僕の屋敷での生活1
どうも、作者のアゼーザーです。素人なので稚拙な文章でも勘弁してください(ガラスのハートなので汗)
また、この作品は不定期更新デス
では、どうぞ
僕はエステル・リーフ。
リーフ男爵家の三男だ。
貴族としての生まれは恵まれていると言えるのだろう
しかし
「エステル!」
と怒鳴り声で父上が私を執務室に呼び出す。
「はい。」
「明日バムトル子爵がこの屋敷に来る、今日中にこの屋敷を掃除しておけ。」
「き、今日中にですか?。」
いきなりで、少し狼狽してしまった。
「何だ何か文句でもあるのか?。」
ギロッと僕を睨みつける父上。
男爵とはいえ、一応貴族の屋敷なのだ。
広くとてもではないが1人で掃除するには時間と労力が足りなさすぎる。
しかし言い返そうにも相手はこのリーフ家の当主であり、
私の父である ダーツワーク・リーフ男爵様だ。この家での最高権力者であり、僕をこの
家から追い出すことも出来る。
下手に言い返せば命もろともおさらばだ。
「いえ、、、、ありません。」
「ふっはははは感謝すべきだろう!何の役にも立たないゴミスキルを持ちながらここまで育てて
やっているのだからな!」
と、上機嫌にこれで困りごとが一つ減ったと笑いながらどこかへ行ってしまった父上。
そう、スキル。
この世界にはスキルという特別な力が10歳になると女神様から授けられる。
スキルにはレア度があり、一級→二級→三級というふうに数が多ければ多いほどスキルが強くなる。
スキルは最大9級まで確認されているが、7級が騎士団長クラス9級ともなると英雄クラスと呼ばれる。
しかし、そのスキルの中にも例外がある。
それが僕エステルが持つスキル『掃除』だ。
そのスキルを使うと指定した場所が綺麗に掃除されたような状態になるが、戦闘になると何も役に立たない
ゴミスキルだ。
スキルを授ける教会の人たちはこのような役に立たないスキルを0級スキルと呼んで蔑んでいる。
だから僕は貴族だからといって恵まれていることなどない。
むしろ変に権力を持っていて生意気だ!といじめられることも少なくはない。
「はぁーーー、、、、、」
と、深いため息をついてしまう僕。
こんなことならば平民に生まれた方がよほど良かったんじゃないかと思うこともしばしばある。
、、、、明日までと言われたからには、今から始めないと間に合わないだろう。
「はぁー、、、、」
また深いため息をついてしまう僕。
そして嫌々ながら手を宙にかざす
「、、、、、『掃除』」
指定された地面が明るく光り、ピカピカの床になった。
しかしそれも僕から半径10m離れたところまで。
このスキルは僕から10m離れたところまでしか影響しないのだ。
そして、
「いったーーーーー!!」
ガンガンと頭を殴られたような衝撃が僕を襲う。
スキルを使うのもただじゃないのだ。
これでも最初に使ってた時よりは痛みは弱まったのだ。
僕は辺りを見回す。
ろくな使用人がいないせいで床は黒みがかってる。
ここの他にもまだ客室や、玄関、ダイニング、リビング、中庭と掃除しなければいけない場所は残っている。
僕はさらに離れた場所へといき、またスキルを使う。
「『掃除』」
いつまでこんな生活を続けなきゃいけないんだと歯を食いしばり、痛みに耐えながら思う僕だった。
不遇主人公系が私好きなんですよね(笑)