設定1
※作中でも設定の説明は入れていく予定ですので、読み飛ばして頂いても構いません。
1.種族説明
挙げられている特徴は、あくまで種族としての、である。
得手不得手はもちろん、個体差は当然存在する。
【ヒューマン陣営】
人間:
陸でもっともその数が多い種族。
エルフやドワーフら妖精との混血も多く、
血統に拘る一部の貴族層でも無ければ、祖先のどこかに妖精が混じっているのが普通なほど。
他種族と比べると、種全体としての突出した特徴が少ない。
その中で他と大きく異なるものが、種族内での分類方法にある。
妖精で言う所の「エルフ」「ドワーフ」や、
マーマンで言うところの「ギルマン」「サハギン」などの分類は存在しておらず、
肌の色によって分けられている。
一般的に、エルフの血が濃いモノを「白色人種」、
ドワーフの血が濃いモノを「黒色人種」、人間の血が濃いモノを「黄色人種」と呼ぶ。
肌の色による身体的特性等も、傾向はあるが個体差の域を脱しない範囲であり、
他の種族からすれば「人間」という単一の種族として見られる事が殆ど。
平均寿命は50年ほどだが、長い者では80年を生きてなお壮健を保つ事もあり、
中には100を数える者もいる。
陸上の生物ではあるが、泳いで海の生き物を捕らえる事も日常的。
その結果、食料としての海産物は、人間にとっては古くから生活にあった物だが、
妖精にとっては水辺の生き物を捕らえる事がそもそも困難な為、
人間と妖精との共存において非常に重要な意味を持つ物の一つに数えられる。
個人によってはほとんど泳げない者もいるが、
逆に30分以上もの間、息を止めたまま水中を泳ぎ回る事の出来る者もいると言う。
戦闘に限ることではないが、
陸上においては妖精に劣る事が多く、水中においてはマーマンに劣る事が多い。
逆に、水が苦手なエルフやドワーフ、陸が苦手なサハギン‥‥といった他種族と比べ、
自らの土俵でなければ満足に戦えない、といった事も少ない。
これにより、単純な身体能力だけで見れば劣っている人間は他種族と対等に渡り合う事ができている。
それゆえ、陸海で殆ど動きの変わらないギルマンは、
人間にとって限りなく「天敵に近い存在」として、特に敵視されている。
習慣からしても他種族と異なっており、社会において年功序列と成果主義が入り混じった風習が伺える。
また、「神」という空想上の概念を崇め、その名の下に何かを成す、と言うのも人間特有の風習である。
(宗教については別途記述)
総じた結論として、種の特徴以上に個体差が非常に激しい種、と呼ばれる事が多い。
外見や能力、寿命から精神性まで、あらゆる面で、傾向こそあれど統一性が無く、
「ヒューマンを外見で判断してはならない」とは正に彼等人間を指して言われる言葉である。
エルフ:
妖精と呼ばれる、陸において人間に次いで大きな勢力を持つ種族のうち、
ドワーフと二分される存在こそがエルフである。
「妖精」は陸での活動に優れ、物作りに精通しているが、
浮く事が出来ぬために水を嫌い、繁殖能力も他種族と比べて低い。
エルフは、ドワーフと比べ長身であり、肌は白く、
非力(あくまでドワーフと比べた場合)であるが、機敏である。
平均寿命は60~70年ほどであり、長いもので100年程度生きる。
モノ作りに精通すると言われる妖精のなかでも、特に手先が器用で細かい作業を得意とする。
反面、大掛かりな作業や持続的な力仕事はドワーフに劣る。
多くの場合、エルフは道具の調整や点検、細工や仕上げ等の工程を担っている。
陸での戦いにおいて、単純な腕力ではドワーフに劣るものの、
その長身と機敏さで自在に動き回り相手を翻弄する。
特に走力については、個人で馬に匹敵する程の速度で走り、
その速度のまま戦闘を行える程のフットワークを誇る。
馬では到底できないような角度を最速で切り返す様は、陸を翔る鳥のようだ、と例えられる程である。
ドワーフと比べた場合、水に対して、ほんの僅かに適性があるとされ、
