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残念な娘(子)

今回もなかなか話が進まない…



「ふむふむ。つまり、俺はお前のせいで死んでここにいると」


「はい…極端に言うとその通りです…」


 今、俺の目の前にいる三人は自称神様(女神様)だ。俺が何で死んだのか聞いたら、何故か俺を殺した犯人の子供が仕事の話をし始めた。最初は普通に聞いていたけど、あまりにも話が長かった。どのぐらいの長さかと言うと、漫画やアニメに出てくる話の長い校長の話ぐらいだ。


 さっきの話を高校生が聞いたら八割以上寝るぞ!ずっと興味のない仕事の話をされて寝ない方が可笑しい!しかも愚痴も有りだぞ!

 何度も、あれ?これって寝かしにきてるのかな?と思うぐらいだったんだよ…。あまりの長さに俺が殺された事なんてどうでも良くなったよ!……はい、真面目にします。


 自称神様の子供、ゼウティスが日々を忙しさにより寝不足になっていった。それ故に今まで溜まっていた仕事が終わった瞬間気が抜けていた時、自称女神様の金髪お姉ちゃん、ユーステラティアがゼウティス…ゼン?を悪戯した。その時の悪戯は悪ふざけが過ぎていつものような甘いものではなかった。そのため、心の底から驚いて泣いたゼンは誤って雷を落としてしまった。


 はい、そこからは簡単。雷が落ちる場所に俺がいる。→雷が直撃して死ぬ。→ゼンからの謝罪を受ける。(今ここ!)


 真面目に読んだ(聞いた)人は分かっただろう。一番悪い奴は悪戯をしたユーステラティア、テラだと!

 そんな彼女は何をしているかと言うと、黒髪美人の女神様フレイヤ様にお説教をさせられている。


 ん?何でフレイヤ様だけ『様』を付けるかって?それは勿論、彼女の名前がフレイヤだからさ。フレイヤと言えば、美の神だろう。しかも実際にメチャクチャ美人なんだよ。この人を女神と呼ばなくて誰を女神と呼ぶか!



 まあ、フレイヤ様の美しさはまた今度紹介しよう。それより俺はどうすればいいのかな?教えてー、ゼン君ー。


「あなたにはお詫びとして二つのうちから選んで下さい」


 ふむふむ、自分で勝手に選ぶ訳でなく相手に選ばせるのか。その判断は正しいと思うよ。

 話が変わるけどテラ(アレ)の弟なのに良い子過ぎだろ…!ゼン君自称神様なんて思ってごめんなさい。


「何ですって!」


 すぐに怒りを表すテラ。今すぐ俺の方に来そうだったが、


「確かにそうね…」


 フレイヤ様の言葉によって止められた。

 フレイヤ様、真顔でその反応は流石に可哀想なんですけど。


「えっ?冗談よね、お姉ちゃん!?」


 慌てるテラだが、更に追い討ちがかけられる。


「あはは…」


 ゼン君、フレイヤ様より心を抉るね!


「ゼン君も!?」


 やっぱり、残念な娘だ。姉と弟からも守られないなんて。…顔は良いのに。


「それより、そこの人間!私も自称女神じゃないわよ。本物の女神よ。さっさと敬いなさい」


 はあー…残念だけでなく、阿呆な娘であったか。何で神様だったら敬う必要があるのか理解出来ない。

 こんな姉をもって可哀想なゼン君、こんな妹をもって苦労しているフレイヤ様、ご愁傷様。


「また私を馬鹿にしたわねえ!神罰を与えるわよ!ま、今すぐ謝るなら許してやらない事もないわよ。私は心の広い神だからね」


 俺が雷で死んだのって神罰に含まれないのかな~。それに心の広い神はゼン君のような事を指すって知らないのかな?


「テラ、端から見ると一人で喋ったり怒ったりして、とても滑稽よ」


「!!!」


 おい、今頃気づいて顔を赤くするなよ。お前に対する評価、完全に残念な娘になってるぞ。

 そして、フレイヤ様。妹に無慈悲過ぎでしょ……

いや~、テラだけ自称女神って呼び名ですよ!

如何にも、残念な娘ですね~。




~どうでもいいと思われる設定~

ゼウティスの由来…ゼウス

ユーステラティアの由来…ユースティティア

フレイヤの由来…フレイヤ


何故、フレイヤだけそのままなのかと言うと!フレイヤが美しく、自由奔放、残酷であって欲しかったからです


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