに倒れ込んだ。
「明日は、、、いいことあるといいなぁ。」
と寝る間際に呟いた。
【掃除スキル熟練度99%に達しました。】
最後の声は誰だ!(棒読み)