設定2
【マーマン陣営】
ギルマン&サハギン:
どちらも魚人ではあるが、より魚っぽい見た目の者を指してサハギン、
比較的人に近しい姿の者をギルマンと呼ぶ。
サハギンは水中戦が得意であり、陸では愚鈍だが水中では俊敏に動く事が出来る。
比してギルマンは、陸地でも水中でも大差なく活動出来る。
個体差にもよるが人間よりも力が強く、
ヒューマンにとっては不倶戴天の敵として認識されており、
またマーマン達にとってヒューマン達は、陸で偉そうにふんぞり返っている猿、のような認識である。
この世界の海には、彼らの国が多くあるという。
しかしヒューマン達にはその内情をほとんど知らず、
奴隷としてマーマン達に捕まっていた者が、運良く逃げ延びて語られた話で、
そのような国や都市と呼べる規模の集団を形成している事が分かった程度である。
ヒューマン達以上に実力主義であり、力の無いものは淘汰される。
軍規違反者、脱走者、裏切り者などは誰であっても許されず、ほぼ死という名の制裁が与えられる。
かつてマーマン達もヒューマンであり、呪いによって今の姿になった、
などという説が存在するとか、しないとか。
真実を知る者が居るとすれば、それは人知を超えた某か。
マーメイド:
上半身がほぼ人間、下半身が魚、という姿のマーマン。
最も水生生物から見た目が遠い外見という事で、差別の対象になっている。
種としてのルーツは人とマーマンの混血なのか、まったく別の生き物なのかは不明。
時と場合によってはヒューマンと敵対しない事もある、らしい。
【その他】
ドラゴン:
絶対的かつ圧倒的な個体として生物界の頂点に君臨している、といわれる種族。
言ってしまえば、飛竜だろうと竜王だろうと炎竜だろうと、個体差をその他が認識出来ない次元である。
噂だけが一人歩きし過ぎていて、結局はよく分かっていない。
羽の生えたトカゲを指してドラゴンだ、と大騒ぎするような事もあるようだ。
『魔術師』と呼ばれる人種の中には、彼らと正しく接触する事の出来る存在がいるとかいないとか。
魔術師:
この世界には、攻撃や回復といった魔術は存在しない。
魔術とは、本来あり得ざる事を可能にする術であり、
常人には見えないものが視えたり、声なき声を聞くことが出来るといった超常の現象を、
あらゆる手段で現実とするもの達を「魔術師」と呼ぶ。
近年では、神秘としてより貴族の道楽としての色が強い為、色眼鏡で見られがちではあるが、
真なる魔術師は、一国の軍隊を相手に神秘を行使する事も可能なのだ。
聖女:
人間の中には、生まれつき『自身の身体能力を爆発的に向上させる』術を持つ者が存在する。
魔術とはまた違うこの現象を、いつしか人間達は「神」が与え賜うた奇跡と呼び、
この奇跡を扱える者たちを聖人・聖女と称し、「宗教」のシンボルとして利用して来た。
彼らは一種の暴力装置であり、彼らの行く所に戦場がある、とまで言われている。
極希に、自身ではなく他人の身体能力を向上させる事が出来る者も存在する、
とする文献が存在するが、真偽は不明であり、また事実であっても全力で秘匿されるであろう。
宗教だとか、魔術だとか、割とハードな設定。
攻撃魔術や回復薬なんて便利なモノはありません。