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秋の七草

作者: 川嶋恭太

「あらま!お福ちゃん、どうしたの前歯?」

「えへへ、転んじゃった」


ぼたもちが美味しーい季節になりました

昨日の夜は、まーん丸のお月さまが

手を伸ばせば掴めるんではないかと

思うほど真近で輝いていました。

『ぼたもち食べたいなー』

お福ちゃんはまーん丸のお月さんを

眺めながらふと思いました。


ちょうどその頃、

『よし、今日はぼたもち作ろう!』

よしゑおばちゃんはまーん丸のお月さんを

眺めながらふと思いました。


『ススキ採ってくる』

慌てて家を飛び出したお福ちゃんは、

お庭の小さな石に蹴つまずいて

転んでしまいました。


歯すきなお福ちゃん 秋の七草

はぎ、ススキ、桔梗ききょう撫子なでしこ

女郎花おみなえし藤袴ふじばかま

最後は、くず

歯すきなお福ちゃん 秋の七草


いつもよしゑおばちゃんが持ってきてくれる

美味しーいぼたもちが食べられなくなって

しまうかも知れないとお福ちゃんは急に悲しくなりました。




「そうなん、気をつけなよ」

「うん」

「お母さん居る?」

「うん、お母さーん、よしゑおばちゃん」

「弘ねえさーん、ぼたもち持ってきた」

ニカッと笑ったお福の前歯は、見事に一本欠けていた


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― 新着の感想 ―
[良い点] 子供の歯だからまだほのぼのとして読んでいられる感じがしました。このあとどうなったのか気になります。 [気になる点] 童話にしては「美味しい」など漢字が多いと思いました。
2019/09/22 20:06 退会済み
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