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きらきら  作者: 真未
大事な人。
13/19

3

搭乗案内が始まり、改札前に乗客が集まっていく。


そんな中、私はゆっくりとメールBOXを起動し、それを確認した。


シンプルな文章。


三行だけ。


「今までありがとう。

俺は幸せだったよ。

幸せに出来なくてごめんね。」


胸元からぐっと熱いものが込み上げてくる。


これを彼はどんな気持ちで送ったのだろう。


彼は自分の気持ちを表現することが苦手だった。


うんとたくさん考えた言葉を送ってくれたのだと思う。


私こそ。


私こそ、ごめんね。


ユキさん……。


込み上げてくる涙を堪えて、上を向く。


その場に留まりたい気持ちを振り切るように立ち上がった。


搭乗口を笑顔で通過する。


係員は優しく笑いかけてくれて、


「行ってらっしゃいませ、お帰りお待ちしてます」


と、温かい言葉をくれた。

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