個体によっては人間ほど泳げずとも浮く事は可能である事もあり、
そういった個体の多くは、豊満な体を持ち、
単純な陸での身体能力において他より劣る事が多い。
反面、あくまで妖精の中で見るとだが繁殖力が強く、
飢餓状態や極寒地での生存能力からも母体としての適性が高く、種として重宝される場合が多い。
妖精は古くより、陸に生き、大地を敬い、自然を愛し生きる種として、
神の名の下に大地を拓き、自然を吸収することで陸に生きる人間と、
共存し交流をかわしていた。
エルフは、外見的にも人間と近しい事から、ドワーフよりも人間との交流が深い。
その性質上、人間とドワーフの間をとったような種と評される事が多く、
それを半端者と笑うか、両得と羨むかは個人による。
外見的にも見目麗しい者が多く、一部では愛玩用の奴隷として取り引きされる例も見られる。
ドワーフ:
妖精と呼ばれる、陸において人間に次いで大きな勢力を持つ種族のうち、
エルフと二分される存在こそがドワーフである。
ドワーフは、エルフと比べ寸胴で小柄であり、肌は黒く、
筋力に優れるが、小回りが利かない為、素早い印象を持たれない。
平均的な寿命は150年程と言われており、長い者では300年を生きるとも言われている。
加齢による外見の変化は人間に近いが、人間とは違い60年程でピークに達し、
それ以降の変化は殆ど見られない。
モノ作りに精通すると言われる妖精のなかでも、特に体力を要する事柄を得意とし、
家屋の建造や武具の作成等、多くを担っている。
反面、その太く短い指は精密な作業に向かず、
細かい調整や仕上げ、既存品の点検などはエルフに一任する場合が殆どである。
陸での戦いにおいて、素早さでエルフに劣る面はあるものの、
その外見からは想像できない程の怪力は生半可では無く、こと陸での戦いにおいてドワーフに勝る存在があるとすれば、トロールだけである、とさえ言われる程。
体躯の小ささ故、他種族と比べ不利な箇所が多いのは事実であるが、
その筋力から生み出す刹那の爆発的な加速力や、
身の丈に合わぬ長大な武器を自在に振り回す姿は、人間からすれば怪物のそれに等しい。
反面、個体差を問わず一切水に浮く事ができず、海においては戦う事すらままならない。
また、繁殖能力が特に低く、長い生涯を通して一度も子を生さない例も少なくない。
人間との交流はエルフと比べ控え目であり、その特性からマーマンを見た事すら無い者もおおく、
最も他との関わりに薄い種族と言える。
それゆえか、ドワーフの得意とする技術はあまり流通せず、
彼等自身もあまり他者と積極的に関わろうとはしない為、
極一部の人間等がその技術を求め、ドワーフを攫うような事もあると言う。
ドワーフは、その長命さや一定以降の外見の変化の薄さ、他と関わりを持ちにくい性格から、
人間からは長らく『仙人』的な存在として噂されていた。
エルフとの関わりが深くなるにつれ、ドワーフの存在も一般的になったと言われている。
ゴブリン:
子鬼、とも呼ばれる種族。分類としては妖精なのだが、
その醜い外見と、高い繁殖能力でまったく数が減らないどころか増えていくことから、
人間・妖精のどちらからも所謂下等生物として差別されている。
よく悪知恵が働く。
基本的には自分の事しか考えておらず、自分可愛さに平気で仲間や自分の上位のものを裏切る、
というイメージを持たれている。
その繁殖力の高さから、どんな戦場でも大量に前線に投入される雑兵のような扱い。
国を持たず、小さな集落単位で世界中の陸の至る所に生息している。
トロールやオークなどの大型種:
クマなどの猛獣のような扱い。大型種故に絶対数が少なく、
労働力や戦力にしようとする者もいるが、リスクが高すぎる為、使役している者も極端に少ない。
サーカスなどで客寄せの見世物の類として使われる事例は多いようだ。
基本的にはヒューマンや妖精とは違う種、として扱われる。
果たして本編オープニングが始まるのがいつになるか、それが最大のいわば問題だ・・・?